目覚めると、そこは見慣れない部屋
フォス
フォス
おかしい、さっきは暗闇でトゥールが ドアを開けていたはずなのに
フォス
周りを見渡すと皆が倒れている
フォス
フォス
フォス
トゥール
リア
ハナマル
フォス
フォス
トゥールの体を揺さぶってみる
トゥール
フォス
失礼だとは思うが死んでるかと思った
フォス
トゥール
トゥール
トゥール
フォス
フォス
トゥール
フォス
トゥール
トゥール
リア
トゥール
リア
リア
トゥール
リア
トゥール
リア
リア
ハナマル
トゥール
フォス
リア
ハナマル
リア
お嬢ちゃんがハナマル君を押すと グルンとひっくり返り地面に激突する
ハナマル
リア
ハナマル
リア
ハナマル
フォス
フォス
トゥール
リア
フォス
リア
トゥール
辺りを見回してみると あるものに目が止まる
フォス
トゥール
フォス
リア
ハナマル
フォス
指さした方を皆が見る
そこには灯りのついたランプがあった
そしてそれはスタンドランプだった
フォス
僕は近付いてそのランプを まじまじと見てみる
そのランプは…
フォス
トゥール
フォス
フォス
リア
ハナマル
なにか…なにかおかしい
どうしてこれが どうして明るい 移動していたはずなのにどうして…
…あれ
フォス
フォス
リア
ハナマル
急な体の変化と見慣れない場所で 皆が困惑する
フォス
トゥール
リア
今度はハナマル君がノブに手をかける
ハナマル
ノブを回し…引く
リア
トゥール
フォス
突然の広い部屋に目を見開く
リア side
リア
少し興奮して歩き出す
リア
ハナマル
リア
リア
トゥール
フォス
リア
そこまで言いかけた時 ───強く腕を引かれる
リア
フォス
冷たい何かが首に当たる感触
ナイフだ
リア
声が出ない
いや、出せない
フォス
トゥール
トゥール
トゥール
鋭利な刃が首にグッと当たる
リア
フォス
ハナマル
フォス side
ハナマル
フォス
横からギリィと音がする
ハナマル君は相当怒っているらしい
正直言って普通に怖い
左右からの殺気が半端ない
あぁ…この人間はどこまでクズなんだ
気持ち悪い…
今すぐ吊し上げたいけど…
リア
…人質しかもお嬢ちゃんを とられてるからな… むやみに動くことはできない
トゥール
トゥール
トゥール
仕掛けてない?じゃあ誰が…
「そこをどけぇぇぇぇ!」
フォス
ガシャーン!!
???
???
フォス/リア
リア
???
エアル
エアル
エアル
リア
エアル
リア
エアル
エアル
エアル
ゾロゾロと人間が来てあっという間に 周りを囲まれる
エアル
1人の人間が奇声を上げながら こちらに走ってくる
エアル
ソイツの手首を掴み 曲げることのできない方向へと曲げる
グギィと鈍い音がした
エアル
エアル
男の叫びが合図のように 一斉に飛びかかってきた
エアル
リア
フォス
トゥール
ゆらりと2人が動き出す
フォス
1人に拳を1発入れる
トゥール
もう1人に蹴りを入れる
トゥール
フォス
バサッと同時にローブを脱ぎ捨てた
リア
ハナマル
エアル
エアル
エアル
エアル
エアル
エアル
エアル
エアル
エアル
フォス
フォス
トゥール
トゥール
エアル
エアル
エアル
エアル
エアル
エアル
エアル
隠し持っていたナイフを取り出し 少しずつ近付いてくる
俺はまだ気づいていない
リア side
リア
リア
ハナマル
リア
3人とも凄い苦戦してる…
リア
リア
ハナマル
1人の男が刃物を持ちながら 私にの方へと向かって来た
振り下ろされた刃を ハナマルが剣で受け止める
ガキンッ!!と音を立てた
リア
ハナマル
リア
リア
ハナマル
フォス
リア
フォス
トゥール
トゥール
フォス
フォス
リア
リア
リア
フォス
リア
フォス
フォスはトゥールとハナマルの様子をじっと見ていた
私はエアルの方を見ていた
エアル side
エアル
エアル
エアル
エアル
エアル
リア
エアル
エアル
フォス
エアル
そんな話をしていると 後ろから足音がする
エアル
フォス
エアル
くるりと足音の方へと向きを変え 鞘のついた刀を取り出す
正直、ほんとにバテそうな状態だから 攻撃を受けるようなことをしたくない
エアル
そういうと、覚悟を決めたような顔で 刃物を前に突き出し、走って来た
エアル
一瞬避けようかどうか考えたが… 避けたら攻撃が後ろにいるフォスか 嬢ちゃんに当たってしまう
結局…受けるしかないのか
そう思いながらよろけた 足取りで構える
エアル
キツイな…これは
いっその事勢いつけて早く来て欲しい
疲れきった状態で 立ち続けるのは意外と辛い
エアル
刀を真っ直ぐ振りかぶる───
ガチャンッ
エアル
何だ…?
手に力が…入らない
それに…目眩もする
エアル
男の持っている 刃物が俺に近付いて来る
…刺される
でも、まぁ…いいか
死ぬわけじゃないんだし… 出血多量になる可能性は高いが
リア
横から小さな体が体当たりがくる
疲れた体では 受け止め切れることはなく
当たった反動で尻もちをついた
エアル
フォス
床に尻もちをついた瞬間 目の前に真っ赤な液体が舞った
それはどこか昔を 感じさせる風景だった
自分の中から 真っ黒な感情が這い上がってくる
リア
小さな人間が、でも自分にとって 大きな存在の人間が倒れ込んでくる
リア
フォス
体にもたれ掛かる息の荒い人間
それを見て狂ったように笑う男
その男に怒号を上げる部下
この状況が、この雑音が、この感触が
全てが俺に語りかける───
「お前の汚い感情を引きずり出せ」
「あの男は大切な存在を消した」
「あの男は敵」
「目の前の男は敵」
「アイツを殺せ」
エアル
刺されてからどれくらい経っただろう
自分の腹部から見た事の無いほどの量 の血液が流れ出るのがかすれた視界 からうっすらと見える
その血液を見ると
”私はやっぱり人間なんだ” と自覚した
体が痛いと告げているし、全身が暑い
このまま焼き焦げてしまうのでは 無いかと思うほどに
声は出ない
視界は段々と暗くなっていく
それから数分後
私は刺された所から感じた事の無い 痛みを感じた
これは私の傷でも 刺された時のでは無い
私は私の体だからこそすぐに分かった
これは毒だ、と
多分刃物の刃先に 塗ってあったのだろう
言いたいけど、言えない
目はもう見えない
ただ、聞こえる
それは、私にとって、大切な人達の声
聞こえるか!!嬢ちゃん!!
ねぇ!起きてよ…っ
クソっ、刺された所に 毒があったみたいだ…っ!
取り除く事はできるが…間に合わねぇ
主様!主様!!
どうにか、どうにかする方法は───
…それから声も聞こえなくなってきた
間に合わない、か…
だったらせめて 最期くらい話したかったなぁ…
…もし
もし…”生まれ変われたら”
皆に…ハナマルに
あえる、かな…
リア
リア
リア
リア
リア
リア
リア
そう呟くと、何かが転がってくる
リア
カラカラカラカラ…
カツンッ
”それ”は私の靴に当たった
リア
”それ”を拾い上げ まじまじと見てみる
リア
…のような見た目をしているけど これは噴射口が無い
クルクルと回せば シールが貼ってある事に気が付いた
そのシールには文字が書いてある
リア
リア
シールにはこう書いてある
やあ!元気かい? もう知ってると思うけどこれを使って 帰って来てね。物忘れの酷い君達の ためにやり方も書いておくよ。⤵︎
リア
下向きの矢印があったから その方向へと目を向けてみる
リア
その今手に持っている物を 1歩下がって地面に投げる
そしたら”ゲート”が出現するから すぐに入ってね
色は不気味だけど…まぁ君達は何度も 入ったことあるし、大丈夫だよね
それじゃ、待ってるよ〜
リア
リア
リア
”物は試し”という言葉があるから 試してみようと思った
リア
リア
リア
両手で持ち振りかぶる
リア
そして思いっきり振り下ろした
ガシャンッ!!
リア
割れた所を見ると 何か霧のようなものが吹き出してきた
リア
リア
目の前から何かが渦巻いている
それは黒く、不気味で、怖かった
リア
これに飛び込むのは少し気が引ける…
十数秒経った頃だろうか 霧の雰囲気が変わったような気がした
リア
リア
真っ黒になった霧が体を飲み込んで くるような動きをしている
あのシールに書いてあった ことを思い出した
”すぐに入ってね”
リア
リア
ゲートに手を伸ばし
体を引きずるような形で ゲートに飛び込んだ
リア
リア
リア
まだ霧の感触が肌に残っている
あれは夢じゃなかった…
そう思っていたら奥から誰かが来た
???
???
???
壁からひょこっと出てきた人(?)は 黒髪で動物の 耳が生えており尻尾も見える
リア
???
???
リア
???
???
リア
???
リア
リア
リア
???
いきなり話を遮られた
???
そして、その人は近付いてくる
右手を隠したまま、ゆっくりと
???
優しい笑顔でそう言った
リア
なんて言葉を言えばいいんだろう
心がポカポカと暖かくなったような そんな感じが体全体に伝わる
???
???
???
「ついておいで」と言って 奥へと向かう
ゆらゆら揺れる尻尾を眺めながら歩く
???
リア
???
リア
リア
ふふんと自慢気に鼻を鳴らし 真っ直ぐ見つめる
???
???
リア
???
リア
御札を出して手渡す
???
???
リア
???
???
目付きが変わったような気がして 少し緊張する
???
リア
???
リア
リア
???
???
???
???
???
???
???
???
???
???
???
???
リア
???
???
???
???
???
???
???
リア
???
???
御札を差し出してきた
???
???
リア
御札を受け取り 両手で握って額に合わせる
リア
リア
???
???
リア
???
リア
御札が突然燃え始めた
リア
???
リア
???
???
覗いて見てみると燃えている御札から 文字が浮き出ていた
でも、その文字はシールの時とは違い 読めないような字だった
リア
リア
???
リア
???
???
リア
???
???
???
リア
リア
リア
???
???
???
???
???
リア
???
???
自分が”幸せだな”と思えること!
???
リア
???
???
???
???
リア
???
???
???
???
???
???
リア
???
リア
???
???
マスター
マスター
マスター
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つまり繋がってるって事ですか、神ですね。控えめに言って、そして見るのが遅くなりました💦
これにて第1章「猫系主様と担当執事」は終了とします!第2章の「失敗作の知能天使と悪魔執事」での予告投稿までしばしお待ちください!