スカイ
予想外だね

スカイ
報告ありがとう、【僕の分身】

薫
いえ、スカイ様のお役に立てるなら

闇主総会に参加しているはずのスカイがは何処かの屋敷で空色の椅子に座っている
彼の目の前には先程まで、鬱とくられ先生の前にいた西条薫
西条薫はこの世に存在していたが、既にこの世を去った人間
分身と呼ばれた薫が姿を黒い人形に変え、土に消えていった
スカイ
僕のアビリティーは【生死掌握】

スカイ
皆はこのアビリティーを【人生掌握】って言うけど・・・

スカイ
まぁ、人を生かす事も殺す事も容易だし、死体を生きた人間みたいに僕の分身として操れる

スカイ
でも、くられ先生は『母さん』と面識があったはずだから、少し怪しまれたかも・・・

スカイ
でも、幹部が来るとは思わなかったなぁ

スカイ
同行者にも規約を付けないといけないかなぁ?

スカイ
選出が悪いな〜

スカイ
今日の闇主総会は早く切り上げるか

スカイ
軍に伝わったら面倒臭いし

スカイ
(これ以上、他組織に詮索されるのも避けたい)

スカイ
(くられ先生が参加するって聞いたから、様子を見て僕が出ようと思ってたけど・・・)

スカイ
幹部と、軍と繋がってるなら話は別だ

スカイ
くられ先生が仕切る【薬理凶室】の人達も関わっているはずだから

「薬理凶室」
ヘルドクターくられ率いる科学のプロフェッショナルが集っている集団
刃物職人、機械王、薬学、生物学など各分野に特化した人物がいる
他組織が警戒している理由は中心核、くられ先生のおぞましい発想力と行動力そして生命力
科学に対しては何処も勝つことができない
スカイ
(今日の総会長は僕だ)

スカイ
(不当な人物は規則に則り排除する。それだけ)

スカイ
アビリティー解放【生命操作「柚希」】

するとスカイの目の前に黒い人型が現れすぐさま、黄色の髪と瞳を持った男の子になった
スカイ
柚、僕の声は覚えてる?

スカイ
そっか。それじゃ、命令だ

柚希
なんなりと、スカイ様

スカイ
・・・

スカイ
この総会に参加している2名、殺さなくていい

スカイ
軽い怪我だけ負わせてやれ

スカイ
(この総会に参加しているのはくられ先生と鬱幹部だけ)

スカイ
(だってその他は、僕のアビリティーで”生かせている人間”なんだから)

スカイ
(スラムに貴族たちを集めたら、どんな批判を喰らうか)

柚希
了解いたしました

スカイ
わかってるよ

スカイ
『幼馴染』は、あの頃の柚はもういないのに・・・

スカイ
タヒんだ後もこうして動かしているのは、違うって思ってる

スカイ
だけど・・・

スカイ
“組織の為にはこれしか出来ないから”

スカイ
僕は、この【気持ち】を『封印』するんだ
