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食堂の扉を開けた瞬間、一同は息をのんだ。
重厚なテーブルの上には、豪華な食器がずらりと並び、ロウソクが静かに揺れている。誰もいないはずの館で、完璧に準備された晩餐の席が用意されていた。
田中樹
樹が苦笑しながら言った。
松村北斗
北斗が言いながら、銀のフォークを手に取る。
宮舘涼太
舘様が低く呟いた。
渡辺翔太
翔太の声が上ずる。
宮舘涼太
舘様がきっぱりと否定した。
佐久間大介
さっくんの言葉に、皆が黙り込む。
ラウール
ラウールがテーブルの中央を指差した。
そこには、白い封筒が置かれていた。
阿部亮平
阿部亮平が封を開け、中から取り出した紙を読み上げる。
ようこそ、“記憶の館”へ。 あなた方は、かつてこの館で「一人の存在」を忘れた。 忘れられた者は、それを赦さない。 この中に、「本物ではない者」がいます。 ――宴の終わりまでに、見つけなければ、 一人ずつ、“消えていく”ことになるでしょう。
深澤辰哉
ふっかが硬直した表情で声を漏らす。
向井康二
コウジが顔を青ざめさせ、思わずタイ語で「マイチャイ!(違う!)」と叫んだ。
森本慎太郎
慎太郎が真剣な表情になる。
ジェシー
ジェシーが呟く。
目黒蓮
目黒レが蓮口を開く。
阿部亮平
阿部ちゃんが静かに続ける。
髙地優吾
ユウ優吾言うと、皆が無意識に互いの顔を見回した。
……疑いの目。
沈黙。
渡辺翔太
ショウタが声を震わせる。
京本大我
大我の声はどこか曖昧だった。
田中樹
樹がふと大我を見る。
京本大我
目を丸くする大我。
田中樹
松村北斗
北斗が続けた。
佐久間大介
さっくんが口を開いた。
佐久間大介
向井康二
康二がパチパチと拍手をする。
阿部亮平
亮平がうなずいた。
阿部亮平
阿部ちゃんが紙をテーブルに置く。
阿部亮平
全員がその言葉に沈黙した。
京本大我
大我が小さく聞いた。
阿部亮平は、封筒の中にあったもう一枚の紙を差し出した。
ゲームを拒否した者は、最初に“消える”。 ――ゲームマスターより。
深澤辰哉
ふっかが深くため息をついた。
岩本照
照が短く言った。
京本大我
部屋の温度が下がるような気がした。
田中樹
樹がにやりと笑い、立ち上がった。
田中樹
ジェシー
ジェシーが笑い、少しだけ場の空気が緩んだ。
だが、宴はこれから始まる。
そして、その晩── “ひとり”が、消える。