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(※別の物語が間に入っていたので)

兄と再会し、羅威刃に所属した

兄は、何年も会いに行かなかった私を憎みませず優しく受け入れてくれた

そして自分のいる組織へと招いてくれた事が何よりも嬉しかった

小湊奏

兄さん、今夜もお一人で?

小湊圭一

うん、ごめんね奏。できれば先にアパートへ帰っていてくれる?

小湊奏

はぃ…

でも最近、1人でどこかへ行くことが多い気がして、少し寂しさを感じる

今夜も1人で何処かへ行くらしい…

小湊奏

小湊奏

兄さん…

せっかく一緒に居るのに…でも

私は兄さんが帰るまで家を守る義務があるんです!

絶対に守ります!…と、心で気合いを入れて誤魔化す

でもやっぱり、寂しいものは寂しいな…

家に着くと、私はまず刀を磨くことを始めた

刀が錆びたり、刃こぼれしたりしたら大変なので

毎日手入れは欠かせない

小湊奏

なかなか落ちないな…

たまに下手をして指を切るけれど、どおって事はない

それから何時間も経ったが、兄はまだ帰らない

適当に食事は店で買ったもので済ませ刀の手入れも終わり

兄さんのために布団も敷いてある

…今日は、一体何処まで行っているのだろう

何かあったのではないかと、不安が私の中を埋める…

小湊奏

帰ってくるよね…

小湊奏

もう少し…待っておこう…

それなら何時間経ったのだろう、私は眠っていたのか、

外はもう真っ暗で、街灯が光る時間だった

きっとうとうとして、そのまま寝たのだろう、電気をつけたままにしていた

そして私は兄が帰ってきたからを確認する…

横を見るが、兄は居ない

小湊奏

小湊奏

(いくらなんでも遅過ぎるよ…)

先程の不安が、さらに膨らんで大きくなる…

その時だった

バチチッ プツンッ____

小湊奏

突然、停電が起き部屋が一気に暗くなる…

そしてそれとほぼ同時に、私は金縛りにあった

小湊奏

(嘘…何でこんな時に)

今までにあったことのない経験で、私は内心焦ってしまった

真っ暗な中、ただ1人天井を見つめ続ける…

いつも感じた誰かの温もりが無いこともあり、私の心は更に揺らいだ

小湊奏

(どうしようどうしようどうしよう…‼︎)

体は動かないのに意識だけははっきりとしている…

そしてこの暗闇は、何処か懐かしくも思えた…

小湊奏

(あの時の…地下牢の部屋…)

小さな頃に、私が入れられていた地下牢も、こんな暗い部屋だった

 あの時から私は暗闇がトラウマになった

そしてこの孤独が、何よりも私を追い詰める

小湊奏

(嫌…嫌だ、兄さん、早く帰ってきて…っ!)

恐怖で呼吸が浅くなり、うまく息を吸えない

おまけに動けないことの恐怖もある…絶望だ…

小湊奏

(あれ?…どうしよう…)

小湊奏

(息の仕方…どうするんだっけ…?)

恐怖のあまり、私は呼吸法を忘れた

だんだんと苦しくなり、汗が吹き出し 体が震える

それでも手足が動かない

目の前が回りだして、吐き気までしてくる

全てが分からなくなり、頭痛までしてきた

小湊奏

(怖い怖い怖い怖い怖い怖い)

(誰か助けて、お願い誰かっ、助けてッ!)

(このままじゃ、僕…死んじゃう、よ…っ)

だんだんと意識が朦朧とし、頭が回らなくなってくる

小湊奏

(兄さんッ、お願いッ、1人にしないで、助けてッッ)

苦しいよッ

死んじゃうッ、お願いッ

助けてッ兄ちゃんッ…!

私は目をそっと閉じた____

死んだ、と思った時だった

ー〜ーっ!

ー〜でっ‼︎

小湊奏

(誰…?)

奏っ!

誰かが私の名前を呼んだ、その声で、私の意識が戻った

小湊圭一

奏っ!起きて!

小湊奏

兄っ…さん…?…

そこには兄さんが居た

どうやら帰って来た時に、部屋の灯がついていないことを不思議に思ったらしく、

私に何かあったと思ったのか、すぐに部屋へと駆けてくれたらしい

小湊圭一

ごめんね、1人にして…

小湊圭一

怖い思いをさせたんだよね?…

兄さんの声に私は安心の涙が溢れた

私は全身が汗で濡れていて、顔色が凄く悪かったらしい

すると兄は私の頬をほっと布で拭い、そっと抱きしめてくれた

小湊圭一

大丈夫、僕はここに居るから

小湊圭一

もう1人じゃないから

小湊奏

…ハァ…ッ…

心地よい温もりが、私を包み込む

兄の声が、私を安心させてくれる…

私はそのまま、無事眠りにつくことができた____

【僕と兄さんの関係、{小湊家の話}】

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コメント

7

ユーザー

※二十四話とかいたのは別の小説の内容(九話分)を足しているからです。あと語彙力が低下してて日本語が曖昧になっております。ご注意を

ユーザー

金縛りって怖いよね...

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