華
香奈
華
華
悠人に告ったらしいよ〜!
香奈
初耳なんですけど!!
香奈
華
悠人あんなに人気あるのに
華
香奈
香奈
華
香奈
華
華
ガラッ
香奈
隣のクラスの人
華
隣のクラスの人
ミク
ミク
華
ミク
ミク
香奈
おめでとー!
華
ミク
その日の帰り道
香奈
華
華
香奈
華
華
ってやつで
香奈
華
簡単でいいんだけど
顔がハートの
お地蔵様の絵を描いて
華
それに向かって
両手を合わせて
「シアワセ地蔵様
シアワセ地蔵様
私の願いを
叶えてください」
華
願い事を心の中で
言ってから
眠ると願いが叶うらしいってやつ
香奈
華
香奈
香奈
華
なんかヤバいらしい
華
お願いしたよ〜
香奈
香奈
華
数学ヤバいから
いい点数取れますようにって
華
いつもは良くて40点だから
先生にカンニングしたろって
疑われちゃったw
香奈
香奈
華
だから私、ミクがこれ使ったと思ってんの!!
香奈
あんなブスなのに悠人と付き合えるはずないもんw
華
華
やってみれば?
華
香奈
華
香奈
香奈
香奈
好きなドラマも
録画した!!
母
お風呂入りなさーい!!
香奈
香奈
さらさらっ
香奈
結構上手いじゃん!!
香奈
香奈
香奈
母
何してるのー!?
早くお風呂入っちゃってー!
香奈
香奈
まずお風呂入るか
翌朝
華
香奈
華
早く教えてよ!!
香奈
華
好きって言ってたもんね!!
香奈
分かりきってたくせに〜
華
香奈
あなたを愛する
親友の目はごまかせませんよ〜!!
華
もう学校着くよ〜
香奈
サラッと流したー!!
ざわざわ
華
香奈
香奈
なんかあったの?
クラスメイト
華
クラスメイト
事故に遭っちゃったんだって…!
香奈
華
クラスメイト
クラスメイト
クラスメイト
聞いたの!!
香奈
顔面蒼白でガタガタと震える香奈を 私は屋上へと連れ出した
香奈
華
華
みんな事故だって言ってたし
香奈
私が…私がお願いしたせいで…
華
華
華
華
香奈
華
香奈
ありがと!華!
香奈
お見舞いだけでも行っとくよ
華
でも…ごめん!私塾あるから
家帰らないと
香奈
香奈
華
香奈
ミク
香奈
香奈
香奈
ガラッ
悠人
悠人
香奈
悠人
香奈
心配だったから…!
悠人
香奈
香奈
悠人
悠人
香奈
香奈
悠人
悠人
悠人
香奈
香奈
香奈
悠人
悠人
香奈
香奈
悠人
香奈
香奈
悠人
悠人
香奈
香奈
香奈
悠人
香奈
香奈
立ち上がって病室から 出て行こうとすると
ミク
香奈
ミク
ミク
悠人
香奈
悠人
ミク
悠人
ごめんね
ミク
悠人君…?
ミクの目にみるみる 涙が溜まっていくのに 目もくれず 悠人はカナの手を取り 病室を出て行こうとする
ミク
ミク
シアワセ地蔵様に…?
香奈
ミク
許さないから…っ!!
ミク
悠人
悠人の態度はいつもと同じなのに 明らかにおかしかった そぐわないのだ この状況に
悠人
香奈
怖くなり香奈は 逃げるように病室を飛び出した
悠人
病院の外に出ようと自動ドアの前で 立ち止まる
スッと開く自動ドアに安心し 病院内から出た瞬間 目の前を何か赤黒いものが 物凄い勢いで落下してきた
ベチャッ
香奈
原形をとどめてすらない 肉塊が目の前に落下してきて 血飛沫が自分の服に飛び散る
香奈
香奈
唯一 右腕だけはキレイに残っていた その右腕は… 何かを大切に握りしめていたが 力尽きたのか 手の中からハラリと一枚の
顔がハートの地蔵が描かれた紙が 落ちてきた
香奈
香奈
香奈
悠人
急に走って出ていくから
香奈
ミク…ミクが…
悠人
香奈
香奈
悠人…
悠人
早くカフェ行こうよ
香奈
悠人…
香奈
し、しかも目の前で…ッ!
悠人
香奈
なんで…?
香奈
悠人
悠人
香奈
悠人
香奈
悠人
香奈はミクが邪魔だったんだろって
悠人
香奈
私はそんなことを
願ったんじゃ…
悠人
あなタは願ったでしょうウ?
香奈
私はただ…!
香奈
香奈
香奈
香奈
悠人
香奈
叫びながら頭を抱えて 香奈は走り出した
ミクの声が聞こえた気がして
耳を塞いで 自分の叫び声で掻き消して 走って走って
香奈
シアワセ地蔵の紙を握りしめながら 香奈は何度も何度も 助けを求めた
キキーーーッ!!
突然 車のライトが視界を真っ白に染めた
香奈
ドンッ!
香奈
香奈
華
華
見上げるとそこには トモダチが 立っていた
華
危なかったよ…っ!?
自分のバッグが離れたところに 転がっていたから 多分さっきの音は バッグが車に当たった 音だったんだと思う
華
香奈
華
香奈
ボーッとしてただけなの
香奈
華
香奈
華
華
香奈
信用できない
裏があるはず
怖い
香奈は自分の部屋で シアワセ地蔵の紙を握りしめていた
香奈
香奈
香奈
香奈
香奈
香奈は一人で笑っていた
翌朝
香奈
華
クラスメイト
おはよ…
香奈
香奈
教室の隅で華とクラスメイトが こちらを見ながら ヒソヒソと何かを話している
香奈
華
何でもないよー…
ヒソヒソ… クスクス…
香奈
昼休みもなんだかいつもより みんな素っ気なくて 香奈はだんだんイライラしてきた
香奈
香奈
クラスメイト
これはね、その…
香奈
言いなさいよ
クラスメイト
クラスメイト
またねー!!!
話をはぐらかして 駆け出してゆくクラスメイトを 香奈は歯軋りしながら 見つめていた
香奈
香奈
香奈
香奈
お願いできるんだった
香奈
香奈
いいのよ
香奈が屋上へと走っていくのを 華やクラスメイトが見つめていた
香奈
香奈
香奈
香奈
香奈
香奈はポケットに入れていた シアワセ地蔵が描かれた紙を 握りしめながら願った
華が死にますように
香奈
香奈
キィ…
屋上の鉄扉が開く
香奈
香奈
慌ててポケットに握りしめていた シアワセ地蔵の紙をしまう
だが入ってきたのは 知らない女の子だった
香奈
香奈
少女
香奈
少女
香奈
香奈
少女
少女
香奈
香奈
少女
香奈
少女
香奈
少女
香奈
香奈
少女
少女
少女
香奈
香奈
香奈
香奈
もう行くよ!?
少女が香奈の腕を掴む
少女
少女
香奈
あっち行ってよ
少女の目から涙が溢れる
瞬間腕に焼けるような痛みが走って
くるくると弧を描くように 腕が宙を舞って
目の前が真っ赤に染まっていく
自分の腕が飛んでいくところが いやに鮮明に目に焼き付けられる
香奈
グラりと前のめりに体が傾いて 真っ赤なチョコレートみたいな 水溜りに 倒れ込んでいく
香奈
香奈
香奈
一拍遅れて 激痛が全身に走る
香奈
なんでなんでッ!!!!!?
少女は不思議そうな顔で 香奈の顔を覗き込む
少女
香奈
血を流しすぎたのだろうか 目の前が霞んでよく見えない
少女
いっこだけ、くれるって
音が聞き取れない
痙攣が始まり 口から泡を吐く
そんな香奈に目もくれず 少女は飛んで行った腕を拾う
少女
少女
クラスライン
華
華
クラスメイト
華
誕生日のサプライズなんて
クラスメイト
クラスメイト
元気付けたい言ってたの華じゃん!
華
クラスメイト
絶対に元気になってくれるって!
華
そうだよね!!
クラスメイト
華
クラスメイト
教室でいくら待機しても 香奈は来ない
華
クラスメイト
華
華
華
園芸部が育てている 小さめの木の後ろに 誰かが倒れているのが見えて
華
その瞬間
突然の浮遊感
華
見上げると顔は見えないが少女が 屋上の柵に手をついて こちらを見下ろしているのが見えた
華
グチャッ
少女は人を屋上から突き落としたとは 思えないほど幸せそうな笑顔で 笑っていた
生徒A
生徒B
生徒A
生徒B
生徒A
生徒A
生徒B
生徒A
生徒B
生徒A
生徒A
生徒A
二つ目は元カノと修羅場になった時
助けてって
生徒B
生徒A
生徒B
生徒A
生徒A
生徒B
生徒A
生徒B
生徒A
生徒B
生徒A
生徒A
生徒B
生徒B
生徒A
生徒B
生徒B
生徒A
生徒A
生徒B
生徒A
生徒A
生徒B
生徒B
生徒A
”死遭わせ”なんだけどね
生徒B
生徒A
生徒A