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紗奈
...
10歳の時からずっと隠されてきた
もうそろそろ外へ出ていいことだろう
紗奈
ねぇ...お母さん
母
なぁに？
紗奈
そろそろ...外...出たいんだけど
紗奈
いい？
母
...もうそろそろいいわよ
母
ねぇ貴方
父
そうだな紗奈はもうそろそろ外へ出てもいいかもな
紗奈
...いいの？
父
しかしここで問題だ
父
お前が能力をちゃんと使えるかどうかが分からない
父
使えるのなら外へ出てもいいだろう
紗奈
...
能力の出し方なんて知りもしない
でも私は外へ出たい
父
そうだ試しにあれを打ってみろ
紗奈
...あれ？
お父さんの指した先は何か見えるが暗くて分からなかった
紗奈
...
打つしかないと心に決めた
当てずっぽうで能力を出し、そしてお父さんの指している先へと狙った
すると...
父
...なに外しているんだここだと言っているだろう
当たらなかった
でも微かに音が聞こえる
何かが崩れる音
父
紗奈もう1回打て
紗奈
...はい
今度は狙って打った
父
...当たったようだな
しっかり狙って打つことが出来た
嬉しかった
紗奈
(さっきから崩れてる音がするけど大丈夫なのかな)
すると上から何かが落ちてきた
その下にいるお母さん
私はお母さんが死んでしまうのかと思い庇おうとしようとした瞬間
ｸﾞｼｬ
目の前で下敷きになったお母さん
紗奈
ｯ!!
声が出せなかった
紗奈
お父さん！
紗奈
...あれ
紗奈
居ない
幻聴...だったの？
紗奈
...外出よ
紗奈
ん...眩し
久しぶりに外へ出た
懐かしい
6年間も外へ出ていなかったのだから
？？？
ねぇお前
紗奈
？なんですか？
？？？
碧上 紗奈だよね？
紗奈
そうですが何か...？
？？？
じゃあ着いてこい
紗奈
...
誰か分からないのに着いて来てって...不審者じゃん
紗奈
...嫌と言ったら？
？？？
無理矢理連れていく
紗奈
え
とんでもない不審者に会ってしまったかもしれない
とりあえず怖いけど着いていくか
紗奈
わ、分かりました
？？？
あれ見える？
紗奈
...見えます
？？？
じゃあ祓ってみて
何この人急に祓わせようとするじゃん
一応できなくはないけど...
紗奈
...
？？？
...
？？？
...
やり方が違うがこいつには何かがあるな
紗奈
こうして...
どうりでヤガセンに確保しとけって言われるわ
紗奈
...頭下げてください
？？？
...
よく分からないが頭を下げた
その時後ろから人影が見えた
そして紗奈が打った
後ろを振り向くとナイフを持った人がいた
紗奈
...危うく刺されるところでしたよ気をつけてください
？？？
...ありがとう
この少女は何者なんだ
紗奈
...ただの16歳の少女ですよ
？？？
...心読めるのか
紗奈
なんででしょうね
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