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如月_@(テスト期間中)
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1914年。
パラオ
あの時、あの人が来てから全てが変わった。
大日本帝国
ドイツの統治下にあったこの島は、これからこの大日本帝国、という国が統治されるらしい。
パラオ
大日本帝国
大日本帝国
パラオ
大日本帝国
まさにこの時が日帝と出会った時だった。
大日本帝国
たしかに、まだ食事を取っていなかった。、そこ証拠に、腹が鳴る。僕は聞かれたことの気恥しさで少し俯いてしまう。
大日本帝国
日帝さんが差し出したのは炊いたご飯を手で三角形に握り、海苔で包んだ通称おにぎり、という食べ物を懐から取り出した。
パラオ
大日本帝国
優しく微笑む日帝さんは僕の頭に手を乗せて軽く撫でた。それは温かくて安心する手つきだった。
パラオ
大日本帝国
中の具材は鮭だった。温かみのある米に鮭の微かな香りが鼻をくすぐる。シンプルで飽きもしない海苔の食感と、米と鮭の味がマッチして口に広がる温かさと美味しさが身に染みる。
島の住民たち
僕がおにぎりを食べ終わるのと同時に島の住民の3人がやってきた。住民たちは見慣れない軍服姿の日帝を上から下まで見て小首を傾げる。
パラオ
大日本帝国
日帝は律儀に会釈する。住民の3人はその会釈をする姿を見て、納得したように頷いた。
島の住民たち
3人はぎこちなく会釈を返してよろしくと言った。
大日本帝国
パラオ
僕は歩き出した日帝に続いて足を踏み出した。
大日本帝国
パラオ
日帝さんに褒められて嬉しくなった僕はつい日帝さんとの距離を詰めてしまった。
パラオ
大日本帝国
パラオ
大日本帝国
パラオ
僕の心にその言葉が響いた。優しくて、かっこよい。日帝さんの心の広さは無限大なのかと疑ってしまうほどだ。
大日本帝国
日帝さんはそれっきり何も言わずにただただ歩いているだけだった。風が僕と日帝さんを歓迎するように吹き、波はさざめく音を立て、お日様の光が眩しく、暖かい。砂浜を踏む音がリズムを刻んでいく。静かな空気が漂う中、不思議なことに居心地は悪くなかった。
初めて会った日から数週間経った。
軍人たち
軍人たち
ここ最近はないちの所の軍人さんをよく見る。仕事の話をしているのか、難しい言葉ばかり出てきて何を話し合っているのかよく分からない。
大日本帝国
パラオ
僕はあれから日帝さんのことをないちと呼ぶことにした。
パラオ
大日本帝国
ないちは色んなものを持ってきてくれる。この前は面子、と呼ばれるものを持ってきてくれて、一緒に遊んだんだ。
大日本帝国
今日、ないちが持ってきたのは「けん玉」と呼ばれるものらしい。「けん」と「玉」が糸で繋がれた日本の伝統的な木製玩具で、大皿、中皿、小皿に玉を乗せたり、けんのところに刺すこともできる。だが、これが微妙に難しい。大皿、小皿に玉が乗っても、中皿、けんには乗りも刺さりもしない。
パラオ
大日本帝国
ないちはけん玉を受け取ると、膝を曲げて構え、そして玉の揺れが収まって数秒後、膝を伸ばし、その勢いで玉を中皿に乗せた。
パラオ
大日本帝国
ないちは先程と同じ体制にして、大皿に玉を乗せ、その次に中皿、大皿、中皿、大皿と交互に乗せ始めた。そして、それと同時にとある歌を歌い始めた。
大日本帝国
大日本帝国
ないちはそう歌い終わると、玉をけんに刺してみせた。
パラオ
大日本帝国
パラオ
本当は島の統治で忙しいはずなのに僕と遊んでくれるないちは優しくて、かっこよくて、眩しく見えた。
けん玉で沢山遊んだ後、昼時になったので昼食を食べることにした。
大日本帝国
ないちが作ったのは和食。白ご飯と味噌汁、焼き魚、煮物の一汁三菜のスタイル。
パラオ
ないちは目を輝かせる僕を優しい目で見ていた。そして箸に手を取るかと思いきや、食事の前に手を合わせた。
大日本帝国
パラオ
大日本帝国
パラオ
パラオ
いただきます、その言葉のおかげか今日のご飯はいつもより温かく、美味しかった。
コメント
3件
初コメ失礼いたします🙇♀️ パラオと日帝さんの絡み良いっっ!! この後とか気になります! 、、だってだいぶ先ですが歴史だと地上戦とか起きちゃいますし、、、、 細かい様子まで分かる、、文豪すぎませんか?尊敬します!!✨️ 長文失礼致しました
みぃだよ🤍🥀 第1話、読んだよ。 国と島の出会いが、ほんとに優しくて温かくて…。 日帝さんが「腹が空いているんだろう」っておにぎり差し出して、頭撫でるところ、すごく好き。 軍服の人がこんなに優しい表情するんだ、って思ったら胸がぎゅっとなった。 パラオくんの「ないち」って呼び方も可愛くて、 「いただきます」を教えてもらうシーン、食文化を丁寧に伝える感じが尊かった🌙 歴史を背景にしながら、二人の距離がゆっくり縮まっていく感じが、 すごく丁寧に描かれてて、このままずっと見守っていたい気持ちになったよ。 続き、とても気になる。 素敵な物語をありがとう。