月灯 花火
あ、蒼善
霜谷 蒼善
?
霜谷 蒼善
これはこれは怪盗はなび
月灯 花火
はなびでいいよ
月灯 花火
蒼善、ルーナさんって…
霜谷 蒼善
金のことかい?窃盗犯さん
月灯 花火
窃盗犯じゃない!
月灯 花火
流石に何千万の赤字は申し訳なかって…
霜谷 蒼善
別に好きにすればいい、先生は自ら望んでその道でがんばってる、この俺からすればなにをしてる!ってなるけど
霜谷 蒼善
先生は先生なりのやり方があるのだろう
霜谷 蒼善
無駄に人に気を利かせるバカな君にアドバイスするとするならば『如何なる時も常に危険は伴っているぞ間抜け』とでも言おうかね
月灯 花火
ど、どういうこと…?
霜谷 蒼善
こういうことだ
月灯 花火
っ!
霜谷 蒼善
黙って手を上げろ
霜谷 蒼善
喋った瞬間刺す
月灯 花火
(な、なんで…?殺されるの?)
霜谷 蒼善
戸惑っている中さらに追い討ちをかけて悪いね、先生には協力するけど怪盗はなびに協力する気はない、怪盗はなび、君は犯罪者だ。制裁を下されるべき、警察も掴めなかった、今この俺が処分してやる
月灯 花火
ま、待って!
霜谷 蒼善
動くな、手を上げたまま黙れ出入り口はこの俺のうしろ、そして防音加工の部屋、この俺の勝ちだね
月灯 花火
ひっ…
月灯 花火
(め、目がマジなやつ…ど、どうしよう…こ、殺されたくない…)
月灯 花火
(ダメだ!焦って頭がまわんない!)
霜谷 蒼善
5秒後刺す、遺言は言わせない
月灯 花火
(ポケットに手さえ入れられたらスライスカードを取れるのに…!)
霜谷 蒼善
5、4…
月灯 花火
(もうヤケでもいいから逃れないと!)
霜谷 蒼善
3
月灯 花火
いっ…
霜谷 蒼善
2
月灯 花火
(ち、血が…)
霜谷 蒼善
1…
月灯 花火
(や、やば…タイミング逃した…)
霜谷 蒼善
0。
月灯 花火
うっ!
思いっきり後ろに飛んで避けるけど出入り口は反対、そして窓がこの部屋にはひとつのみ、それも人が通れるサイズではないもの
霜谷 蒼善
動くなっていったはず
月灯 花火
っ!
月灯 花火
うぐっ…!
月灯 花火
や、やめてよ蒼善…冗談でしょ?
霜谷 蒼善
黙れ
月灯 花火
あうっ…!!
壁と至近距離で思いっきり蹴飛ばして思いきりバウンドするみたいにぶつかってその場に倒れる
月灯 花火
ぁ…
月灯 花火
(蒼善にスライスカード使いたくない…大怪我させるなんて…)
月灯 花火
(ルーナさんがすごい大切にしている人なのに…)
霜谷 蒼善
惨めに地面に横たわってる極悪人のお前にアドバイスだ、『情けばかりかけるとお前が死ぬことを身をもって感じろろくでなし』とでも言おうか
月灯 花火
っ!!
月灯 花火
スライスカード!
霜谷 蒼善
何?
月灯 花火
(ナイフも真っ二つ…!)
月灯 花火
もうやめてよ…
霜谷 蒼善
直で殴れば倒れるだろう
月灯 花火
や、やめてって!
身國 ルーナ
あ!
月灯 花火
!
身國 ルーナ
やっぱり!
身國 ルーナ
うわぁぁぁぁ!!!!!!!!
身國 ルーナ
蒼善ちゃんストップ!
ルーナが大慌てで蒼善にタックルするも…“パスッ”と軽い音がして終わり
霜谷 蒼善
あれ?どうしました先生?
身國 ルーナ
やっぱり何か怒ってると思った…
身國 ルーナ
ち、ちょっと…蒼善ちゃん待って!
身國 ルーナ
ちょっと遊ばないで!
霜谷 蒼善
はいどうしました?
月灯 花火
ルーナさん…?
身國 ルーナ
はなびちゃん大丈夫?
月灯 花火
た、多分…
身國 ルーナ
!!はなびちゃん鼻血出てるわ!
月灯 花火
?
月灯 花火
あ、ほんとだ…
身國 ルーナ
蒼善ちゃん!!なに?
身國 ルーナ
なんの真似?
身國 ルーナ
殺そうとしたの?
霜谷 蒼善
いいえ?
身國 ルーナ
じゃあナイフは何よ?
霜谷 蒼善
…
身國 ルーナ
蒼善!!答えろ!
月灯 花火
(ガチギレルーナさん怖い…)
月灯 花火
(ちょっと落ち着いたからか背中とお腹がすごく痛い…)
霜谷 蒼善
ちょこちょこ触って遊んでます?
身國 ルーナ
うるさい!話を逸らすな!
側から見れば180越えの大男に168のルーナが飛びかかろうとしている
身國 ルーナ
真面目にして!
身國 ルーナ
はなびちゃんを殺そうとした理由はなんですか!
身國 ルーナ
答えろ霜谷蒼善!!!!
霜谷 蒼善
制裁を下そうとしたのみです、もうこんな曲がった奴らのせいでこの俺らが不幸にあうのは散々ですから
霜谷 蒼善
先生はしってますよね?
身國 ルーナ
っ…
霜谷 蒼善
この俺が子供の頃に起こった許せない話、
霜谷 蒼善
しっかり聞けよ怪盗はなび、