テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
R
朝5時、、
僕は、吐き気で目を覚ました 起きあがろうとするが力が入らず布団から出られない むかむかする胃をさすりながら、二度寝しようと目を閉じる
再び目が覚めたのは8時のこと
あの後寝れたんだなと喜んだのも束の間、またしても吐き気が僕を襲う。 しかも悪化してる
R
R
トイレへ急ごうとするがやはり力が入らなくて、 部屋から出るにも至らず床に崩れ落ちる
R
R
結局トイレどころかゴミ箱にすら間に合わなくて床に吐いてしまった いくら吐いても治まらない吐き気 辛さと惨めさで涙も溢れてくる
R
プルルルルプルルルル📞
R
突然の電話に驚き、パニック気味に。 涙で霞む目でスマホを探して画面を見ると、 そこには “元貴” の文字。 独りの怖さに負けて通話ボタンを押してしまった
M
元貴の声が硬い 何か怒ってるのかな…、 大事な話、とかかな……
とりあえず声が震えないように平然を装って真面目に返事をする
R
M
R
M
R
カレンダーのメモ書きを見て血の気が引く
“✘✘月✘✘日 レコーディング” “遅刻厳禁!! 8:00”
R
M
R
M
R
M
R
M
M
R
M
R
M
R
M
H
今若井と、りょうちゃんの家の前に来ている 電話を通して声をかけているのだが、しんどそうな息遣いが聞こえるだけで返事がない
遡ること1時間前
前々から遅刻厳禁と伝えていたレコにりょうちゃんが現れなかった 僕なりに結構力を入れて作った曲だったから、約束を破られたことが許せなくて衝動的に電話をかけてしまった
いつも遅れることなんてないから、 りょうちゃんが遅れないのが当たり前になってたのかも 数分来なかっただけで、ムカついて 何かあったのかも、なんて考えもしなかった 電話に出たりょうちゃんの声には何だか張りがなくて。 でもその時の僕には、やる気がないようにしか聞こえなかった だから強く言ってしまったんだ。
M
予定を確認して気付いたのか、声を震わせて謝ってきたりょうちゃん
でも次の瞬間。
R
M
突然電話の向こうから聞こえた、えずく声と液体の飛び散る音
R
泣きながら荒い息で謝り続ける 吐いてしまったのに加え、どうやらパニックも起こしているみたい 何も考えずに言い過ぎたことを後悔しながら、怒っていないことと家に向かうことを告げた 過呼吸になりながらもまだ謝っているので、電話を繋いだまま落ち着かせようと試みる
そして若井にも事の成り行きを伝え、2人でりょうちゃんの家に向かって… 今に至るのだが。
どうしても反応がなくてドアも開けれないので、若井の持っていた合鍵でお邪魔することにした
M
H
ゲホッヒュ…っはぁッはぁッ………泣
H
M
コンコンッ
H
H
M
部屋に入ると、大量の吐瀉物が床に散っていた そして部屋の中央に倒れているりょうちゃん
M
あんなに過呼吸起こしてたのに、静か…だな 寝ちゃったのかな……
H
M
りょうちゃんに駆け寄る若井 その手がりょうちゃんを抱き上げた直後、若井の顔色がかわった
H
M
H
M
H
M
・・・
俺が救急車を呼んでいる間に、若井が人工呼吸などの応急処置をしてくれていた
M
H
数分して呼吸は戻った しかし、
R
H
M
M
H
H
M
授業もスポーツもまともにやってこなかった僕には応急処置など全くわからなくて。 綺麗な顔に張り付いた髪を払って、手を握っていてあげることしか出来なかった
H
M
そうしているうちに救急車も到着し、病院へ。 治療をしてもらってりょうちゃんは無事だった ただし、あと少し遅かったら危なかったみたい 処置が早かったのが幸いしたそうだ
M
M
りょうちゃんが吐いたのはストレス性の胃炎が原因で、 さらにパニックで呼吸困難に陥ったらしい
M
溜め込ませちゃってたかな…
H
M
H
M
H
M
H
M
H
M
nurse
H
M
H
R
M
ベッドに横たわるりょうちゃんはびっくりするほど小さく見えて。 人工呼吸器をつけているからか、声も…普通にしているつもりなのだろうがとても弱々しくて。
M
H
R
M
R
M
R
R
R
H
M
R
R
ぎゅーっ
コメント
1件
最後に皆で?ハグしてたのが、 仲の良さを感じました!