テラーノベル
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リハーサル後、居残り練習していたら帰るのがすっかり遅くなってしまった
・・・
タクシーがなかったから歩いて帰った 考え事をしながら歩いていたらいつの間にかもう家の前。
鍵を差し込んでドアを開け…
R
鍵を開けたつもりなのにドアが開かない もしかして1日中鍵開けっ放しだった、?
R
出掛ける時鍵をかけなかったのかと焦ったが 直ぐに否定する。
R
R
怖………
R
もう一度鍵を差し込んで、思い切ってドアを開ける そして玄関の電気を……
R
電気が落ちてるらしい
R
フッ
R
R
ドッ
R
人の気配を感じたと思ったら、腹部に衝撃と猛烈な痛みを感じて、 そこで僕の意識は途切れた。
目が覚めると自分の部屋にいて、 帰ってきたときには真っ暗だった空に光が差していた ただいつもと違っているのは、 手足が縛られ、猿轡を噛まされていること。
R
ガチャ
Man
R
Man
ドゴッ
R
部屋に入って来たのは3人の男で、 抵抗しようとしたものの僕の力では敵わず直ぐに蹴落とされた それからは殴られ蹴られ、しまいには首まで絞められて。
痛みと恐怖で涙が止まらない
R
Man
Man
Man
Man
R
Man
R
M
H
H
M
H
M
H
M
H
ピンポーン
M
H
M
結局集合時間を1時間過ぎてもりょうちゃんは現れなかった 何かあってはと思い迎えに来たのだが……
そこには物音一つしない家に、 少しだけ開いたドア
M
嫌な予感がして、ドアを開け放つ
M
H
家中が荒らされている 床にはりょうちゃんが大事にしていた花瓶も散っていた
M
H
M
コンコンッ
H
H
M
部屋の中央に、りょうちゃんが倒れていた 手足は縛られ、猿轡を噛まされて。 そして、 真っ白なシーツ1枚だけを、身に纏って。
M
只事ではないと悟った俺たちはりょうちゃんのもとへ駆け寄る
H
若井が抱き上げる
その目は開いているもののハイライトが無く、 焦点は合っていなくて虚ろだった きつく縛られている口元は吐瀉物で汚れていて、 頬には涙の跡が残っていた 身体も小刻みに震えている
そして嫌に目を引いたのは、 白い液体だった りょうちゃんの …下の方から流れ出している、液体。
H
M
怒りで手がわなわなと震えているのが分かる
M
H
M
部屋を飛び出そうとした俺の手を、若井が引いた。 おかげで一旦冷静になることができた
M
H
H
手足を縛っていた縄をほどくとだらんと力が抜け、 袖口からは痛々しく残る縄の跡が覗く 猿轡も外すと、 口の中に残っていた吐瀉物が口の横を伝った 唇の色は見るからに悪く、震えている
M
H
俺たちも涙が止まらなくなって、 霞む視界の中苦戦しながらりょうちゃんに服を着せた。 そしてベッドに寝かせてあげると、 俺たちは、床を汚している吐瀉物と液体を片付けた。
俺が洗い場でシーツや服を洗っていると、 りょうちゃんの部屋から大きな音がした
M
部屋には若井が残って消毒をしているはずだが… 何があったのだろう
あ"ぁぁッ ドンドン
…りょうちゃんっ!落ち着いて、
M
床が叩き付けられるような音と誰かの叫び声がきこえて、 その後に若井の焦ったような声が続いた
不安になって、走って部屋に戻った
M
H
見ると、部屋の隅で頭を抱えて泣いているりょうちゃんが。
H
止めてくる若井をスルーしてりょうちゃんの元へ。
M
R
M
R
R
余程怖い思いをしたのだろう 俺が近づくだけで怯えて泣き出し、 肩に触れればビクッとえずき嘔吐してしまった
R
若井もこっちに来て、2人で出来るだけ怯えさせないように優しくりょうちゃんを抱きしめる
H
M
続く
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