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夢鬱🪐
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コメント
1件
やばいやばいやばい……!!!😭💦 「離れてても友達じゃなくなるわけじゃない」ってセリフ、完全にノックアウトされたよ……。もふくんの優しさが沁みる……。ずっと一緒にいられると思ってたって寂しさ見せた後のあのフォロー、マジで尊すぎて泣く。 それに、写真の裏に「 約束!」って手書きしてくれるところとかね? そういう細かい愛情が本当にまぶしい……。 夏の終わり、切ないのに温かい。これはもう宝物の1話だよ…! 感想書きながらまた泣きそうになった🥺💕
夏の終わりが、少しずつ近づいていた
蝉の声はまだ聞こえるのに、夕方の風にはどこか涼しさが混じっている
いつもと変わらない町 いつもと変わらない道 隣を歩く、もふくん
――なのに、俺たちの間には、言えずにいる言葉がひとつあった。
「じゃっぴ、今日ちょっと付き合ってくれない?」
朝、もふくんから届いたメッセージ 俺はすぐに「いいよ」と返した
待ち合わせ場所に着くと、もふくんは古い写真屋さんの前に立っていた
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そう言って、もふくんは小さな封筒を取り出した
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封筒の中には、町の景色や川沿いの道、それから俺たちが並んで笑っている写真が入っていた
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もふくんは写真を一枚ずつ眺めながら、柔らかく笑った
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何気ない約束みたいに、もふくんは言った
俺は笑って頷いた
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その約束を、俺は守れるだろうか
そう思ったら、胸の奥が少しだけ痛くなった
写真屋さんを離れて、俺たちは川沿いの道を歩いた
水面には夏の光が揺れている 風が吹くたび、草むらがさらさらと音を立てた
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不意に尋ねられて、俺は足を止めそうになった
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もふくんは俺の顔を覗き込むでもなく、ただ隣を歩きながら言った
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優しい声だった
だからこそ、苦しかった
ずっと言わなきゃいけないと思っていた いつか話そうと思いながら、今日まで先延ばしにしてきた
もう、これ以上は隠せない
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俺たちは、いつもの丘へ向かった
何度も一緒に歩いた坂道 何度も眺めた、町の景色
丘の上に着くと、もふくんは草むらのそばに腰を下ろした
俺もその隣に座る
遠くで、風鈴の音が聞こえた
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もふくんがこちらを向いた
俺は一度、息を吸った
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言葉にした瞬間、周りの音が遠くなった気がした
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もふくんの表情から、笑みが消えた
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もふくんは、しばらく黙っていた
それから、ゆっくりと俺を見た
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責めるような声ではなかった
でも、その静かな声に、俺は何も言えなくなった
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もふくんは膝の上で手を組んだ
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胸がぎゅっと締めつけられた
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そう言って、もふくんは小さく笑った
だけど、その笑顔はいつもより少しだけ寂しそうだった
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もふくんはそう言って、俺の肩にそっと自分の肩を寄せた
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その言葉に、俺は顔を上げた
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もふくんは、当たり前みたいに言った
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それから少しだけ考えて、続けた
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もふくんが小指を差し出した
俺も小指を絡める
何度も交わしてきた、いつもの約束
けれど今日だけは、その小さな指が、いつもよりずっと大切に思えた
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丘の向こうには、どこまでも続いていきそうな空があった
いつか、あの丘の向こう側へ行く
それはずっと前から決まっていたことなのに、隣にいるもふくんを見ていると、急に怖くなった
この景色も この時間も 当たり前みたいに隣にいてくれる、もふくんも
もうすぐ、今までと同じではなくなる
帰り道、俺たちはいつも通りの話をした
今日撮った写真のこと 町の小さなお店のこと 来年の夏には、どこへ行こうかということ
少し先の未来を話すもふくんの声を聞きながら、俺はそのひとつひとつを忘れないように心に刻んだ
家に帰ると、部屋の隅には引っ越し用の箱が置かれていた
まだ空っぽの箱 これから、少しずつ中身が増えていく箱
俺は机の上に、もふくんからもらった封筒を置いた
中から写真を取り出す
丘の上で撮った、俺たちの写真
並んで笑っている俺と、もふくん
写真の裏には、もふくんの字で短い言葉が書かれていた
『離れても、また一緒に遊ぼうね。約束!』
その文字を、俺は何度も読み返した
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小さく呟いて、写真を大切にしまった
夏は、まだ終わっていない
でも、終わりが近づいていることを、もう俺たちは知っている
それでも、残された時間を一緒に過ごせることが嬉しかった
いつか、この夏を思い出す日が来る
そのとき、寂しさだけじゃなくて、笑顔も一緒に思い出せるように
――だから、あと少しだけ
この夏が続きますように