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pn
▶︎元の世界に戻る
pn
tr
sn
kr
kr
俺の答えに、snよりも早くtrが声を出した。
tr
pn
まぁ、trって仲間想いだし、ここでみんなと過ごしてたいって思うのかもしれないな。
でも、俺はやっぱり元の世界に戻ることにする。
やっぱり、この作り物の世界に居たって、いつかはダメになる気がするし。
それに、それに、やっぱり俺たちが今まで過ごしてきたのはあっちなんだ。
ここじゃなくて、あっち。
sn
sn
snは、あの謎の機材の元に行って、何か操作をした。
すると、どこからか水色の扉が現れた。
sn
sn
snは水色の扉を指差して言った。
snの顔は、やっぱりどこか沈んでいた。
pn
俺はsnに抱きついた。
pn
sn
sn
snは俺の手をとってそっと唇を落とした。
sn
pn
sn
pn
俺たちはまたからかいあった。いつものように。
もうこの日常は戻って来ないけれど。
pn
sn
俺はドアノブに手をかけた。
…
いつもと何ら変わらない日常。
俺もkrさんもtrも、みんな仲良くやっている。
……でも、何か足りない。
最近変な夢を見る。
誰かが、ひたすら俺の名前を呼んでる夢だ。
この声、誰だ?
分からない。
こんな声の持ち主知らない。
中性的で、女の子みたいで、でも男ともとれて。
〈pnさん〉
〈pnさ〜ん〉
〈pnさん?〉
〈pnさん!!〉
誰だ?誰なんだよ……
愛おしげな声で、噛み締めるように、ただただ俺を呼んでいる。
この温もりはなんだ?
わからない。
怖い。
思い出せない。
ガバッ
pn
いつもなんだか胸が苦しくなってしまう。
最後まで聞いてられなくて、でも起きれなくて。
pn
〈pnさん〉
また、俺を呼ぶ声が聞こえた。
ーEND2 『鳥籠を脱したはずの鳥』
…
??
真っ暗な空間の中。
バグを起こしている機械と、ただ1つだけ、人影があった。
??
??
"それ"はまた笑いながら、ただ1人の名前を呼んでいた。