真っ赤な血が舞い散る
だけど、切られたのは
俺じゃない
切られたのは、
天野絵斗[ぺいんと]
・・・・・・・・ニコッ
兄さんだった。
天野呂戌太[ロボロ]
兄さんっ!!!
天野呂戌太[ロボロ]
あ、ああ………!
殺人鬼
あーあ、
天野呂戌太[ロボロ]
・・・・・・・・・・っ!!
殺人鬼
やっぱり庇いに来ちゃったか
天野呂戌太[ロボロ]
・・・・・・・え?
殺人鬼
アイツは優しいからなぁ
殺人鬼
弟を庇うとかヒーローかよw
殺人鬼
まぁ、いいや
殺人鬼は流暢に話し始めた
殺人鬼
呂戌太。
そいつは俺の名前を知っていた。
殺人鬼
言ったよなぁ?
殺人鬼
俺は、
『そばに居る』ってw
殺人鬼
ニコッ
丁度、月明かりが差した。
俺は、その人の淡く 光った顔を知ってる
殺人鬼
なぁ。
猿山らだ男[らっだぁ]
呂〜戌太?
天野呂戌太[ロボロ]
猿山…先生…!?
猿山らだ男[らっだぁ]
せーいかーい☆
天野呂戌太[ロボロ]
なんで…ぺいんと兄さんを…!!!!!!
猿山らだ男[らっだぁ]
なんでって?
天野呂戌太[ロボロ]
お前は…兄さんの事が怖いんじゃ…!!!!
猿山らだ男[らっだぁ]
ああ、あれは全部
嘘さ。
天野呂戌太[ロボロ]
う、嘘…?
猿山らだ男[らっだぁ]
ああ。
猿山らだ男[らっだぁ]
あの時の境遇は
猿山らだ男[らっだぁ]
俺とぺんちゃんの行動・言動は全部
逆だと思え
天野呂戌太[ロボロ]
ぎゃ、逆…!?
猿山らだ男[らっだぁ]
そう。
猿山らだ男[らっだぁ]
俺が、ぺんちゃんを追いかけてたんだ
天野呂戌太[ロボロ]
だったら…なんでぺいんと兄さんを殺したんだ!!!!!!
猿山らだ男[らっだぁ]
本当はお前を
殺そうとしたんだがなぁ?
天野呂戌太[ロボロ]
・・・・・・・・・・ッ!
猿山らだ男[らっだぁ]
庇っちまったんだよ
天野呂戌太[ロボロ]
・・・・・・・・・・・・・・
天野呂戌太[ロボロ]
俺を…殺すのか…?
猿山らだ男[らっだぁ]
いや?
天野呂戌太[ロボロ]
・・・・・・・・・・え?
天野呂戌太[ロボロ]
なんで…?
猿山らだ男[らっだぁ]
お前が、ぺんちゃんに似てるからだよ
天野呂戌太[ロボロ]
はっ?
猿山らだ男[らっだぁ]
お前を俺の物にする。
猿山らだ男[らっだぁ]
ただそれだけだ。
天野呂戌太[ロボロ]
・・・・・・・・・ッ
猿山らだ男[らっだぁ]
これから一緒に暮らそうな?
ぺんちゃん♡