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2022-12-8 am 8
ねる
ねる
起きて、 大きく背伸びする
ねる
左に逸れて
iPhoneを手に取る
ねる
ねる
ねる
ねる
ねる
ねる
ねる
咄嗟に打った、
「会いたいな」。
そんな文字を
打っては消して、打っては消してを繰り返してる。
何かに怖気付くように。
何かに止められてるかのように、親指は削除のボタンを押しては、感情に動かされて文字を打ち、また削除してはまた打ちを 繰り返してる
iPhoneを手からポトッと落とす
知ってる、彼女が居ることぐらい。
けど、
日に日に増してる
好きな気持ちは
逆らえない。
その未練さが、新しくできた彼氏とすぐ別れた要因だってことも。
知ってる、元々 ありさを嫉妬させるためのおもちゃだってことくらい。
けど、用途がなくなってもこうして仲良くしてくれてる
けど、それが今の私をおかしくしてる
思わせぶりな態度が、私を蝕んで、 キツく心を押し潰す。
ねる
曇りと晴れが織りなってる空をボケっと見る
元々、彼氏がいなくて、
彼氏を作るために
タップルを使ってた
けど、いつ日か その時の彼氏とそこで出来たセフレ とも別れて
数ヶ月、数年経った時に、ふと久しぶりにタップル開いて、ライクとイマイチをする画面の所で、しおんが出てきて
何かに導かれるように
ライクをした、 そして返事が来た
そんなつもりなかったのに。
そして、
いつしか、身体も重ねてた。
7時になった。
外はすっかり真っ暗になって、
道路の電灯で照らされた窓から 流れる一筋の光
それで照らされる薄暗いマンションの一室
私以外居ない部屋。
ずっと、布団にくるまって、
ポータブルスピーカーで the pullloversの「けだるい」を聞いて、
スマホと葛藤してる。
送ったから。
送った
けど、しおんからは一向に連絡は無い。
2泊3日。
またしたいのに。
あの時が、すごく幸せだった。
会いたいという感情、
というより、生きてることを 実感したいから。
お父さんに「イマドキの子みたいに、簡単に抜け出せなくなる恋愛は気をつけてな」って
つい最近言われたのに
気づいたらもう逃げれなくなってた。
彼女になりたいのに。
なれなくて、もどかしくて
ずっと、布団にくるまって。
朝起きてからずっと、
ご飯食べる時とトイレ行く時以外全て。
でも、ご飯も少ししか喉を通らない。
そのくらい好きになってしまってた。
出来れば、繋がってる手を離したくないな
あー、今頃他の子と イチャイチャしてるんだろうな〜って。
返事が帰ってきて、返すくらいしか今出来ることがない。
しおんの最後の彼女になりたいな、
って、イマドキの子達みたいな心になってるのが、やだ。
見捨てるなら早く見捨ててよ…
なんでだって。
君のせいだよ。
離さなくさせたの。
しおん
しおん
ねる
ねる
ねる
ねる
ねる
ねる
しおん
しおん
ねる
ねる
しおん
しおん
ねる
しおん
明日。
その明日とやらが、遠く感じる。
はぁ
可愛くして行こ。
だって、最後にしたいから。
最後にするから
こんな気持ち。
彼女になれないなら。
もう、しおんとは二度と会わない。
身体の関係で留まるとか1番やだ から。
そう思って、ねるは布団から立ち上がって
クローゼットからコートを取って、
玄関に向かって、
the pulllovers の 「けだるい」を 流したまま、外に出る
テーブルにあるiPhoneが反応する
ありさ
ありさ
しおん
しおん
ありさ
ありさ
しおん
しおん
ありさ
ありさ
しおん
もどかしいな。
本当に好きなのどっちなんだろ。