龍×勇太

女々しい勇太がいます

キャラ崩壊してます

あんま左右明確じゃない

地雷の方はブラウザバック

読んだるわ👀って方はお進み下さい！

勇太視点です

午後8時。まだゴールデンタイムとされる時間なのにテレビも電気も付けずに居るのは、もう付ける気力も無いから。

龍に会いたい。 最近全く顔を見ていない。お互いの予定が詰まりに詰まっていて、今月1回会えるかどうかなのだ。

実際に会えないなら姿を見るだけ見たいな、なんて思ってスマホを開いたのが間違いだった。

知らない女性ダンサーとの動画。 2人きりでは無さそうだけど、女性と2人で映った動画をあげるとか珍しい気がする。

普段はスルーする物も、今は余計な事ばかり考えてしまって。

俺だけの龍じゃない。俺だって色んな活動があるし、もちろん龍だってそうだ。そんなこと、とっくに分かってたつもりだったのに。

俺は龍が居れば何でもいいけど、龍はきっとそうじゃない。 俺が居なくても良い友人に囲まれて、いつか良い人を見つけて結婚とかして。

いつもならこんなこと考えないのに。メンタルがブレにブレてるかもしれない。

ピンポーン

重い心と配達員さんは何の関係も無いなとか思って、努めて笑顔で対応しようとした。

たまたま通りかかったから来た。その割には、今日龍が居たスタジオの通り道にここは無かったはず。

暇を縫って会いに来てくれたのだろうことに嬉しくなって、急いで家に上げた。

最近こんなことがあったとか友達から聞いた面白い話とか、弾みに弾んだ他愛も無い会話を沢山して、1時間が経った頃。

図星だった。迷惑かけたくなかったのに、変な間が開いてしまったしじっと見つめられていて、逃げれる気がしない。

色んな所を目敏く見ている。誤魔化せないなぁと思い、正直に話した。

上手く言葉に出来ないまま言ったこと。それでも龍は頷きながら聞いてくれて、それが嬉しかった。

ぽろ、と龍の目から涙がこぼれる。

優しく抱き締められ肩に濡れる感覚があった。お前のことが大事なんだと泣いてくれる龍に、なんだか俺も泣けてきて。

結局泣き疲れて寝てしまって、電話のコール音で飛び起きてお互い怒られた。