父さんは宮廷魔道士だった。
いつも王様と一緒にいる父さんが憧れだった
○○
父さん!また魔法教えて!

父
いいぞー!

父
あ、でも、父さんこれから戦争地帯で仕事なんだ。今年中には帰ってくるから、あとでな!

○○
ちぇっ

母さん
○○は●●と母さんとお利口に待ってようね〜

○○
はーい

●●
あい!

母さん
ん、手紙…?

●●
まんまっ

母さん
………………

○○
母さん……?

母さん
はっ、○○、父さんが……泣

○○
父さん………………泣

●●
ぱぱぁ?

○○
この子はまだ幼いから、分かんねぇんだよな、●●と母さんは、俺が守らないと……

母さん
あなた……泣

○○
母さん!みてみて!

○○
……?

○○
母さん……?

母さん
○○…●●と逃げ…て…
生きて…

血だらけで倒れている母と母の返り血だらけの他国の帝国騎士が立っていた
○○
は、な、んで…

母さん
逃げて……!

○○
どういうことだよっ!

○○
なんでなんでなんで!

○○
とにかく、●●を安全な所へ!

●●
にーに!ママは?

○○
ママはな、しばらく遠くに行くことになったんだ、パパのお手伝いをしにいったんだ。

●●
いつかえってくるの?

○○
それは……分からない。

○○
でもきっとすぐさ!

それから王都へ行き、父と母の友達の皇帝陛下に引き取られた。
○○
……陛下、

皇帝陛下
どうしたんだい?○○。

○○
父と母を襲ったのは…やはり西国なのでしょうか、

皇帝陛下
それはまだ調査中なんだ、

皇帝陛下
僕の親友夫婦を帰らぬ人にした奴を見つけ次第、処罰する。

○○
陛下……泣

皇帝陛下
泣くな、男だろう?それにヴィーの子供だろ?泣いてちゃ埒があかないぞ?

○○
はい、陛下

●●
へいかぁ!

皇帝陛下
おっよちよち、●●も来たんだな!

皇帝陛下
可愛いなぁ、こいつは。

○○
自慢の弟です

皇帝陛下
大人だな、お前は。

皇帝陛下
だがお前もまだまだ可愛いけどな

皇帝陛下
襲撃だ!

皇帝陛下
西国の奴らめ……!

皇帝陛下
○○!●●と逃げなさい!

○○
は、はい!いくぞ●●っ

●●
やだぁ!へいかぁ!行っちゃだめぇ!

皇帝陛下
ごめんな!すぐ来るから!

○○
(だめだ、陛下そんな、言葉を言ったらー)

陛下は街の子供達の避難を誘導している所を殺害された
○○
(また、ふたりぼっちだ……)

●●
へいかぁ泣

○○
●●……お前は兄ちゃんを置いてかないよな?

●●
うん泣

●●
ふたりでいようね!泣

○○
約束だぞ!

●●
あい!泣

○○
ゴホッ

○○
●…●……泣

●●
やだぁぁぁにーに!!助けて!!

○○
視界が…
