無一郎が惚れた女の子

柱稽古2日目

やっぱり無一郎くんは凄い……

同い年とは思えない

((木刀を構える))

私は無一郎の後ろに回り込んだ

が…私が振り下ろした木刀は直ぐに受け止められた

ｶﾞﾗｶﾞﾗｶﾞﾗｯ（戸が開く）

ブリ子が無一郎にボディタッチをしようとした

ｽｰｯ（戸が開け閉めされた）

1時間後 休憩時間

柱稽古部屋の外に出てきた

初めての友達の恋……

応援する気にはなれなかった。

なんでかは自分でも良く分からない

ブリ子が自分の顔を殴り始めた。

何がしたいのか、まったく分からなかった

ブリ子が屋敷に向かって歩き始めた

だから私も戻ろうと、ブリ子の背中を追った

屋敷に戻って来た

ブリ子がボコボコな顔で屋敷に入る

初めての友達にも裏切られた

無一郎くんも疑い始めているっぽい…

もう嫌だな……笑

さっきブリ子に言われた言葉を思い出す。

"私といた方が幸せなのよ！"

その言葉が頭から離れなかった

これでいいんだ……

無一郎くんが幸せなら。それでいい

〜透愛が部屋に戻っている最中〜

なんでだろう。

わからない。

涙がとまらなかった

涙を必死に袖で拭き取る

頭を下げられた。

なんでそんなに知りたいんだろうか

でも余りにしつこかったから、事実を言う事にした

鬼殺隊士は目を見て真剣に話を聞いてくれていた

"無一郎くんは私と釣り合わない"

"ブリ子と居た方が幸せだ"

どうしてそこまでしてくれるのか分からなかった

だけど嬉しかった……笑

数十分後

ｽｰ（戸が静かに開いた）

ブリ子は無一郎の袖を少し掴んでいた

鬼殺隊士は深く…深く無一郎にお辞儀をした

透愛が部屋から居なくなった途端

部屋中の空気が重くなった

〜数時間後〜

無一郎は真剣な顔になって

鬼殺隊士の目をしっかり見て話を聞いた

さっき透愛に言ったことを話す

次回▶︎無一郎が透愛に話に行く