中の人
中の人
中の人
中の人
中の人
中の人
騙し騙され
ぷすsiten
ボクは幼い頃から周りから変な目で見られていた
変な子っていつも言われた
だから友達になってくれる人がいなかった
でも、あの2人だけは違った
ボクと心からの友達でいてくれた
一緒に遊んだし、一緒にふざけたし、一緒に笑った
だから、ずっと信じてた
ずっと、ずっとボクの味方でいてくれると信じてた
ある日、ボクは普通に起きて、普通に登校して、普通に過ごしてた
今日は6時間授業、
5時間目の数学が終わり、あと1時間で帰れると思っていた時、
知らない女に、話しかけられた
神山萌加『あのぉ、ぷす君ですかぁ?』
ぷす『そ、そうですけど……?』
神山萌加『ちょっとぉ、来て下さぁい♡』
ぷす『は、はい……』
やばいやばいやばいやばい!
コミュ障発揮してるよ!!
なんで俺なん?まじ意味わかんねぇ!
そんなことを考えていたら、その女は空き教室へとボクを連れてった
ぷす『あの、なんかボクに用があるんですか?』
ボクがそう問いかけた瞬間、
目の前の女は、
不気味に、笑った
神山萌加『あは、あはははははは!』
神山萌加『えい!』
女がそう声を上げたと同時に、
自分の腕をどこからか出したカッターで切った
ぷす『え、ちょ!何してんの?!』
神山萌加『これ、持って』
ぷす『え、?う、うん』
女がそう言うからボクはそれに従った
そして女は言った
神山萌加『私ね、あんたが大っ嫌い』
神山萌加『不良のくせに女っぽくて、人気あって、勉強も運動もできて、』
神山萌加『家庭的なことも出来てさ、』
神山萌加『女の私より女らしいあんたが憎い』
神山萌加『だから、私はあんたに悲劇ってものを見せてあげようと思ったの』
ぷす『え?』
ボクがそんな間抜けな声を出した瞬間、
神山萌加『キャァァァァァァァァァ!』
目の前の女が大きくそう叫んだ
その声に大勢の人が集まった
その内の2人、ボクとの唯一の心の友、
しゃけみーとすたんがんが女に声をかけた
しゃけみー『ど、どうしたの?いきなり叫んで』
すたんがん『何かあった?』
神山萌加『ぷすくんにぃ…カッターでぇ、腕をぉ切られたのぉ……』
ボクもみんなもその言葉に唖然とする
ボクがそれを否定しようとした時、
しゃけみー『……お前は、そんなやつだったのか?』
すたんがん『…お前がそんなことするなんて思わなかったわ』
唯一味方だと信じていた二人からそんなことを言われた
ぷす『違う!そんなことしてない!』
俺はそう叫んだが、誰も聞く耳を持たなかった
キーンコーンカーンコーン
授業始まりのチャイムが鳴った
ボクらは教室に戻ったが、
「あいつ萌加ちゃんの腕切ったんだって」
「え?やば」
「あいつのそばに居るのやめよ」
そんな陰口が生まれた
何日も、何週間も、何ヶ月も、
そんな状況の中、
「死にたい」と思うのは当然のことだろう?
信じてたやつに裏切られて、
いつもいつもボクを指さして笑う声を、
ボクの陰口を言う声を、
ボクに聞こえる声で言ってるから、
そんな辛い中で生きるなんてボクには無理
だから死んで楽になる
ぷす『ん〜どこで死のっかな〜』
ぷす『あ、みんながいる前で死ねばいっか!』
ぷす『じゃぁ早速明日死ぬぞーーー!』
ぷす『んーナイフ持ってけばいっかー〜』
ぷす『よっしゃ学校行くぞー!』
タッタッタッ
ガチャッ
ぷす『今日でこの家ともおさらば、か』
ぷす『それはそれでちょっぴり寂しい…w』
バタン
登校はいつも通りだなー
いつもみたいに笑われてらw
ま、んな事今気にすることじゃないしいっか!
お、いつもは学校遠く感じてたのに今日は近い!
やったね!
さーて靴を履き替えてっと
早教室へレッツゴー!
タッタッタッタッタッタッタッ
ガラガラガラガラ
ボクを見る白い目、
ボクが来た瞬間に聞こえる陰口、
うん!いつも通り!
作戦実行は2時間目でいっかー
2時間目
よっしゃやるでーー!
ガタンッ
トテトテトテトテ
えーっと、
ナイフナイフっと
あ、あった!
ぷす『さて、死ぬか((ボソッ…』
しゃけみー『おま!死ぬってどういうことだよ!』
すたんがん『意味わかんない!』
ぷす『え?だってみんなボクに死んで欲しいんでしょ?』
すたんがん『ちg』
ぷす『違わないよ』
すたんがん『!』
ぷす『どうせ思ってるんでしょ?』
ぷす『今喋ってた2人も、今黙ってるみんなも、』
ぷす『ボクの言うことは何も信じてくれない』
ぷす『やっても無いことを何も知らない女に濡れ衣被せられて、』
ぷす『ボク自身も、もうだめなんだよ』
ぷす『ボクの心はボロボロなんだ』
ぷす『だからボクは死ぬ』
ぷす『ねぇ、死ねるって素敵なことじゃない?』
ボクはそんなことをみんなに伝えたあと、お腹を刺した
理由は簡単、
ボクが即死すよりも、ボクの苦しみもがく声や姿を記憶させたかったから、
バタ
ぷす『ガハッ!』
ぷす『ほんと、は…み、なと、なかよく、した、かった、んだよ…』
あかぐろいちがぼくのからだからこぼれていく
もうすぐしねる、もうすぐらくになれる
なんでみんなないてるの?
いつもみたいにわらえばいいじゃん、
ぼくをゆびさしてわらってるときとかみたいに、さ
はは、も、からだがもたないなぁ、
さいごにひとつ、ふたりにつたえなくちゃな、
ぷす『しゃけ、みー、すたん、がん、』
ぷす『だい、すき、だった、よ………』ニコッ
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なくよ!? なくよ!? …あ、目からめんつゆが…
苦しいのに強がって明るく振舞ってるとこがせつなくなってくる...