母が迎えに来たと聞き俺は猿山を借りながら痛みに耐えて校門へ歩いた
モブ
表情はにこやかだったがその笑顔が嘘で張り付いたものだとすぐにわかった
天乃 絵斗
モブ
猿山 らだ男
モブ
猿山 らだ男
モブ
その後、二人はしばらく社交辞令のような会話を続け俺の熱の話になると、解散となり俺は母さんの後を追い車へと歩を進める
猿山 らだ男
後ろを振り返ると猿山はとても心配そうな表情をして俺を送り出していた
車に着くなり母さんは無言で後部座席のドアを開け言葉の代わりに鋭い視線で俺を促してくる
天乃 絵斗
一応今回の自分の母なのだから笑顔でお礼を言ってみると舌打ちをし不機嫌そうに運転席についた
天乃 絵斗
発進した車内で罵声が聞こえてきたがすべての言葉を右から左へ流すだけだった
天乃 絵斗
確かに普通の子供なら心が押し潰されるかもしれないが中身は元刑事の24歳なので、その罵声は言葉は全く響かない
逆に昔の猿山と同じ境遇に建てている感動すら覚えるくらいだ
天乃 絵斗
天乃 絵斗
モブ
天乃 絵斗
いけない。たとえ共通点を見つけて嬉しく思っても表面には悲しみを浮かべなければならない
心で喜びつつ罵声を聞き流しながら家に向かった
天乃 絵斗
思った以上に声が大きく出てしまい慌てて口を押さえた
モブ
天乃 絵斗
ガチャ
天乃 絵斗
自分の家なのだから当然誰も案内してくれるわけもなく、部屋数も多くて少し探すのに手こずってしまった
天乃 絵斗
そうすれば、この世界がどんな状態なのか家庭環境がどうなっているのかもすぐに整理できるのに
天乃 絵斗
転生には感謝しているが、最初から状況を知れたならもっと感謝できたと考えたがそれは強欲だと言うことにも気づいている
天乃 絵斗
そんなことを考えていると自分の机の上に妙な物が置いてあった
天乃 絵斗
立ち上がってノートを手に取ると表紙には猿山の名前が書かれており同じものがなぜか数冊並んでいる
天乃 絵斗
間違えたレベルではない猿山のノートに嫌な予感を覚え、俺は部屋を探った
天乃 絵斗
探せば探すほど、出てくるのは猿山の私物ばかりで嫌な予感が的中する
天乃 絵斗
なぜ嫌われているのか見当もつかないが探索中に見つけた、ぐしゃぐしゃのテストが関係しているのかもしれない
名前は黒塗りにされているがおそらくコレは自分の筆跡だろう
天乃 絵斗
天乃 絵斗
猿山の態度から俺はそこまで嫌われてはいないらしいと判断し、それなら良しと自分なりに結論つけた
天乃 絵斗
ガチャ
モブ
いきなり扉を開けられたのでさっと猿山の物を隠すように扉付近まで歩き母さんの視界を遮った
天乃 絵斗
モブ
モブ
天乃 絵斗
母さんが扉を思い切り閉めたので、これ以上怒らせないよう手提げ袋に筆箱とノートを詰め報告に向かった
コメント
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更新カンシャカンシャ…!!✨ 最高です!!アイコンの表情が少しづつ変わってたりするの細かいところまで凝ってて尊敬でしかない…!!🥹🥹