【わたしのはなし】 #1
※この話はフィクションです
〈 プロローグ 〉
私は、南桜島中学校の二年、鶴島美華だ。
夏休みが終わって、今日から二学期が始まる。
久しぶりの登校で、なんだかぎこちない。
笹木葵
美華ー、おはよう!
後ろから誰かの声が聞こえた。
すぐに分かった。
笹木葵だ。
鶴島美華
あ、葵ー。
鶴島美華
久しぶり、おはよっ!
葵とは、幼稚園の頃からの幼馴染で、とても仲が良い。
笹木葵
あのねー.....
葵は、いつも元気で明るい女の子で、友達も多い。
鶴島美華
んー?
笹木葵
夏休みの課題昨日終わらせたんだよねっ笑
葵は、成績優秀の優等生なので、それは意外だった。
でも、理由はなんとなく分かった。
鶴島美華
もしかして、塾?
笹木葵
そうそう!
やはりそうだった。
笹木葵
塾の夏期講習と宿題!
笹木葵
ほんと辛かったよー泣
私は、塾に通っていない。
だけど、課題を終わらせるので精一杯だった。
葵はやっぱり凄い、としか思えなかった。
鶴島美華
葵は、矢倉高目指してるんだっけ?
笹木葵
うん、
矢倉高とは、矢倉祭高校の略。
私の住んでいる地域の中の高校では、偏差値が一番高い高校だ。
笹木葵
だから頑張ってるんだよね!
鶴島美華
葵なら絶対受かると思うよ!
笹木葵
ほんとに言ってる?笑
鶴島美華
ほんとだよ?
笹木葵
ありがとう!
お世辞でもなく、本当に葵は矢倉高に受かると私は思っている。
笹木葵
美華は?
鶴島美華
んー、私は...
私はまだはっきりとは決めていなかった。
鶴島美華
銀高とか香山高あたりかな?
笹木葵
え、美華だったらもうちょっと上でもいけるんじゃない?
鶴島美華
そう?
鶴島美華
なんか、葵から言われてもー、笑
笹木葵
えー、なんでー?泣
鶴島美華
だって、笑
鶴島美華
葵からしたら銀高なんて余裕でしょ?笑
笹木葵
まあねー笑
笹木葵
でも、香山高受けたら?
笹木葵
制服も銀高よりは可愛いし笑
鶴島美華
そうだよね笑
鶴島美華
制服のことを考えたら、香山高のほうが良いかも笑
笹木葵
絶対美華が着たら可愛いー!
鶴島美華
ありがとう笑
鶴島美華
じゃあ、香山高目指す!
笹木葵
おー!
鶴島美華
多分...
笹木葵
多分かーい笑
銀高は、銀星高校の略、香山高は、そのままで香山高校の略、偏差値は普通よりは少し高いくらい。
香山高は制服が可愛いことでも有名で、女子の憧れ。
そんな会話をしながら、私たちは教室に入っていった。