コメント
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盛り上がって参りましたね!(ごめんなさい。ややこしくして🙇) ついにラスボスの親族初登場です。ボスのお母さん書くの大変…😳。どれくらい大変かと言うと、このシリーズを書く中で一番大変だったと言ってもいい、のぞみvsラスボスの執筆思い出したくらいです。 次回はとある人物の独奏…。 読んでくださりありがとうございました❗ サブタイトル読み:ワルツ
山崎 孝太
吉田 響
山崎 孝太
吉田 響
山崎 孝太
山崎 孝太
吉田 響
山崎 孝太
山崎 孝太
山崎 孝太
山崎 孝太
高山 昴
呉董都学園テニス部春期休暇選抜後、
俺は駅前のファミレスに連れ込まれていた。(ファミレスは今ヨッシーダくんとコラボ中)
そしてそこで、全国大会で先輩の連勝記録をストップさせた高山 昴から澪さんが関西に帰った事を聞かされた。
驚いたが、取り乱す事は無く冷静でいられた。 澪さんはきっと帰って来る、と信じる自分がいた。
ドリンクバーで頼んだ炭酸オレンジを啜ると、俺は話を続けるべく2人と向き直___
山崎 孝太
高山 昴
吉田 響
高山 昴
吉田 響
山崎 孝太
とりあえず俺は再び炭酸を啜った。
2日後
照明の淡い光を受けて、池の錦鯉が優雅に身体をくねらせる。
砂利に点々と配置されたアンビエント照明と夜の闇との調和は、都会の喧騒を完璧に遮断していた。
砂利の中の舗装された道を、お母さんがヒールを鳴らしながら無表情で歩いて行く。
錦鯉に気を取られていた僕も慌てて後を追った。
今日はお母さんの親戚___僕にとっては祖母と叔父と従兄弟にあたる___との初めての食事会だ。
向こうが会場に指定したのは、庭に池を配しているような、凄く教養を問われそうな日本料理店だった。
鳴沢 柚月
鳴沢 真由子
…お父さんがこの会の出席を遠慮した理由がちょっと分かった気がした。
庭を通り、引き戸タイプのドアを開けると、着物姿の従業員が恭(うやうや)しく腰を折った。
お母さんが待ち合わせである事を伝えると、従業員は洗練され尽くした所作で僕たちを先導する。
__間接照明、全室完全個室の店内の、左奥の個室の前で従業員が膝を折った。
ゆっくりと開けられた障子の奥に___
大澤 貴史
大掃除の時、年賀状で見た優しそうな男性と (※ 四→五 弐 参照)
顔立ちの整った小学生くらいの男の子と
大澤 明代
湯飲みを傾ける女性がいた。
肩の上で綺麗に切り揃えられた、手入れの行き届いた銀色の髪。 ピンと伸びた背筋。 ストールを抱く、マニキュアを塗った細くしなやかな指。
そしてこちらを一瞥する鋭い目。
__間違い無くお母さんのお母さんだ。
大澤 貴史
大澤 貴史
鳴沢 真由子
大澤 貴史
大澤 貴史
僕たちが向かいに腰を下ろすと、男の人__叔父さん__は、見た目通りの優し気な声で喋り出した。
そして隣に座っている男の子の頭にポンと手を置く。 男の子は輝くような笑みを浮かべながら、ペコリと頭を下げた。
大澤 蒼空
ずいぶん育ちが良さそうな子だな…… 、と感心しかけてから「違う違う」と我にかえる。
一応僕の方が年上だ。 僕は背筋を伸ばした。
鳴沢 柚月
大澤 明代
その瞬間。
今まで沈黙を貫いていた お祖母ちゃんが不意に
可笑しそうに肩を揺らした。
大澤 明代
大澤 明代
鳴沢 柚月
大澤 明代
鳴沢 柚月
お祖母ちゃんに体を向けると、
氷のような冷たい目が僕を射抜いた。
大澤 明代
その顔に、一片たりとも笑みは浮かんでいない。
極低温の両目は僕をサッと撫でると、マニキュアが塗られた指で自身の口元を覆い隠した。
大澤 明代
大澤 明代
鳴沢 真由子
隣に座るお母さんの目も、スッと冷たくなった。
氷柱のようなお母さんの視線に、お祖母ちゃんは全く動じず、指の隙間から覗く口元に弧を描いた。
大澤 明代
大澤 明代
大澤 蒼空
鳴沢 真由子
大澤 貴史
弟さんが堪り兼ねたように割って入ると、お祖母ちゃんは鼻を鳴らして湯飲みを手に取った。
お母さんも不機嫌そうに顔を背ける。 弟さんが太く息を吐いて横目で母親を睨んだ。
大澤 貴史
鳴沢 真由子
大澤 明代
そして再び針のような沈黙。
状況を呑み込めていないのは蒼空くんだけだ。 僕の向かいで右に左に首を傾げている。
その純心さが羨ましい。
鳴沢 柚月
………修羅場すぎる…。
僕 大丈夫かな………。
__時間は巻き戻り、ファミレスにて。
山崎 孝太
高山 昴
山崎 孝太
吉田 響
山崎 孝太
吉田 響
俺が素直な疑問を口にすると、何故か響に凄く睨まれた。
__気を取り直して高山 昴に向き直る。
山崎 孝太
高山 昴
高山 昴
高山 昴
高山 昴が唇を噛んで俯いた。 響が息を吐いて、昴のガラスコップにお冷やを注ぐ。
そして頬杖をついて、その細い目をじろりと こちらに向けた。
吉田 響
吉田 響
山崎 孝太
高山 昴の目が眩しい物を見たかのように細められた。その口元には苦笑が浮かんでいる。
高山 昴
吉田 響
山崎 孝太
吉田 響
吉田 響
山崎 孝太
山崎 孝太
高山 昴
吉田 響
吉田 響
響は3回くらいオーバーで大袈裟なため息を吐くと、テーブルに何かを放った。
山崎 孝太
吉田 響
吉田 響
山崎 孝太
吉田 響
高山 昴
山崎 孝太
吉田 響
山崎 孝太
山崎 孝太
高山 昴
吉田 響
答えなんて決まってる。
俺は澪さんの彼氏だ。 澪さんの彼氏は俺だ。
___俺は関西に行く。
日本料理店 「里阿(りあ」 「春霞の間」
大澤 貴史
弟さんが重い沈黙を破った。
黒革のメニューを取り出し、テーブルに広げ____
大澤 明代
___広げたメニューに、お祖母ちゃんが手を置いた。 細い指は、メニューの表記を覆い隠す。
大澤 明代
先ほどとは違い、冷たさを感じない声だ。目元も緩やかな弧を描いている。 …笑うとお母さんに似てる。
……そのお母さんは未だ目を細めてお祖母ちゃんを睨んでいる。
鳴沢 柚月
大澤 明代
鳴沢 柚月
大澤 明代
その笑顔は、お母さんと本当にそっくりだった。 メニューに手を置いたまま、お祖母ちゃんは続ける。
大澤 明代
大澤 明代
大澤 明代
大澤 貴史
大澤 明代
メニュー上の手に、1筋の血管が浮く。 笑顔のまま、しかし容易にお祖母ちゃんは弟さんの制止を叩き折った。
大澤 明代
大澤 明代
大澤 明代
鳴沢 柚月
大澤 明代
お祖母ちゃんはメニューから手を離すと、僕たちの前に滑らせた。
大澤 明代
大澤 明代
拒絶。
目の前の女性は心からお母さんを、そして僕を
拒絶している。 その笑顔で以(もっ)て、僕たちを____…
大澤 明代
大澤 明代
2日前、 孝太くんからラインが来た。
関西に戻ってしまった澪さんを追いかけると。
今、孝太くんは関西だ。
大澤 貴史
大澤 明代
大澤 蒼空
____これは戦いだ。
孝太くんは関西で、澪さんを連れ帰ったお馴染みと。 僕はここで、お母さんの親族と。
鳴沢 柚月
__いや違う。
孝太くんも、僕も。 これはただの___
挨拶だ。
女子大生と男子中学生が交際している話 シーズン2 第8章
オマケ
~時系列整理~