Monsterpanicを乗り越え、一夜を越えたメンバー達。
その翌日、朝の事だった
木材の上にボンボンと適当に敷かれたベッドから、全力で飛び降りる人物が居た
辺りはグーと気持ちよさそうな寝息を立てて、なんなら寝相が独特な人はベッドから転がり落ちている愉快な仲間たち。
それもそのはず、まだ暁の空が光っている時だった
それに囲まれながら、起きたたった一人の人物は…
暁に目を光らせ、思いっきり伸びをする。それと同時に目も瞑る
ひとしきり体をほぐすと、目を開く。 瞳の色は、ようやく太陽がアクビをして起き始めた頃の色と混ざり、元は分からない
二言、三言。寝てる面子を配慮してか広げた立つ場所以外、全てに広がる空に送り小さく呟く
自分でも言う気が無かったのだろうか。聞き取れない
人物はコートを揺らめかせながら周りを見渡す
そこでようやくか、彼は自分を除く全員がぐっすりと夢の中へ落っこちているのに気が付いたようだった
『もう食べられない〜……ムニャ』と、なんとも呑気な寝言が彼の耳に届いた
すると、謎のスイッチがなにかの弾みで押される。 途端、イタズラする気満々の笑顔に変わる
数歩ゆったりと歩き、丁度どの位置から見てもベッドから真ん中の位置に行った
「にっひひっ」と悪役の下っ端が言いそうな、または海賊の漫画の主人公が言いそうな笑い声が今にも飛び出そうだった
スウッ──────
すまない先生
うるっさぁぁぁい!!!
耳をやられたメンバー達は絶叫しながら耳を押さえ、地面に倒れ込んだ
すまない先生
だからぁぁぁ!!!!
更なる悲鳴が轟を増した
今日という未来の始まりの朝の一枚は、明け方の彩りではなく、ちょっとした絶叫で収められた
────と、美しくまとめておきましょうかね
すまない先生
ミスター銀さん
ミスター銀さん
銀さんは眠たげに目を擦りながらボソボソと呟く
よくよく周囲を見渡すと、眠そうに目を擦っている人、立ったまま寝かけている人……
逆にムカっとしている顔や、明らかにイラついている様子の人も居た
たった一人を除けば、この二パターンに分かれていた
ミスター赤ちゃん
紫温
チーナ
新緑
チーナ
チーナは思わずか細い悲鳴を上げた
ミスターレッド
ミスターブラック
ミスターバナナ
ミスターバナナ
バナナが先生を静かな口調で諌めると、彼は申し訳なさそうに言った
すまない先生
ミスター赤ちゃん
すまない先生
ミスターマネー
凪
すまない先生
新緑
ミスターブルー
ミスターブルー
ブルーはため息を付きつつ苦笑した
すまない先生
すまない先生
夢羽
紫温
紫温
チーナ
ミスター銀さん
銀さんは数時間前の大声を思い出して、軽く震えた
もう大声のインパクトが地球が壊れるくらいに強くて、イベントよりも頭に残っているであろう、今日の事。
このままの流れで生真面目なこれからやる事を説明されたって、頭に入る気がしない
とにかく大声の件をいつまでも引っ張ったって……!と、頭では分かっている
でも剥がれかけの絆創膏のように、剥がれそうで剥がれない、もどかしい思いをしていた
すまない先生
そんな心境を知って知らずか、すまない先生が話を進める
すまない先生
その言葉に合わせて一斉に首を回し始める
───土地
だだっ広い、広大な土地。 ひたすらに、ちょっと前までぬくぬくしていたベッドが人数分置かれているだけの。
付け足せば、少しばかり戦闘の爪痕が残る土地だ
……それだけである、今のワンブロックの進行状況は。
凪
凪がしげしげと呟く
何も考えずブロックを置きまくった、あの時を思い出しているのだろうか
それは皆同じなのか、改めて見返してみると脳裏に浮かんでいるようであった
すまない先生
すまない先生
すまない先生
すまない先生はパチッとウィンクを作る
すまない先生
バチッとすまない先生が決めたところで、おぉ〜という歓声と、確かな熱を帯びた拍手が鳴る
何故かすまない先生を除くメンバーは魔法をかけられたように、端から端まで体育座りをしていた
これでは、パッと見校外学習の真っ只中だ
先生は首を傾げつつも、細かいことは気にせず進んでく。
まるで闇夜を割く白馬のようだ。
すまない先生
すまない先生
夢羽
ここぞとばかりに夢羽が糸で引っ張られたかのように真っ直ぐに挙手。
すまない先生
夢羽
すまない先生
すまない先生
彼は探索に行きそうな程明るく拳を突き上げた
唐突な動作に皆戸惑ったが、多少ぎこちなく合わせて突き上げた
すまない先生
すまない先生
ミスターブラック
すまない先生
すまない先生
紫温
紫温
ミスター赤ちゃん
ミスター赤ちゃん
紫温
ミスターブルー
チーナ
チーナ
チーナがおずおずと聞くと、ブルーは微笑んで言った
ミスターブルー
チーナ
彼女は想像したのか、ブルっと身体を震わせた
そういえば、とすまない先生が付け加える
すまない先生
すまない先生
すまない先生
凪
すまない先生
彼はお見事!と、凪に向けてウィンクをした
ミスター銀さん
銀さんは髪の毛をなんと言っていいか分からない様子で指でもてあそびながら、軽く呟く
ミスター銀さん
新緑
ミスター銀さん
ミュータントモンスター達の攻撃で隅に追いやられていた動物達が無残に奈落へ吹き飛ぶ光景を思い出し、苦笑いを零す。
刹那、目覚まし時計が真隣で叫んだ
____正確には、目覚まし時計のような大声を出したマネーであった。
ミスターマネー
ミスターマネー
ミスターバナナ
ミスター赤ちゃん
動物を愛している赤ちゃんにとっては、嬉しい提案だっただろう。
光の粒が飛びそうな程目が輝いている
すまない先生
すまない先生
凪
夢羽
すまない先生
すまない先生
彼が自信たっぷりに言う為、注目して耳を傾ける
ミスターレッド
すまない先生
すまない先生
すまない先生
すまない先生
ミスター銀さん
突然名を呼ばれたせいで、舌を噛みながらも急いで返事をする銀さん
ミスター銀さん
すまない先生
すまない先生
すまない先生
その問いに。
銀さんは向こうの方にチラッと目をやってから、頷く
ミスター銀さん
ミスター銀さん
すまない先生
新緑
夢羽
すまない先生
ふとすまない先生が声を張り上げた
すまない先生
おうっ!!!!
コメント
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うわぁぁぁぁぁぁぁぁ…見るの遅れたぁ(泣) もう…もうすごいよ…山で6km走った疲れがすぐ吹っ飛んだわ☆ 語彙力すごいし、私と同じスランプなのにスランプなんか?って思うくらいすごい…←語彙力消滅 次回が今すぐにでも楽しみだ!←早いよ?早すぎるよ? 無理しないように頑張れ!
ふぉぉぉぉ!!!! 待ちに待った参加型!!!ふぉぉぉ!!(2回目) スランプ気味になって、やる気皆無なはずなのに…偉すぎて小説うますぎてびっくり!すげぇ………!!! やーやっぱ餓死は辛いんやな、私もブルって身を震わせたわ… さ!次回は家を建てるのか!とても楽しみ!!
それぞれのやりとりが尊い……! リーブはスランプであってもこんなに書くのが上手いのか……? 僕も前までやる気なくなってたけど、この度復活できたよー!!! リーブも復活良かった(*゚▽゚)ノ 無理しないで頑張れ!!! 前に言われたこと返すけど、僕はリーブの壁とか盾にもなるから!(?) 困ったときはお互い様や~!☆