テラーノベルの小説コンテスト第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで

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きみのとなり#13

第1話 - きみのとなり#13

2019年08月28日

#学園

#恋愛

#同級生

chi__chan

2ヶ月後大学

栞里

菜々美は選択どうするの？？

菜々美

うーん、まだ悩み中

栞里

そっか。そういえば黒岩くんと付き合ってもう2ヶ月ぐらい経つんじゃない？どうなのよ😁

菜々美

付き合ってもそんなに今までと変わらないかな？一緒の家だし、隣の部屋だし

栞里

デートとかしないの？

菜々美

バイト終わりに迎えにきてくれたりするけど、それぐらいかな。とくに遊びに行ったりとかはしたことないかも

栞里

そんなんでいいの？

菜々美

私付き合うの初めてだし、どうすればいいのかよくわからなくて

栞里

黒岩くんももっと積極的にきてくれればいいのにね

菜々美

うーん💦、、

栞里

今度デートに誘ってみたら？

菜々美

どうやって？

栞里

色々教えてあげる💓

菜々美

😅

夜リビング

黒岩

それは行かないって連絡しただろ

菜々美

ただいまー。、、？

黒岩

わかったから。もう切る

菜々美

黒岩くん？

黒岩

！おかえり

菜々美

ただいま。どうかした？

黒岩

あ、いや。なんでもないよ

菜々美

？

黒岩

、、

菜々美

あ！あのね！黒岩くん。あの、、

黒岩

何？

菜々美

あのね、、今度どこか出かけない？

黒岩

え？

菜々美

ほら、私たち付き合ってから出かけたこととかなかったし、良かったら行きたいなーって、、

黒岩

そうだな。俺も行きたいなって思ってた

菜々美

ほんとに？！よかったー

黒岩

どこか行きたいところとかある？

菜々美

うーん、水族館とか？

黒岩

じゃあ水族館いこっか

菜々美

うん！

黒岩

、、

日曜日水族館前

黒岩

(待ってる)

菜々美

黒岩くん！お待たせ！

黒岩

、、、

菜々美

？どうしたの？あ、服変だった？？

黒岩

いや、、可愛い、似合ってる

菜々美

ありがと///

黒岩

/// そういえば何でここで待ち合わせ？一緒に出てもよかったのに

菜々美

だって、いつも一緒の家にいるし、デートといえば待ち合わせからかなって

黒岩

そうだな

菜々美

いこ♪

黒岩

おう

夜道

菜々美

パンケーキ美味しかった！！タピオカも美味しかったし、アイスも美味しかった！

黒岩

食べ物ばっかりだな。水族館行ったこと忘れてないか？

菜々美

水族館も楽しかった笑

黒岩

笑

悠人

奏太？

黒岩

？！

菜々美

？、、！先生、、、？

悠人

？！菜々美ちゃん？！

菜々美

なんで、、、どうして、、

黒岩

、、

悠人

奏太

菜々美

？！黒岩くん、、もしかして

黒岩

松野、、、ごめん、兄貴なんだ

菜々美

！！、、(走る)

黒岩

松野！

悠人

奏太、なんで菜々美ちゃんが

黒岩

なんで突然現れるんだよ！来る時は連絡しろって！

悠人

連絡を拒んでたのはこのことが原因か？

黒岩

、、もう今日は帰ってくれ

悠人

、、、

リビング

黒岩

(帰ってくる)

滝沢

奏太、何かあったのか？！菜々美ちゃん顔色変えて帰ってきたけど

黒岩

、、

滝沢

、、まさか知られちゃったのか？

黒岩

、、さっき兄貴に会った

滝沢

そうか、、

黒岩

(行こうとする)

滝沢

今はやめておけ！

黒岩

、、

滝沢

菜々美ちゃんも混乱してると思う。そんな時に冷静な話なんてできないだろ

黒岩

でも、

滝沢

いつかは来ることだったんだ。お前も頭を冷やしとけ

黒岩

、、、

朝菜々美の部屋

菜々美

、、

栞里

通話
00:00

菜々美

、、もしもし

栞里

菜々美？学校来てないけどどうした？寝坊？？

菜々美

、、

栞里

、、なんかあった？

菜々美

、、先生に会った

栞里

え？！どこで？

菜々美

昨日、家の近くで、、。黒岩くんが、、

栞里

黒岩くんが？どうしたの？

菜々美

兄貴だって、、先生のこと、、

栞里

え？、、

菜々美

私、なんかよくわかんなくて、、

栞里

、、今日は何も考えずに寝な！明日会いに行くから

菜々美

うん、、

栞里

じゃあね(切)、、

卓人

おう。どうした？松野は？

栞里

、、私ちょっと行ってくる

卓人

行くってどこに？？

大学中庭

黒岩

、、、

栞里

黒岩くん

黒岩

、、

栞里

少し菜々美から話は聞いた。どうゆうこと？先生が兄貴って

黒岩

いつかは言わなきゃいけないと思ってた。けど、、言えなかった

栞里

、、私に全部話してくれない？菜々美はしばらく無理だと思うから

黒岩

、、俺が中学2年の時、大学生だった兄貴が家庭教師を始めたんだ。最初はなんとも思ってなかった。けど、しばらくすると兄貴が担当してる子の話をするようになった。聞いてるうちにどんな顔なんだろうとか、どんな声で話すんだろうとか気になり始めた。そんな時、兄貴がその子と撮った写真を部屋に飾ってた。それを見て、、一目惚れっていうか、、好きになった

栞里

うそでしょ、、ちょっと待って、ってことは、菜々美が先生を好きな期間、黒岩くんは菜々美を好きだったってこと？！

黒岩

、、

栞里

そんなことってあるの、、ごめんね、何も知らないのに責め立てたりして

黒岩

いや、悪いのは俺だから

栞里

菜々美にはなんて話すの？

黒岩

正直に話すよ。どうなっても

栞里

、、

黒岩

、、

家の前

菜々美

(出てくる)

瞬

よっ！

菜々美

、、どうしたの

瞬

バイト休むって連絡あったってさくらから聞いたから。卓人もよこさないで休むなんてよっぽどのことがあったんだろうなーって

菜々美

、、、

瞬

、、ちょっとあっちで話すか！

菜々美

、、

公園

瞬

ここの公園、遊具が充実してんなー！俺んちの近くの公園なんて滑り台しかねぇぞ！

菜々美

、、、

瞬

、、何があったんだ？

菜々美

、、先生に会った

瞬

え？先生って家庭教師のか？

菜々美

うん。昨日家の前で

瞬

それで？

菜々美

黒岩くんのお兄さんだって

瞬

、、あいつが言ったのか？

菜々美

うん、、

瞬

、、菜々美はどうしてそんな風になってるんだ？先生に突然会えたからか？それともあいつの兄貴だったからか？

菜々美

自分でもよくわからない。先生のことを思い出にしようって思った矢先に先生が現れたり、好きになった人が好きだった人の弟だったり。なんかもうよくわからない

瞬

、、

菜々美

もしかして瞬は知ってたの？だから黒岩くんに何か言ってたの？

瞬

、、名前を聞いてなんとなくそんな気がして本人に聞いたんだ。そしたらそうだって。お前がこうなること予想ついてたから、そうなる前に止めたかったんだ

菜々美

そっか、、知らなかったのは私だけか、、

瞬

、、でも、あいつのお前への気持ちは本当だと思うぞ。そこに偽りはないと思う

菜々美

わかってる。わかってるけど、、

瞬

、、今すぐ答えを出さなくてもいいよ。よく考えろ

菜々美

、、

夜駅前

黒岩

(歩いてる)

瞬

よっ

黒岩

、、

瞬

なんだよ。お前もそんな顔してんのかよ

黒岩

、、、

瞬

ちょっと付き合え

黒岩

、、、

瞬のカフェ

さくら

はい、コーヒーどうぞ

黒岩

ありがとうございます、、

さくら

私買い出し行ってくるね

瞬

おう。気をつけろよ

さくら

はーい。じゃあごゆっくり

黒岩

はい

瞬

とうとうバレたんだな。お前の秘密

黒岩

、、

瞬

だからやだったんだよ。お前と菜々美が付き合うのは

黒岩

、、

瞬

って、許したのに今更ゴタゴタいうのは男じゃねぇ。そこに関してはもう言わねぇよ。お前の菜々美への気持ちは嘘じゃねぇみたいだし

黒岩

、、

瞬

で、なんで現れたんだ？お前の兄貴は

黒岩

数ヶ月前から連絡が来てて。婚約者を実家に連れて行くから会って欲しいって

瞬

、、そっか。菜々美にはどうやって話すんだ？

黒岩

正直に話す。それしかないから

瞬

、、俺さぁ、あいつに告ったことあるんだ

黒岩

え？

瞬

中学の時にな。最初は気の合う女子としか思ってなかったけど、いつの頃からか気になる女の子に変わってた。でも素直に好きって言えなくて、冗談交じりに付き合っちゃうか？って言ってみたんだ。そしたら、そうゆうのはちゃんと好きになった人に真剣に言えって説教されて笑
その時はすげー凹んだけど、あいつに説教されたから今俺はさくらと結婚できてるんだと思う。あいつには感謝しかないんだ

黒岩

、、

瞬

お前はどうしたい？菜々美とこれから

黒岩

、、嫌がられるかもしれないけど、俺は一緒にいたい

瞬

ならその気持ち、真剣にあいつに伝えてみろよ

さくら

そうよ

瞬

さくら！

さくら

ごめん、全部聞いちゃった。菜々美ちゃんが心配で

黒岩

、、

さくら

菜々美ちゃんは今混乱してるだけだと思う。しっかり自分の気持ちを伝えれば菜々美ちゃんに届くはずだから

黒岩

、、、はい

家

滝沢

ずっと部屋にこもったままなんだ

栞里

先輩にまで迷惑かけてすみません

滝沢

迷惑だなんて。ただ菜々美ちゃんが心配なんだ

栞里

なんとか頑張ってみます

コンコンガチャ

栞里

菜々美

栞里、、

栞里

気分はどう？ちゃんとご飯は食べたの？

菜々美

、、、

栞里

、、菜々美は黒岩くんのこと、今どう思ってるの？嫌いになっちゃった？

菜々美

そんなこと！ないけど、、

栞里

先生を好きな気持ち戻っちゃった？

菜々美

このまま黒岩くんを好きでいてもいいのかどうかわからない

栞里

どうして？

菜々美

だって、好きだった人の弟だよ？なんか乗り換えたみたいで複雑で、、

栞里

そんなの関係なくない？むしろそうゆう気持ちでいるほうが黒岩くんに失礼だと思うけど

菜々美

、、、

栞里

菜々美は、先生が好きなの？黒岩くんが好きなの？重要なのはそこじゃない？

菜々美

栞里、、

栞里

あとは菜々美が決めること。私は口出ししない。私は菜々美が決めたことを全力で応援する！

菜々美

栞里、、、ありがとう

夜公園

菜々美

(ブランコ乗ってる)...

悠人

菜々美ちゃん？

菜々美

！先生、、

悠人

、、久しぶりだね

菜々美

、、お久しぶりです。元気でしたか？

悠人

うん。、、菜々美ちゃん

菜々美

私、好きでした！先生のこと

悠人

！

菜々美

私の家庭教師になってくれた時からずっと

悠人

菜々美ちゃん

菜々美

どうして突然いなくなったんですか？、

悠人

、、家庭教師としていられなくなったんだ

菜々美

え？

悠人

僕も好きになっちゃったんだ、
菜々美ちゃんが

菜々美

！

悠人

何度も諦めようと思った。相手は中学生、自分の生徒。周りが許すはずがないって。でも菜々美ちゃんに会う度に自分の気持ちが止められなくなった

菜々美

、だからいなくなったんですか？

悠人

諦めるにはそれしかなかったんだ。逃げるような真似して本当にすまない

菜々美

、、

悠人

けど、そのあとバイト先に問い合わせたら、菜々美ちゃんが希望校に合格したって聞いて本当に嬉しかった。直接伝えたかったけど、自分にはそんな資格はなかったから、、

菜々美

、、私、先生に出会って、たくさん傷ついたけど、だからこそ今大好きな人に出会えました

悠人

奏太？

菜々美

はい。だから、私もう平気です。先生からしっかり卒業します！

悠人

菜々美ちゃん

菜々美

先生も大事な人ができたんですよね

悠人

奏太から聞いたの？

菜々美

黒岩くんが誰かと電話してるのがたまに聞こえて

悠人

、、

菜々美

先生は今幸せですか？

悠人

、、あぁ、

菜々美

ならよかったです。これからもその人のこと、大事にしてあげてください

悠人

菜々美ちゃん、ありがとう。やっぱり君は素敵な女の子だよ

菜々美

^_^

黒岩

(通りかかる)？！

悠人

菜々美ちゃん、握手してくれるかな？

菜々美

、、はい

悠人

大学生になってもまだまだ菜々美ちゃんはちっちゃいなぁ

菜々美

そんなことないですよ！少しは成長しました！

悠人

^_^また会えてよかった

菜々美

^_^私もです

黒岩

？！、、、

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