🌈🍑短編集

暗闇の中、1人歩く青年がいた。

そう、俺だ。

月に照らされ、

1人で泣く。

会えるといいなぁ″(泣

いつだっけな。

"まだ"幸せだった頃は

競い合いながらも

悔しながらでも

通じ合ってた仲間。

…でも。

転校するんだ。

その｢通じ合い｣が切れた音は

一瞬だった。

もう、最後の瞬間なんて覚えてない。

泣いたんだっけ。

抱きついたんだっけ。

寂しくなったんだっけ。

感情すらも忘れた。

…いや、

分からなかったんだ。

その感情が。

…だから、また

ここで会えるといいなって

笑いながら…ｯ

そこには、

確か綺麗な星空があった。

…でも、もう忘れちゃった。

大好きだった。

大好きだったからこそ

寂しいんだ。

だから、俺は待ち続けている。

ずっと、ずっと、

何年もこの月を見てきた。

でも、やっぱり

あの頃と違う月だ。

⬛︎⬛︎″ｯｯｯ泣

ずっと、ずっと待ち続けていた声だ。

月が見えない方向を向くと…

うりｯｯｯ泣

何故ここにいるか分からない。

でも、今はどうでもいい。

もう、何分もたったかも分からないほど。

俺は、うりの胸の中で泣きまくった。

思い出した。

あの時見た

星空を。

別れた時の

感情を。

全てが、カチリとハマった。

俺がいるもんね

あの月の下で

end