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アミキティア魔法学校の授業は、思っていたのと全然違っていた。
アニメの魔法学校のように魔法の実習とか、魔法薬を調合する実験などがあるのかと期待していたけど、実際の授業は、国語、算数、理科、社会、英語などの今まで通っていた公立小学校とほとんど同じような内容だった。
体育、音楽、美術(図画工作)などの技能教科もある。
しかも、年齢が下は9歳から上は14歳とバラけているのに、授業を受ける教室は同じ。
学習用タブレットに各人に合わせたテキストや講義動画が配信され、半分自習のような形で勉強をし、自分だけではわからないところがあったら、教室内を歩いている3人くらいの先生に質問するシステムだった。
ナミスケ
とは、ナミスケの談。
ぼくは塾に通ったことはないけど、自分が知っている授業とぜんぜん違うので、なれるのに時間がかかりそうだとは思った。
ユトリ
とは、ユトリの談。
私立の進学校に通っていただけあって、勉強に対する姿勢がぜんぜん違った。
魔法に関する授業はやらないのかと思ってストリクト先生に質問してみたら、
ストリクト先生
ストリクト先生
と、笑顔で教えてもらった。
ショウリ
とは、ショウリの談。
ストリクト先生に質問しに行ったのは、ショウリにアドバイスされたからなんだけど。
段々とショウリの裏表が見えてきて、少し怖くなってきた。
ホマレ
とは、ホマレの談。
その知り合いというのは、母方の祖母の弟の三男の配偶者のいとこの……と結構遠い親戚らしく、
最後までたどっていったらアルクのいとこだった。
魔法研究会は、主に土日の授業が休みの日に行われている。
みんなで見学をさせてもらったけど、話している内容はちんぷんかんぷんだった。
ホマレの知り合いの先輩達は
???
と言ってくれた。
アルク
とは、アルクの談。
予習するのはタイパ悪いとは思わないけど。
それよりもシルバークラスのいとこと会いたくないらしい。
ずっと『魔法使いになりたくない』と言っていた手前、アミキティア魔法学園内で顔を合わせるのが気まずいみたいだ。
シシロウ
とは、シシロウの談。
魔法使いの家系で魔法知識の下地があるからか、研究会にもちょくちょく顔を出すようになった。
ぼくは意味がわからない話を聞いても混乱するだけなので、ブロンズクラスになれるのを待つことにした。
魔法の授業自体はないけど、ほとんどの新入生は入学試験で魔法の力に目覚めているし、魔法具《マギアツール》を持っていれば、ある程度は自分の能力を使いこなせる。
そんな生徒達の間では、割と頻繁にアミ戦が行われていた。
メイカ
とは、メイカの談。
ぼく達の知らないところでもアミ戦を挑まれては返り討ちにし、いつの間にか負け知らずで5ポイントくらい稼いでいた。
そんなこんなで、2週間ほどがすぎた。