ぼくは息を切らしながら家の鍵を開けた。
涼ちゃんはきっとまだ部屋に籠っているだろうと思い、玄関のドアを開けると、リビングから顔を覗かせている涼ちゃんと目が合った。
一瞬、ぼく達は同じ顔をしてた思う。
ぼくが声を掛けようとした瞬間、涼ちゃんは慌てた様にトイレに逃げ込んでしまった。
涼ちゃんの行動に少し驚きつつも、靴を脱いでトイレの前まで移動する。
コンコン
大森
藤澤
大森
藤澤
大森
少し掠れているけど、意外と元気そうな涼ちゃんの声が聞けただけで安心したぼくは、とりあえずトイレの扉を背もたれにしてその場に座り込んだ。
大森
大森
藤澤
返事をしてくれた涼ちゃんの声がさっき返事してくれた時と比べて震えているのに気付いたけど、ぼくは気付かないふりをして話を続けた。
大森
大森
大森
大森
藤澤
大森
藤澤
大森
藤澤
大森
藤澤
大森
大森
藤澤
大森
扉の向こうから、涼ちゃんが泣いてる声が聞こえる。
大森
ガチャッ
少しだけ沈黙の後、トイレの扉の鍵が開く音がした。
大森
藤澤
大森
ぼく達はお互いの涙を指で拭い、 そして見つめ合った。
大森
コメント
5件
大泣きです…😭😭😭
辛いのを 乗り越えれば … 。 ってことですね 😭