大森
元貴は、少し微笑みながら僕に聞いてくる。
それが、あまりにもカッコよくて、僕は顔が赤くなった。
答えなんてもうずっと前から決まってる。
あの日の約束を忘れたことなんて一日もないんだから。
藤澤
また、この言葉が言える日が来るなんて夢みたい…
大森
泣きながら返事をした僕を見て、元貴は笑いながらそう言うと、荷物と一緒に床に置いてた小さい紙袋を手に取った。
大森
袋の中から小さいケースを取り出し、パカッと蓋を開ける。
大森
藤澤
中身を見た瞬間、大粒の涙がどんどん溢れ出てきて止まらなくなってしまった。
大森
元貴笑いながら、僕の左手を取ると、ケースの中に入っていたシンプルな指輪を僕の薬指に嵌めてくれた。
藤澤
僕は右手で左手の薬指をギュッと握った。
藤澤
大森
また、僕達はお互い見つめ合い、 そして、どちらともなくキスをした…
コメント
2件
尊すぎます( ´ཫ` )グハァ