8月15日の午後12半くらいのこと
僕
うわっ眩しっ
僕はすることがないから 外に出て君と喋っていた
僕
天気がいいなぁ・・・
君
でもまぁ・・・夏は嫌いかな
猫を撫でながら君はふてぶてしくつぶやいた
君
あっ!猫!
君は猫を追いかけて行って
飛び込んでしまったのは 赤に変わった信号機だった
バッと通ったトラックが君を引きずって泣き叫んだ 血飛沫の色と君の香りが混ざりあってむせ返った
僕
嘘・・だろ・・・?
でも嘘みたいな陽炎が
陽炎
嘘じゃないぞ?
ってわらってる
夏の水色と かき回すような蝉の音に 全て眩んだ