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主
主
ロゼ
ロゼ
メルト
ロゼ
メルト
メルト
ロゼ
ロゼ
心音が帰ってから
おれはめるちゃんと一緒に沢山ヴァロをやった
凄く楽しかった
凄く楽しかったけど
...やっぱりその日も
めるちゃんには到底追いつけなかった
ロゼ
メルト
...5年以上、かぁ
そりゃこんなに差が開く訳だよ
ロゼ
ロゼ
メルト
最初はそっけない子だなって思ってた
でも、ゲームに対する集中力や熱量は半端じゃない
ロゼ
メルト
ロゼ
もう1回...ッ!
がらがらがら
?
冷たい声
でも、おれのお母さんじゃなかった
ふと、隣を見ると...
メルト
めるちゃんが...
震えてた
お母さん
メルト
失敗だ
今日は母さんが来る日なのに
ゲーム触っちゃ駄目なのに...
お母さん
メルト
この人の怖さはおれが1番よく知ってる
元ヤンキーで街で1番の強さを誇っていた母さんは
当時の仲間に裏切られ
ヤケクソでハマってしまった
酒とギャンブルに今も首を突っ込んでいる
おれの入院費も安くない
それでも此処にいられるのは
病院の先生のお陰なのだろう
お母さん
お母さん
お母さん
殴られる
メルト
あれ...ッ
痛く...ない...ッ...?
メルト
メルト
ロゼ
なんで
なんで
なんで
メルト
お母さん
お母さん
ロゼ
お母さん
ロゼ
お母さん
ロゼ
メルト
これ以上
見ていられない
ロゼ
ロゼ
ロゼ
お母さん
お母さん
がらがらがら
ロゼ
メルト
こういう時
なんて言うのが正解?
「ありがとう」?
「ごめんなさい」?
どれ?
ロゼ
ロゼ
なんで
なんでそんなに
優しいの...?
なんで笑っていられるの?
殴られたんだよ?
しかも知らない人に。2回も
普通耐えられない
あの人の拳は重い
殴られたら普通息できないくらい苦しい
なんで立っていられるの?
まるで...
殴られ慣れているみたいな...ッ
ロゼ
心配そうに
おれの顔を覗く
コイツの瞳は
おれが見てきた中で1番真っ直ぐで
綺麗で
優しくて
メルト
...何より
...儚かった
ロゼ
そう微笑んでコイツの笑顔は
驚くほど弱々しくって
メルト
おれは初めて
コイツに質問をした
ロゼ
そう言われるのはわかってた
でも明らかに大丈夫じゃない
おれは静かにナースコールを押そうとしたけど
ロゼ
メルト
ロゼ
止めるなんて事ある?
なんで?
ロゼ
ロゼ
ロゼ
そう言ってコイツは服をめくる
メルト
そこには、治りかけだったけど無数のあざ...すり傷、殴られた跡があった
ロゼ
そう言ってコイツはベッドに身を投げ出す
ロゼ
そんな事まで言い出す
本当にコイツは何を言っているんだろう
ロゼ
おまけに、何もなかったかのようにゲームの誘いをする
でもおれは、到底そんな気持ちにはなれない
メルト
おれはそう言って
コイツに背を向けて布団にくるまった
ロゼ
久しぶりに殴られた所が痛い
お母さんより強い人を初めて見た
お父さん並みに強い
1発が凄く重い
メルト
メルト
めるちゃんの寝息が聞こえてくる
...寝たかな
ロゼ
ロゼ
強がっていたけれど
本当は凄く痛い
まるで肺が破れるみたいだ
こんな痛い事をめるちゃんは受けていたのだろうか
想像してはいけないものが頭をよぎる
ナースコールを押すかどうか凄く迷った
迷ったけれど
やっぱりやめた
本当はわかっていたから
この病棟について、 自分の病気の進行の速さについて
最初、此処に入ってきた時
めるちゃんがおれに
ほんの一瞬だけど
哀れみの目を向けてきた
最初は何の意味かわからなかった
でも調べていくうちに段々わかってきた事がある
おれが患っている肺がんは
今レベル4だという事
手術しても治る可能性が低い事
ロゼ
病棟の外の木が静かに揺れる秋の夕暮れ
もうすぐおれは...
...小5になる
翌日
ふいに外に出たくなった
ロゼ
先生
ロゼ
先生
先生
ロゼ
先生
先生
ロゼ
ロゼ
メルト
ロゼ
ロゼ
メルト
※病院の敷地内です
ロゼ
久しぶりの外だ...
子供
子供
子供
子供達が元気に走ってる
良いな...平和だなぁ
慣れない車椅子を頑張って自力で押す
すると、ふと車椅子が軽くなる
ロゼ
みかさ
ロゼ
みかさ
ロゼ
みかさ
こうやってみかちゃんと2人で話すのも久しぶりだなぁ
みかさ
みかさ
ロゼ
みかさ
ロゼ
やっぱり優しいな
ロゼ
みかさ
ロゼ
みかさ
ロゼ
みかさ
早く学校生活に戻りたいな
ロゼ
みかさ
ロゼ
みかさ
ロゼ
みかさ
もうすぐバイバイかぁ
心音
ロゼ
みかさ
心音
心音
ロゼ
心音
心音
心音が見せてくれたのは小2から小4に至るまでの教科書だった
ロゼ
心音
ロゼ
ロゼ
心音
ロゼ
らぴす
ロゼ
らぴす
らぴす
心音
みかさ
本当に良い子過ぎる...ッ
ロゼ
思わず泣きそうになる
らぴす
心音
みかさ
ロゼ
ロゼ
メルト
心音
メルト
らぴす
メルト
みかさ
らぴす
心音
ロゼ
メルト
全員
メルト
みかさ
メルト
らぴす
メルト
心音
メルト
ロゼ
こんな日常が
いつまでも続いたら良いのに
ロゼ
メルト
ロゼ
メルト
ロゼ
メルト
ロゼ
メルト
ロゼ
メルト
ロゼ
ロゼ
メルト
ロゼ
メルト
ロゼ
それからコイツは
ノート、というものを広げてきた
ロゼ
メルト
ロゼ
鉛筆で何かを書くのはこれが初めてだった
最初どうやって数字を書くのかもわからなかった
ロゼ
メルト
ロゼ
ロゼ
メルト
ロゼ
ロゼ
メルト
ロゼ
メルト
ロゼ
メルト
ロゼ
メルト
コイツは教えるのが上手い
何となく、だけど出来た気がした
ロゼ
メルト
ロゼ
メルト
ロゼ
それからコイツは沢山の事を教えた
この世界には学校というものがある事
子供はそこに行かなきゃいけない事
そこで沢山の事を学ぶ事
そして勉強のひとつに計算、というものがある事
生まれつき体の弱かったおれは
病院の外に出た記憶がなかった
いつも此処にいて
お医者さんが常にいて
検査をする毎日で
ロゼ
ロゼ
メルト
ロゼ
解いただけでコイツはベタ褒めしてくる
こんな甘々で良いのだろうか
あれから数時間
もうとっくに夜になっている
流石に疲れた
メルト
ロゼ
ロゼ
おれはその一言で ベッドに倒れ込んだ
メルト
ロゼ
めるちゃんが眠そうだなぁ
まあ、そりゃそうだよね
ぶっ通しで勉強やったら疲れるよね
ロゼ
そう言った瞬間
めるちゃんはベッドに倒れ込み
数秒後に寝息が聞こえてきた
ロゼ
めるちゃんの服を少しめくる
その瞬間
ロゼ
多分皆が想像できないくらい
おぞましい数の傷があった
今すぐ目を背けたくなるくらい
本当に凄く酷かった
ロゼ
どうしたらこんな数になるのだろう
ロゼ
抱きしめないと
何故かめるちゃんが 消えちゃいそうな気がした
メルト
やばっ!起きる!?
メルト
よ、良かった...
ロゼ
ロゼ
何で言ってくれなかったんだろう
何で全部自分の中だけで解決しようと強がっちゃうんだろう
もっと頼ってよ
もっと相談してよ
ロゼ
時刻は深夜の1:09
おれは一睡もしていない
そう、つまり先ほどのコイツの 一部始終を知っているのである
まあいずれわかった事だし
それ自体は全然気にしてない、が...
メルト
運が悪く泣き疲れたのか おれのベッドで図々しく 寝ているのである
本当に最悪...
かと言ってコイツを支えるほどの 体力はおれにはない
このまま朝が来るまで 我慢しないといけないのだろうか
重すぎるが故に 眠いが寝れない
起こした方がいいだろうか
メルト
頬を叩こうとしたが...
...出来なかった
ちら、とコイツのベッドの隣にある 机を見る
コイツはおれが問題を解いている最中に 自分の今の学年の試験範囲を 解いていたらしい
今のおれには解けない問題が ずらりと並んでいる
メルト
ロゼ
...?
ロゼ
なんだ...?
ロゼ
ぇ...?
ロゼ
うなされてる...?
起こした方がいい...?
辛い姿を見るのは嫌だ...
ロゼ
寝ながら泣いてる...
そんなに嫌な夢なのだろうか
起こす...か?
でもおれ...
...コイツの事、何も知らないし
...コイツと知り合ってまだ
そんなに経ってないし
コイツとは...ただ部屋が 同じだったってだけで...
ただのお菓子とゲーム好きの奴じゃん
起こしても意味なんか...
...ッ
...起こそう
メルト
ロゼ
メルト
おれは人の起こし方を知らない
メルト
ロゼ
ロゼ
全然起きない
こんな時、どうしたら...ッ
らぴす
みかさ
心音
ロゼ
...!
名前を呼んだら...
...起きて、くれる?
コイツの名前...何だっけ
...えっと...
...!!
メルト
メルト
初めてコイツの名前を口に出した
ロゼ
ロゼ
メルト
...起きた
起きた
次はどうしたらいい?
メルト
ロゼ
ロゼ
ロゼ
メルト
コイツは
ロゼは
ふらふらとした足取りで自分のベッドに向かい
そのままベッドに倒れ込んだ
ロゼ
何の為に起こしたんだ
これじゃあまるで
邪魔だったから起こした様なもんだ
確かに邪魔だったけど
でも
うなされてた...し
...このもやもやは何だろう
メルト
メルト
もやもやする
わかんないのが怖い
自分なのに何でわかんないんだろう
...寝たら忘れるかな
布団にくるまると
なんか安心する
あったかい...な...
メルト
主
主
主
主
主
主