短編

道具としか、思ってない

気持ち悪い、思考の話

そんな情なら、捨ててよ、どうか

求めてなんてないんだから

捨てて、捨てて、早く、捨てて

誰に思っていたのかすら

思い出せない、思い出せない

思い出せない？思ってもない

この身、この記憶

全て燃えた

全て消えた

だから、だれか分からない

色気、なんて呼べない

汚らわしいモノなんて

見てるだけで反吐が出る

そんなものなら投げ捨ててしまえ

そんなものなら踏み潰してしまえ

煩い、心臓

聞かぬ、フリをして

全てを、利用して

記憶に存在しない誰かに

刺さって死ぬなら本望な

そんな言葉を、投げる夢を見た

なんて、悪夢な

最悪な日

｢あぁ、誰の夢を見たのかな｣

｢覚える価値すら、ない人間｣

｢あぁ、ただ気持ち悪い｣

｢誰か知らないけど｣

｢苦しんでくれたら｣

｢きっと、大笑いできる｣