あの後、ぼくも自分の部屋に入り、置かれていた荷物を解いていた。
大森
もうこんな時間か。
時刻は18時。 寮生の食事は、近くのコンビニに行くか、寮の食堂で食べるかのどっちかだ。
ちなみに、食堂で食べる場合は、メニューは日替わりで500円。 朝は7時半まで、夜は19時までに行かなければならず、休日はどっちの時間もやっていない。
大森
お腹減った…。
そう言えば、色々あったせいでお昼ご飯を食べ忘れた事に気付く。 値段も安いし、時間もまだ間に合う為、ぼくは食堂に行く事にした。
大森
…。
食堂で夕飯を済ませて部屋に戻る。
結論を言うと、食堂のご飯があまり美味しくなかった。
普通、食堂のご飯って美味しいもんじゃないの?! と思ってしまったけど、ここには他の部屋と違ってキッチンもあるし、時間がある時は自分で作るのもアリだなと思った。
コンコン
味は兎も角、お腹がいっぱいになったので、ベッドに寝転びスマホをいじっていると、ドアをノックする音が聞こえてきた。
ガチャッ
ぼくは無言でノックされたドアを開ける。
若井
ごめん、もしかして寝てた?
大森
いや、寝てないけど…なに?
若井
お風呂どうするか聞こうと思って!
大森
あー…ぼくはここのお風呂使おうかと思うってるけど。
若井
そっか!
じゃあ、おれは共同浴場行ってくるね!
じゃあ、おれは共同浴場行ってくるね!
若井はそう言うと、バタバタとお風呂の準備をして部屋から出ていった。
部屋にお風呂が付いてるのに、わざわざ共同の方に行くなんて変なの、と思いながらも、若井が居ないうちにぼくもお風呂に入ろうと思い、準備をしてお風呂に向かった。