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一松の執着②

※BL、一カル、暴力的など

お知らせ 明日は中の人の誕生日です 特別ストーリー出そうかめっちゃ迷ってます

最初のきっかけは中学2年の夏

何が原因だったかなんて忘れてしまったが 子供の喧嘩なんでよくある事だ

当時部活動に励んでいた僕は多分 先輩とかと揉めたんだと思う

その日ボロボロになって帰宅した僕を 一松兄さんは黙って手当をしてくれた

一松

痛くない……?

カルマ

うん

一松

僕は救急箱戻してくる

カルマ

わかった

しばらくして

カルマ

……(仰向け)

一松兄さんは不躾に人の心に踏み込むような 人では無いのはわかっている

まだ興奮が冷めきっていなかった 僕にとってありがたかった

家に帰って最初にいたのが 3つ離れた兄で良かったと思った

傷だらけになった右手を見ながら 思ったのを覚えている

一松

戻ったよ

一松

……大丈夫?

カルマ

……あぁ

それから数日後…僕の学生鞄から 真っ白な課題テキストが無くなっていた

カルマ

……(鞄を漁る)

カルマ

(あれ、無いな)

カルマ

(机の中になんかあるな)

代わりに回答欄が埋められた テキストが入っており名前の欄は 修正液で歪に塗りつぶされていた

おそ松

てかさー

チョロ松

ちゃんと勉強しろよ?

カラ松

大丈夫だブラザー

カルマ

ほんとにー?

トド松

あ、明日からこのお店開店だ

一松

……(カルマを見る)

十四松

マジすか!

あの日から外れない視線

見られるのは心地良かった

ある日のこと

カルマ

ただいま

おそ松

おかえり…ってまた喧嘩した?

カラ松

〜(ギター)

チョロ松

(路線変更とは……)

十四松

わは〜

一松

……

高3の春 カルマが暴れん坊になった

カルマ

なんかカツアゲされたから

カルマ

やり返しただけ

おそ松

いくら?!

カルマ

しけてた

カルマ

一松兄さん

一松

……?

カルマ

これでネコの餌とか買いな

一松

いいの?

カルマ

うん

おそ松

えーケチ

カラ松

ブラザー落ち着け

一松

あ、十四松

一松

新しいボール買いに行くって

一松

言ってたよね

一松

僕も猫缶欲しいから一緒に出る

十四松

あい!

カルマが家にいる様になると 自然と僕は大人しくなった

目の届くとこにカルマが居ると何故か 安心する僕がいた

でもそれは同時に 気づきたくない物をより一層 意識させる原因にもなっていた

一松

……(ちらっとギターを見る)

十四松

興味あるんですかい?

十四松

ギターに

一松

……まさか

一松

(カルマが弾いてた……)

ガラッ

カルマ

んぁ?

一松

……

カルマ

先帰ってたんだね

一松

うん

一松

俺らのとこの担任が休みだから

一松

早かったんだ

カルマ

そうなんだ

カルマ

……ちょっと前は帰りは

カルマ

自然に一緒だったんだけどね

一松

そうだね

一松

(正直2人で居たいけど)

一松

(気まずいな……)

一松

飲み物取りに下に行く

カルマ

はいよ

ガラッ

おそ松

お前らー!

おそ松

最近付き合い悪すぎだろー

おそ松

ぶっちゃけ暇なんですけど!

おそ松

面白くないんですけど!

おそ松

弟達が構ってくれなくて

おそ松

お兄ちゃん寂しい!

カルマ

そういえば

カルマ

あん時ボコした奴らから

カルマ

果たし状来たよ

おそ松

まじ?

おそ松

もっかいボコしに行くわ

カルマ

はいよ

ガタン

一松

何あれ小学生?

カルマ

さぁ?

カルマ

でも

カルマ

正直でいいな……

一松

…はいはい僕は素直じゃないよ

カルマ

え?ち、違うよ

カルマ

一松兄さん……

一松

はぁ?

カルマ

……あ

カルマ

あんな風に感情のまま

カルマ

言葉を口にしたり

カルマ

寂しいからって弟に

カルマ

甘えるなんてかっこよくないし

カルマ

幻滅しない……?

一松

……

一松

でも変に抱えるより

一松

言ってもらった方が

一松

周りは安心するかもね

一松

なに?

一松

あのクズ長男が羨ましかった?

一松

(僕もあの人が羨ましい)

カルマ

……

一松

っあのさそういうのは

一松

トド松とかおそ松兄さんに

一松

……(言葉が詰まる)

一松

(クッソどうすればいい)

一松

(何言えばいいんだよ……)

一松

(気の利いた言葉なんて……)

所詮何にも役に立たない ゴミクズの僕には不器用に 遠回りするしか……

カルマ

……(立ち上がり一松に壁ドン)

一松

……(びっくり)

カルマ

兄さんは

カルマ

本当は喧嘩得意じゃないのは

カルマ

知ってる

カルマ

分かりにくいけど

カルマ

実は僕の事心配してくれていた

カルマ

のも……

カルマ

ずっと喧嘩ばかりだけど

カルマ

大人しくする様にしてみた……

カルマ

責任取って……

カルマ

もっと構ってくれても

カルマ

いいんじゃないの?

カルマ

一松兄さん...///

一松

……(頭を撫でる)

一松

(戸惑い)

一松

なに…お前を心配って

一松

別にそんなんじゃ……(ツン)

ガラッ

カルマ

……?

しばらくして襖の前では

一松

...///

一松

(クソっ…!)

一松

……ちがっ

一松

(なんだよ)

もっと…もっととつきなくて

どうにかしてしまいたいと 何故先を望んでしまうのか

一松

……こんなのダメに

一松

決まってんだろ...///

松野家

松代

ニート達手伝ってちょうだい

おそ松

なんか呼んでるよ?

おそ松

あ〜俺パス!両手塞がってる

カラ松

フッ…俺も同じく

一松

黙れクソ松

十四松

チョロ松にいさーん!

チョロ松

なんで指名した十四松?!

トド松

闇松兄さん♡

カルマ

……

しばらくし

トド松

はいチョロ松兄さんと

トド松

闇松兄さんね♡

春 誰1人欠ける事無く俺たちは仲良く ニートへと昇格した

チョロ松

クッソ…いくよ一松

一松

……はーい

チョロ松

ねぇなんで誰も十四松に

チョロ松

ツッコまねぇの?

カルマ

十四松兄さんだから

十四松

はい!十四松です!

一松

……(カルマを見る)

トド松

……

トド松

なんかもう隙あらばって感じ

トド松

だよねー

カルマ

どうしたのいきなり?

トド松

なんか昔からずっとだよね

トド松

意味わからないんだけどさ

トド松

カルマも怒らないのが

トド松

正しいとか思っちゃダメだよ

トド松

たまには叱ってあげたら?

カラ松

でもカルマだからな……

トド松

確かに優しいもんね2人とも

カルマ

(怒る?叱る?)

一松兄さんはあれから…… 僕を避けるようになった

でも時々泣きそうになったりしていた それを見た僕は驚いたしショックだった

カルマ

(……一松兄さん苦しそう)

けど…執着される事に安堵を 覚えるのは悪い事だろうか

カルマ

(怒りはないけど)

カルマ

(一松兄さんに変なこと言った)

カルマ

(そのせいかも)

カルマ

(ただ接し方が特徴的なのか)

カルマ

(本当は十四松兄さんみたいに)

カルマ

(構って欲しかっただけ……)

カルマ

(とりあえずこれじゃあ)

カルマ

(誤解されちゃう……)

叱ることは正しい姿に導いてやること

路地裏

カルマ

一松兄さん

一松

カルマ

可愛い猫ちゃんだね

一松

なんの用…?

カルマ

用と言うか……

カルマ

ごめん正直僕もまとまってない

一松

……え

カルマ

最近の兄さんが僕に対する

カルマ

態度の事なんだけど……

一松

え、何その言い方……

カルマ

違う……?

一松

いや違くは無いけど

カルマ

兄さんの中でもし

カルマ

何か鬱屈したものがあれば

カルマ

なんでも言って欲しい

カルマ

ちゃんと受け止めるから

一松

……

一松

カラ松も言ってたけど

一松

……カルマとかカラ松の言う

一松

「愛」って何なの?

一松

家族愛?

一松

それとも自分の尺度で

一松

推し測った博愛精神か

一松

なにかの類い?

一松

何なのそれ

一松

一体どこからどこまでなの?

一松

2人は分かんの?

一松

知りもしないでそんな事

一松

口にしてんの?

一松

(カルマの手を取り)

一松

俺はアンタはずっと

一松

俺の目の前で

一松

俺だけの傷でいっぱいに

一松

なればいいのにって思うよ

一松

……

ガリっ

カルマ

……ッ

一松

こう言うの欲って

一松

言うんじゃないの?

一松

俺があんたの前で素直に

一松

なるわけないじゃん

一松

これで我慢してよ(ニヤリ)

松野家

十四松

あ、カルマおかえりなさい

カルマ

ただいま

十四松

しばらくしてリビング

カルマ

(座り込む)

カルマ

……っ

何だ……

カルマ

(一松兄さん)

心臓がうるさい

カルマ

(いち……)

カルマ

あつ……

寝室

チョロ松

消すよ

おそ松

おー

しばらくし

カルマ

……一松

カルマ

……

毎日同じ屋根の下で一緒に ご飯を食べる同じ布団で寝る

一松兄さんはどうしたいのだろう

カルマ

(……僕は)

次回 一松の執着③

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