母
蒼介、元気にしてる?
独り暮らしには慣れた?
独り暮らしには慣れた?
蒼介
元気だよ。心配しないで大丈夫だから
母
そう、無理は禁物よ。
母
ところで隣の部屋の人には挨拶したの?
蒼介
それがさ、角部屋だから1人にしか挨拶しなくていいと思ったら、その隣の人といつもタイミング合わないんだよね。
母
そうなの。
早く挨拶しておきなさいね。
早く挨拶しておきなさいね。
蒼介
おうよ。
次の日
蒼介
もう一回挨拶しに行こうかな。
ピーポーン
隣の住人
…………
蒼介
あれ今日もいないのかな。
蒼介
明日あたり、大家さんにでも聞いてみようかな。
帰宅
蒼介
あれ、壁にこんな穴あったっけ?
蒼介
隣の部屋が見えるかも!覗いてみよっと
蒼介
蒼介
あれ?赤いのが見える
蒼介
なんだろ…
次の日
蒼介
あ!すみませーん
大家さん
はい?
蒼介
あの、ちょっと聞きたいんですが…
蒼介
僕の隣の部屋の人って、どんな方ですか?
大家さん
あぁ、山内さんね
大家さん
ここだけの話なんだけど、あの人ね…
大家さん
病気で目が真っ赤になったらしいのよ。
かわいそうよね。
かわいそうよね。
蒼介
そうなんですか…
大家さん
それでね、噂なんだけど、いつも壁の方を見てるらしいのよ。
不思議だわね…
不思議だわね…
蒼介
そうなんですか。教えてくれてありがとうございます。
帰宅
蒼介
なんかこの壁の穴嫌だな。
蒼介
最後に見て、ふさごっと
蒼介
蒼介
やっぱり赤い…
蒼介
赤い?壁?
蒼介
蒼介
ギャァァァァーーーー