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𝑠𝑡𝑎𝑟𝑡
初めて我が子を見た時、心底驚いた
昔自分の写真を見た時にあった右目の色が無かった
最初はドキドキしたが、泣いている我が子を見るととても可愛らしく思っていた
元々俺がずっと世話をしていた
妻が育児休暇をとらないと言ったので、俺がとった
子供に景色の話はしなかった
パチ、
旅行に行こうとなった
俺も妻も時間を縫って準備と子守をしていた
ある日、少しだけ早く仕事が終わった日
バチンッ!!
嫌な音がした
家には妻と子供だけのはずだった
子供はその旅行で10歳になるところだった
何かが入ってるのかもしれないと焦った
別の誰かがいるわけではなかった
気持ちとは裏腹に明るい部屋で、妻が子供の髪を掴んで持ち上げていた
喜々とした妻は子供を乱暴に手放して、俺の方へ走ってきた
そう言われたとき、もう愛せないと思った
ダッ
気づいた時には抱えて走りだしていた
傷も多かったし酷くて、知り合いの家に匿ってもらおうとした
知り合いの気持ちをしっかり考える時間も無かった
バンッ
2年前、彼女は自分の息子を孤児院に預けた
その子は一部の頭の機能が無かった
それに、縋った
偉い人
偉い人
最後に、抱きしめてあげたかった
最ッ低な父親でごめん
ば〜い