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コメント
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まさかこれ、1個前最新の『ソアメ』とリンクしてます!? 中国さんといえばイギリスやアメリカ=嫌いみたいな感じで描かれている作品多いからこそ、イギリスのためにひたむき?になって行動できるのは新鮮で良きです💕 あとシンプルに中国さんがかわよい
読みました。台湾から渡された「擬似日記」で前世・清の姿を知る展開がぐっときました。イギリスに囚われて、あんな仕打ちを受けても「高貴なる自分に一番相応しいもの」と恋してた清…日記の最後に「愛してる」と残して消えたのが切なすぎる。今世の中国は会ったこともないのに「行きたい」と思ってしまう。ソ連の言葉からアメリカの居場所を推測する伏線もいいですね。「まってろアル」で旅立つラスト、続きが気になります!
『高貴なる自分に、一番相応しいもの』。
彼はそんな扱いだ、とそこに書かれていた。
我は中国。
中国4000年の歴史なんて言われているが、実際我自身は最近の生まれだし、先代も何度も死んで何度も入れ替わっている。
…まぁ、魂的にはそのほとんど全てが我と同一人物、なのだが。
魂は、輪廻するもの。
それを知ったのは、つい最近。我の兄…台湾から知らされたのだ。
たまたま海外へ行っている時、台湾に会って。
…その時ぶっきらぼうに、それが書かれた巻物を渡された。
『これは中国に存在する魂についてかかれたもの。俺はもう既に数個あるから一個持ってけ。丁重に扱えよ』…と。
最初は言っている意味がわからず、呪いかなんかの類かと思ってたのだが、これを見た時、何故か『本当のことだ』と確信した。
我は…何度も、何十回も死んでいる。
その度に新しい器を授かって、また『国』として、『カントリーヒューズ』として生まれ変わる。
我らは、元々一つの魂だったけど、国の分裂により魂も二個に分裂した…らしい。
元々台湾に一個分の魂が使用されていたみたいだが、我の国ができた後、彼の中にあった魂が分裂して、その半分を我が引き受けたらしい。
難しくてわかりずらいが『我と台湾は魂の片割れ』、『兄弟』的存在だと思ってもらって良い。
…誰に言ってるんだろう我………
そして、もう一つ。
台湾が渡してきたものがあった。
____『擬似日記』だ。
最初は意味がわからなかったが、それを読むうちに大方そう名付けられた理由がわかった。
台湾には、前世…つまり、今や亡国である清の記憶が少しだけあるらしい。
最も、清全盛期の頃の記憶は殆どなく、存在したのは18世紀頃___三角貿易が行われる少し前くらいかららしい。
そして、擬似日記にはちょうどその頃のことが大体書かれていた。筆跡は台湾のものだった。
…どうやら、清はイギリスに監禁されていた。
イギリスは相当精神を病ませていた。…清に見向きもされていなかったと思ってたから、らしい。
監禁された当初は全く苦しくなかったが、見知らぬ男たちに、イギリスが強姦の許可を出したことに清自身も精神を病ませた。
その後。イギリスが例のあのクスリ…アヘンを手に入れ、清に食わせていたらしい。清はそれのせいで体が弱った。
…だから、国の崩壊と共に死んでしまったのだろう。
普通、国が崩壊しても、カントリーヒューマンズは直接殺されなければ、或いは事故か自殺かで死ななければ生きることができる。
国が崩壊して、名も無い者の間だけは、普通の人間と同じ体になっているようだ。
…多分、清がもし人間であれば、もっと前に死んでいたくらいの量を接種していたのだ。毎日、ずっと。
…だけど。
そんなことをされても、いや、される前も。
清は、イギリスのことを『高貴なる自分に、一番相応しいもの』と思っていたらしい。
偉そうに言ってるが普通に恋してたらしい。日記にはそう書かれていた場所が何箇所もあった。
日記の最後には、『愛してる』と伝え消えたと書かれている。
…そして、最後のページに、紙が挟まっていた。
『俺は一連の出来事を覚えてる。けどイギリスに会う気なんてさらさら無い。前世の俺は好きだったのかもしれないけど、今世の俺は嫌いだ。普通に前の自分を殺した相手なんだから当たり前だろ。だから気になるならお前一人で行ってこい。』
と、書かれていた。
…我、は、
イギリスなんて会ったことない。
顔を見たことも、性格がどんなんなのかも、声も、どこにいるかもわからない。
けど。
…心のどこかで、『行きたい』と強く思った。
だから。
我は、会いに行く。
どこにいるかも、わからないけれど。
…必ず、絶対に。
しかし、どこにいるかわからない以上まずは手がかりからだ。
どこにいるかわかってるなら一緒に伝えるだろうし、仮に知ってたとしても伝えてないと言うことは我に教える気がないから台湾に聞いても意味はない。
イギリスと仲が良かった(らしい)フランスもイギリスどこ行ったんだろうとWW2時に言っていたから除外。
とすると…
中国
考えれるのはそこしかいない。
アメリカはイギリスの義理の息子らしく、当時プライベートでもそこそこ仲が良かったらしい、けど。
…肝心のアメリカも今どこにいるかわからない。
1991年…もっと正確に言うと、その年のクリスマスの日から自国に帰ってこなくなって消息不明らしい。
国なのでどこかで生きてるとは思うが。
けど、推測はできる。
その日は…ソ連崩壊の日だ。
我の恩師でもあり、敵でもあった、ソ連の。
そのソ連も今どこにいるのかわからない。死んで転生したロシアとして生きてるかもしれないし、未だどこかでソ連として生きてるかもしれないけど。
どこかへ行ってしまう前、我に言った。
『心からの戦友がいる』と。
『友人としてそいつを誰よりも愛してる』と。
『名前はアメリカと言うんだ』と。
『死ぬのならアイツの前で死んでしまいたい』と。
今思えば、最後にした雑談はそれだった。
…自分が死ぬのがわかってた、或いは死ぬと決めていたのかもしれない。
ならば。
アメリカは…恐らく。
ロシアのどこかで、死んでしまったソ連の遺体かなんかを抱えて、そこにいるんじゃないか。
消えた時期も考えると、それしか可能性が思いつかない。
長い旅になる。
国民たちにも心配をかけるし、他の国たちにも心配をかける。
けど…
…どうしても、いきたいのだ。
顔も声もわからぬ者の元へと。
中国
中国
______我の長い旅が始まった。