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玄関先から聞こえる、柔らかく呂律が怪しい声。
友達と飲みに行くと言っていたから、酔って帰ってくるのは想定内だったが、こんなに酔ってるのが分かりやすいのは初めてだ
sngm
まともに歩くことが出来ないのか、玄関で座り込んでしまう彼女。
だけどその表情はふにゃりと笑みを作っている。
でもどこか泣き出しそうで
細い腕が伸びてくる。
鼻をかすめる酒の匂いと、心臓に弱い彼女の表情と言葉に、こっちが吐きそうになる。
自分で歩いて、と言っても駄々をこねてその場から動かない彼女に呆れて、仕方なく彼女をお姫様抱っこで運ぶ。
sngm
水道へ向かおうとすると、彼女に抱きしめられてそのまま引き寄せられる。
そして、僕の首元に顔を埋め込んできた。
身につけている香水のあまったるい匂いが酒の匂いと混ざって 気持ち悪いはずなのに、なんだか嫌じゃない
sngm
いつもは中々甘えてきてくれない彼女だから、いくら酔ってるとはいえ、少し心配になる。
小さくなる彼女の声
だからか。それでヤケになっていつもより多く飲酒して忘れようとしたのだろう
そう言った彼女が、僕にキスをしてくる。
電気も付けずに暗い室内で、いやらしいリップ音だけが響いた。
そんなこと言われたらさっきまで散々抑えていた理性もついに限界で
無意識のうちに彼女を押し倒すと、僕の下で妖艶に笑う彼女。
sngm
また響くようなリップ音を鳴らす口付けを交わせばもう止まることはなかった
どこもかしこも熱い彼女の体に触れれば彼女の肩はぴくりと揺れる
sngm
ゆっくりと頷いた瞳はぐらぐらと揺れている
そして、恥ずかしそうに右方向を彷徨った目がまたこっちに戻ってくる
良い子はもう寝る時間なのに、今日の僕らは悪い子のようだ。
それなら今日はその唇が寂しくなくなるまで、愛してあげましょうとも。
最近似たような話が続いてすみません…