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あなたはフラッと突然現れた
まるで
猫 のように
山口 明日香
グスッ……グスッ…
猫
君、どうして泣いてるの？
山口 明日香
グスッ……
山口 明日香
あなた、誰？
猫
僕は、「猫」
山口 明日香
猫？………ふふっ
山口 明日香
あなた、面白いことを言うのねっ(＊´ｖ｀)
猫
？
あなたは不思議そうに 私を見ている。
山口 明日香
私は明日香。あなたは、ここら辺に住んでるの？
猫
僕は、ずっとここら辺に住んでるよ。
山口 明日香
そんなの……あまり見ない顔だから。
猫
君は、どうして泣いてたの？
あなたは、私の話を 猫 のように 遠くを見つめながら、 聞いていた。
山口 明日香
私、自分が嫌いで悔しいの…
猫
自分が嫌い？
猫
なんで？
山口 明日香
私、よく失敗するの。それで周りの人に迷惑かけちゃう……。
山口 明日香
それと、失敗すると毎回思うの、
山口 明日香
あぁ、私、嫌いだなって。
山口 明日香
消えたいって。
山口 明日香
周りから見れば、そんな程度で？って思われるかもしれないけど……。
猫
僕は、嫌いじゃないよ
猫
僕は君に、消えて欲しくない。
猫
君は、覚えてないかもしれないけど、
猫
1度僕、君に助けてもらった。
猫
君は、僕にとって大事な人。
山口 明日香
ありがとうっ。もう少し頑張ってみる…
猫
僕、君のことずっと見てた
猫
毎日ここに来て、泣いてた。
山口 明日香
私はあなたのこと、見た事ないのに、
どうしてかしら？
どうしてかしら？
猫
僕は、猫だから
山口 明日香
そういえば、ここら辺でよく猫を見かけるの、いつも、今、あなたのいる所に座って私の事をジッと見ているの。
山口 明日香
あれ、いない…
猫
ニャー
山口 明日香
あ、猫…
猫
ニャー
山口 明日香
私はキミと、初めて会った時、
山口 明日香
キミのこと、助けたよね
山口 明日香
覚えてる？
猫
ニャーー
山口 明日香
キミは初め、怯えた目をしてた。
山口 明日香
でも……なんでだろうね。いつしかキミは私に懐くようになった。
山口 明日香
私が悩み初めてたから、慰めてくれたの？
猫
ニャー
山口 明日香
…………！！
山口 明日香
…あなたなのね(✿︎´ ꒳ ` )
山口 明日香
やっと分かった……
山口 明日香
ありがとう……猫くん
あなたは、フラッと現れて
フラッと消えていった
まるで
猫のように
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
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