美菜
郁美
晴野
由美
玲奈
バシャッ
郁美
由美
玲奈
晴野
四人の後ろ姿を見てやっと解放された
私はいわゆる「イジメ」というのを受けている
きっかけは、去年だった
クラスの中心である郁美の想い人を私も気になっていたのがバレたことでイジメへと発展していった
でも、まだ彼のことは好きで、諦めることなんかできなくて、どんどんイジメはエスカレートしていった
美菜
美菜
チャイムが鳴り、授業が始まっても、受ける気にならず屋上へと足を運んだ
美菜
美菜
美菜
美菜
なんて、馬鹿な考えだとはわかっていても、止められず手すりに足をかけた
優
美菜
振り向くと、私の想い人の優がこっちを見ていた
優
美菜
優
さっきのことをしつこく聞かれるのかと思ったら、そうでもなく彼はぼうっと空を見上げた
優
急な質問にビクッと肩を震わせる
優
美菜
優
美菜
美菜
優
彼はばっと立ち上がり私の腕を掴んだ
美菜
優
美菜
優
美菜
優
美菜
優
彼の真剣な目に、思わず口を開いてしまった
美菜
優
彼はそれだけいうと教室の方に戻ってしまった
美菜
変な奴と知ってしまっても胸が高鳴る自分が嫌になる
美菜
そんな馬鹿な考えを隅に寄せて、彼の行動に頭を傾げた
ー次の日ー
郁美
美菜
郁美
美菜
郁美
郁美
美菜
郁美はバツが悪そうな顔をして、いつものグループの中に紛れていった
美菜
優の方を見ると、私を手招きした様子だったので、ついていった
優
美菜
優
優
美菜
優
優
彼の方を見ると、顔を真っ赤に染めてこっちを見ていた
優
美菜
それから数年経って、彼と結婚した
今では、もうすっかり昔の恐怖なんか忘れて、楽しく過ごしていた
優
美菜
優
美菜
優
美菜
優
美菜
美菜
美菜
彼は私の方を見て柔らかく微笑んだ
優
美菜
優
美菜
優
優
優
優