テラーノベルの小説コンテスト第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで

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私はもう一度歩いて、君とその先の未来を目指すよ。

第17話 - episode15

315

2025年01月26日

#krpt

#et

#yan

#感動

流月(るな)

夕方、部屋のドアを閉めたまま、私は机に向かっていた

窓の外からはいつもの夕陽が差し込んでいるけど

胸の奥はずっと暗いままだった

ガチャ__

ドアが勢いよく開き、お父さんが険しい顔で入ってきた

etの父親

et、話がある

......何？

振り返る私を、お父さんは冷たい目で見下ろした

etの父親

お前、この前のテストどうだったんだ

.....平均より上だったよ

etの父親

上？それで満足してるのか？

その言葉に、胸の奥がチクリと痛む

...... 努力してるつもりだけど。

etの父親

つもり？お前の努力なんて何の役にも立たない！

お父さんの声が徐々に大きくなる

その声に、胸の奥に溜め込んでいた何かが弾けそうになる

..... 私なりに頑張ってるのに、どうしてそんな言い方しかできないの！？

etの父親

頑張ってるだと？お前が本当に頑張っているなら、こんな生活になっているはずがない！

お父さんの言葉が鋭く刺さる。

けれど、今日はもう耐えきれなかった

...... なんで、そんなに私を責めるの？

声が震え、涙が滲む

etの父親

お前がいなければ、もっと楽だったんだ！

その言葉に、胸の中で何かが壊れた

...... 私だって、こんな家、いたくないよ！

etの父親

なんだと？

お母さんが出て行ったのだって、私のせいじゃない！

全部私のせいにしないで！

涙が止まらないまま、私はお父さんを睨みつけた

お父さんの顔が怒りで真っ赤になるのを見て、胸がぎゅっと締め付けられる

もう嫌だ……こんな家、出て行く！

鞄を掴んで、私はドアを開けて家を飛び出した

後ろからお父さんの怒鳴り声が聞こえたけど、振り返ることはしなかった

気づいたときには、いつもの公園に座っていた

膝を抱えて涙を流しながら、冷たい風が髪を揺らすのを感じる

.....もう全部嫌だ

yanくんからメッセージが届いた

私はそのメッセージを見て

瞬時に震える手で返信をした

"公園にいる、助けて"

冷たい夜の風が頬を撫でる中、私は膝を抱えて泣いていた

携帯を握りしめたまま、 yanくんからのメッセージを見つめる

彼のその言葉に、胸の奥が少しだけ温かくなった

数分後、公園にyanくんが息を切らして現れた

yan

etさん！！

顔を上げると彼の真剣な表情が見えた

その瞬間堰を切ったように涙が溢れた

.....ｯyanくん.....助けて....

yan

......大丈夫です、大丈夫ですよetさん

yan

俺がついてます

yanくんは静かに隣に座り、私の話を聞いてくれた

お父さんと激しく言い合ったこと、家を飛び出してきたこと

全部話し終えると、胸の奥が少しだけ軽くなった気がした

yan

etさん、俺がついていきますからお父さんと少し話あってみませんか？

..... 無理だよ。お父さん、絶対聞いてくれない。

震える声でそう言う私に、彼は真剣な目を向けた

yan

大丈夫です。俺が一緒にいます

その言葉には妙な説得力があった

そして私は小さく頷いた

家に戻ると、リビングにはお父さんが座っていた

私を見るなり、険しい表情を浮かべる

etの父親

帰ってきたのか

その声に胸が痛む。だけど今日は逃げたくなかった

.....話がある

私がそう言うと、お父さんの視線がyanくんに向いた

etの父親

そっちの子は誰だ？

yan

初めまして、赤灯yanです。etさんの後輩で友達です。

yanくんは真っ直ぐお父さんの目を見て話した

その堂々とした態度に、少しだけ勇気をもらう

etの父親

話があるなら言ってみろ。

冷たい口調に、私はぎゅっと拳を握りしめた

... お父さん、いつも私に冷たいよね

etの父親

冷たい？それはお前が甘えてばかりだからだ

その言葉に胸の奥が痛んだ

甘えてなんかない！ずっと一人で頑張ってきたのに！

etの父親

頑張る？お前が何を？

お父さんの鋭い言葉が、私の心を切り裂く

.... 私のこと、どうしてそんなに嫌うの？

etの父親

嫌う？そんなわけないだろう！

その瞬間、私の中で何かが切れた

じゃあ、どうして何も言ってくれないの！？いつも冷たい目で見て、私のせいにばかりして！

声を荒げた私を、お父さんはじっと見つめるだけだった

その沈黙が、かえって胸を締め付ける

もういい....！！

私は叫ぶように言い、駆け足で部屋に向かった

部屋に籠ったまま、私は耳を塞いで座り込んでいた

けれど、リビングから聞こえる声に、自然と耳が向いてしまう

etの父親

..... etには、あんな言葉を言いたいわけじゃないんだ

yan

それなら、どうしてあんな風に接するんですか？

yanくんの問いに、お父さんの声が少し低くなる

etの父親

俺は……俺のせいで妻が出て行ったと思ってる。

その言葉に、胸がざわついた

etの父親

だから、etにはそんな思いをさせたくなかった

etの父親

でも、不器用なんだ。どう言えばいいかわからなくて……

お父さんの言葉が途切れ、少しの沈黙が続く

yan

お父さんは、etさんを愛してるんですね。

etの父親

....当たり前だ

その一言に、涙が止まらなくなった

ｯ....馬鹿みたい.....！！

私はドアを開けて、震える足でリビングに向かった

二人が驚いた顔でこちらを振り向く

....お父さん、それ本当なの？

私の声に、父は少し困ったような顔をしたあと、小さく頷いた

etの父親

..... 本当だ。俺はお前を愛してる。でも、不器用すぎて……どう接すればいいかわからなかった。

etの父親

どうしていいかわからなかったんだ。お前が母さんを恋しがるたびに、自分の無力さを思い知らされて。

その言葉を聞いた瞬間、涙が止まらなくなった

そんなの、言ってくれなきゃわからないよ

お父さんは馬鹿だよっ！

ずっと私はお父さんにとっていらない子、そう思ってたのに

馬鹿だよ！馬鹿！馬鹿らしいよ

でも、そんなこと思ってくれてたことなんか知らなかった

etの父親

....悪かった

お父さんの言葉に、私は少しずつ近づいていった

……これからは、もっと話せるようにしよう。

etの父親

ああ、そうしよう

隣でyanくんが、静かに笑みを浮かべていた

流月

みなさまこんにちは！

流月

私気づいたのですが、この間推しが他に二人いるとか言っといて名前を言ってないことに気づいたんです

流月

なので言っちゃいたいとおもいます！私の推しは！すたぽらのれるくんと、クロノヴァのARKHE様です！

流月

二人とも私の推しです！

流月

私はボイシング推しなので、ぜひ語り合える人いたらコメントしてくれると嬉しいです！

流月

それではありがとうございました！

〜次回最終回〜

私はもう一度歩いて、君とその先の未来を目指すよ。

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yanくんのおかげで仲直りできたよ本当によかった

流月(るな)

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