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ピピピピ、ピピピピ
喧ましいアラームの音で目が覚める。 あぁ、もうそんな時間なのか。 先程まで友人と電話をしていたからか、自律神経が狂っている様に感じる。睡眠時間は、ざっと3時間ほどだろうか。まぁそれだけ眠れたなら御の字だ、さっさと布団から出ようと思いなおす。
日本
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バカなのだろうか。 寝る前にベットサイドに置いておいたメモ書きが目に入る。
「G7で本日お泊まり会開催」
メモにはそう書いている。 そうだった、そうだった。加えて、確か僕の家でだったはず。時間は10時から。ただいまの時刻、9時半。 ………終わった。
日本
日本
日本
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何を隠そう、僕は休日はパジャマ派なのだ。 しかし今回はそうはいかないので、流石にラフな格好に着替える。別にいいだろう、あのメンツだ。
しっかりとした服を着る必要もないだろうと思い、ダボっとしたパーカーに腕を通す。 黒いズボンを履けば僕の休日コーデの完成だ。
今日は涼しいため、これぐらいの服でちょうどいい。
朝ごはんを食べて軽く掃除をしたら、もう時間になるだろう。昼は知らないが、夜は闇鍋の予定だ。当然まともな食料など無いため、ストックしてあるエナジードリンクでも突っ込んでやろう。
友人達の悶絶する顔が目に浮かび、思わず笑いが溢れる。
日本
日本
日本
ほぼ毎日食べていることには目を瞑り、今日もカップラーメンを啜ることにした。
給湯器で湯を注ぎ、3分待っている間に片付ける。
日本
日本
日本
日本
美味い、美味すぎる。 こんな商品を開発した僕の国民は天才的だなとか思いながら、熱々の麺に苦戦する。 くそう、父さん譲りの猫舌が憎らしい。
ピンポーン………
日本
日本
ふと時計を見ると、9時22分と表示されていた。明らかにおかしい、あの人たちが遅刻しないなんて。
まだ10分前だぞ。
ピンポーン!!
日本
日本
そう言い玄関のドアを勢いよく開ける。
ガンッ!
アメリカ
日本
あろうことか、なんと扉がアメリカの頭に直撃してしまったのだ。
普通に申し訳ない。
カナダ
カナダ
日本
アメリカ
頭を押さえながら、ジト目で睨むアメリカ。正直に言うと、普段見れない表情でかなり面白い。
イギリス
イギリス
アメリカ
日本
アメリカ
カナダ
イギリス
日本
イギリス
カナダ
日本
カナダ
日本
日本
カナダ
イギリス
アメリカ
カナダ
イギリス
アメリカ
カナダ
日本
日本
カナダ
カナダ
日本
カナダさんがありえないほど優しい。 今日は薬を入れてないのかな。
日本
イギリス
日本
皮肉ではないことを願いながら、リビングへと向かう。
こんなひと時も楽しいと思えるのは、もう手遅れなのだろうか。
イギリス
アメリカ
カナダ
日本
「片付いている」 イギリスさんのただの一言だが、これが皮肉だとは思わなんだ。
嘘だ、確信出来るほどには当たっている。
いつもの光景すぎて忘れていたが、リビングの机の上には同人誌(R18)やらゲーム(R18)が鎮座していた。
参ったな、どう弁明しようか
一呼吸をおいて、彼らに言う。
日本
カナダ
イギリス
アメリカ
アメリカさんが僕を見る。 普段から家に招き、一緒にこのゲームをし、漫画の貸し借りをしている仲だからか、きっとバレている。
しかし、くしゃっと笑ったと思えば、仕方ない奴だなと言わんばかりに視線を逸らされた。
日本
中国と韓国が可哀想だが、あいつらも同類な事には間違いがないので気にしない。
日本
カナダ
イギリス
アメリカ
日本
基本的に礼儀正しくしているからか、僕への評価はかなり高いらしい。
唯一のアメリカは僕のことをそう思っていないらしいが。そりゃそうだ、エロゲを共有してくる奴が礼儀正しいわけがない。
だがしかし、今言うこともないだろうKYが。
日本
日本
カナダ
ビシっと手を上げて、カナダさんが言う。 顔こそキラキラ輝いており可愛らしいが、こいつは中々の手練れだ。侮ってはいけない。
アメリカ
イギリス
アメリカ
日本
そう言い、テレビをつけようとすると、イギリスさんが持っている紙バッグが目に入った。
日本
日本
イギリス
イタリア
ドイツ
イタリア
ドイツ
ドイツ
イタリア
ドイツ
イタリアのお陰で3分の遅刻。日本は時間に厳しいので、下手したら鬼が出る。
……と思ったが、あいつのことだ。にへらと笑って許すのだろう。日本が怒ることはそうそうない。
ドイツ
とはいえ、申し訳ないのは事実。一言詫びを入れて、今度クーヘンでも焼いて持ってこようと内心決意する。
ピーンポーン
ドイツ
イタリア
おかしい、インターホンを押したのに出てこない。あの日本だぞ。
心配に思い、何度も押してみるが…反応は変わらず無い。
イタリア
ドイツ
ドイツ
イタリア
ドイツ
イタリア
ドイツ
イタリア
ガチャリと音を立てて、ドアを開ける。
中に入り、靴を脱ぎ、急いでリビングへと行こうとする。
あれ、靴が複数あr…
がんっっっっ!!!!!!!!!!!!! 大きく頭がぶつかる音がした。
日本
ドイツ
イタリア
日本
ドイツ
日本
ドイツ
イタリア
日本
イタリア
日本
それな、と心の中で呼応せずにはいられなかった。
イタリア
日本
日本
ドイツ
イタリア
日本
ドイツ
とりあえず拭くものをくれ、と本格的に中へお邪魔した。
日本
日本
ドイツ
イタリア
イタリア
日本
イギリス
アメリカ
カナダ
イタリア
笑顔でイタリアが答える。
案の定の可愛さを見せつけられたが、正直パイの残り香で吐きそうなのが本音。僕もパイは拭いたけど、それはそれなのだ。 何か別のものを食べて、この匂いを消し去りたい。
ドイツ
日本
ドイツ
イタリア
日本
イギリス
アメリカ
カナダ
あんなゲテモノを人にぶつけるなと文句を言ったやりたいが、あくまでも友人の前。 流石に酷だろう。
日本
日本
ドイツ
ドイツ
ドイツさんが顔を引き攣らせながら頷く。 そんな顔しなくても。
イタリア
ああ、やはり聞かれるか。
ツッコんで欲しかったことなので、内心ほくそ笑んだ。
日本
日本
日本
アメリカ
日本
イタリア
カナダ
日本
日本
アメリカ
ドイツ
イギリス
ドイツ
カナダ
イギリス
日本
日本
イギリス
カナダ
日本
玄関先では天使のようだったのに、結局はイギリスの息子なのか。
イタリア
日本
イギリス
カナダ
ドイツ
アメリカ
皆が苦笑する。 個人的にはイタリアさんかフランスさんだと思っていたから、予想が当たってガッツポーズをした。
カナダ
イタリア
日本
イギリス
カナダ
アメリカ
イギリス
ドイツ
イギリス
心底嫌そうに顔を顰めている。苦虫を噛み潰したような表情だ。
イタリア
イギリス
イギリスさんがスマホを取り出し、フランスさんに電話をかける。
電話帳の1番上にフランスさんが居たことには誰も突っ込まなかった。
ピピピ、ピピピ……
「あ、もしもし? フランスだよ、どしたの。」
イギリス
アメリカ
スピーカーモードをタッチする。
イギリス
イギリス
イギリス
「あ〜……割と怒ってる感じ?」
イギリス
イギリス
「わはは、みんなにごめんねって言っておいてくれ、イギリス。」
イギリス
ドイツ
イタリア
「んまぁもうすぐ着くから、みんなでわちゃわちゃしててよ。」
「闇鍋用にたくさん具材買ってるから、楽しみにしててね。」
日本
イギリス
「無理に決まってるでしょ、バカかよ。」
まるでコントのように次々と言葉が出てきている。
聞いてる側としても面白い。
イギリス
「Casse-bonbons」
ブチっ
お互いに暴言を言い合い、電話を切ってしまった。
はぁ。この人たちの不仲はどうにかならないものかと気を遠くしながら、皆とまたゲームに励むのであった。
すず
すず
すず