私は実は養子だったんです。
前の母親に虐待され、それをお母さんに助けてもらったんです。
私が5歳の頃、、
前の母親
何でこんな事も出来ないの!?
バシッ、、
百合
うぅ、、、痛いよ、、ポロポロ
前の母親
そんな事で泣くな!!
バシッ、、
百合
うぐっ、、、
そしてそんな事が何度も続き、、
私は嵐の夜、捨てられた。
ザァーザァー
百合
ま、待ってよお母さん!置いてかないで!!
前の母親
あんたなんか要らないわ。死になさい。
ザッ、ザッ、、
百合
謝るから、、謝るから行かないで!!
百合
おかぁさん!!
そして数分後、、
百合
うぅ、、、寒い、、。
百合
お腹すいた、、、。ポロポロ
もう、私は駄目だと思った、、。そのとき、、、
ザッ、、ザッ、、、、
お母さん
あら、、?何かしら、、この箱、、、。
百合
うぅ、、、。
お母さん
!子どもだわ!大丈夫!?凍えてる、、、。
お母さん
私の家に行きましょう!
見知らぬ女性が私を抱え、家に向かった。
ガチャン
お母さん
ハァッ、、ハァッ、、大丈夫?
百合
あ、あの、、。誰、、、?
お母さん
あぁ、、ごめんね。急に抱えて、、
お母さん
私は「佐々倉すみれ」よ。
百合
私は、、、。覚えてない、、
お母さん
そうなのね。とにかく、寒いだろうからお風呂に入りましょう
百合
はい、、、ありがとうございます、、。
数分後、、
百合
ごめんなさい、、。何から何まで、、
お母さん
大丈夫よ。それより、、
お母さん
あなたはいくつ?
百合
、、5歳。
お母さん
まだ幼いじゃない、、。
お母さん
なのにどうして捨てられてたのかしら、、。
お母さん
まさか、、
百合
あの、、すみれさん、、?
お母さん
あぁ、、ごめんね。少し考え事をしてた。
百合
私、、これからどうすれば、、、。ポロポロ
お母さん
大丈夫よ。これからは私が守るわ。
百合
え、、?グスッ
お母さん
あなたのお母さんはね、あなたをいじめていたのよ。
お母さん
だからね、これからは私があなたのお母さんよ。
百合
お母さん、、?
お母さん
そう。
百合
うぅ、、グスッありがとう、、。
お母さん
ギュもう安心してね。辛かったわよね。
百合
う、うわあぁぁ、、😭😭😭
百合
、、、グスッもう、大丈夫です。
お母さん
良かった。(^^)
お母さん
そういえば、名前を付けないとね。
百合
え、いいんですか?
お母さん
うん。ずっとあなたって呼んでもあれだし、、。
百合
ありがとうございます、、。
お母さん
あなたは優しい子だから、、
お母さん
「百合」!
百合
え、、?
お母さん
あなたの名前は、「佐々倉百合」よ
百合
ささくらゆり?
お母さん
うん。
お母さん
百合って言う花があるんだけどね、
お母さん
その花言葉が、「純潔」、「優しい心」、なのよ。
百合
純潔、、?
お母さん
ちょっと難しいかな、、?
お母さん
とにかく、百合ちゃんよろしくね
百合
よろしくお願いします!
私は「佐々倉百合」と名付けられ、すみれさん、、いや、お母さんと一緒に 暮らすことになった。
いろいろな養子の手続きは大変だったけど、それでもお母さんは私にいつも笑顔を見せた。
でも、暮らすことになってから1年後、、
お母さん
、、百合。ちょっと身体見せてくれる、、?
百合
え、、はい、、。
すると、、
お母さん
!この痣、、、。
百合
え、、どうしたの、、?お母さん。
お母さん
いや、、ごめん。何でもない、、。
お母さん
(酷く虐待されていたのね、、。)
お母さん
(治せるかしら、、。もしかしたら、無理そうね、、、。)
お母さん
(学校でバレたらまた傷つけさせるかも、、。)
お母さん
百合。
百合
?
お母さん
百合の背中にね。酷い痣があったの。
百合
え、、?
お母さん
でも大丈夫。嫌な思いをさせないように、 学校に連絡しとくわね。
百合
う、うん。(大丈夫かな、、。)
そして、その痣は成長するにつれて、薄くなっていった。
でも、学校でいじめがあったとき、よく背中を蹴られていたから、痣は はっきりと写っていた。
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コメント
4件
なんか体験したことないからこそ怖く感じるわ
1番だ! そんな過去があったなんて