主
主
主
主
主
えむside
私達はしばらく大泣きした
周りの目なんか気にせず
わんわんと子供のように泣いた
暫くすると 少し落ち着いてきて 物事を考えられるようになった
そして少し考えてから 私は口を開いた
えむ
寧々
えむ
できる限り笑顔で そう伝える
寧々
えむ
えむ
寧々
えむ
寧々
えむ
えむ
寧々
えむ
寧々
寧々
えむ
そんなこんなで 私と寧々ちゃんの 同棲生活は始まった
その日のうちに 寧々ちゃんは私の家に 引っ越してきた
荷物は少なかったみたいだし マンションの手続きとかは あとでやるんだって
『えむと少しでも 長くいたいから』
って言ってくれたの!
それとね、 私決めたんだ
皆の前では笑顔でいようって
理由は二つ!
一つ目は
さっきの寧々ちゃんみたいに 自分が悪いって思ったり しちゃわないようにね
笑顔でいるんだ
二つ目は
自分が後悔しないため
最後まで笑顔でいたいから
ちなみに病気の事は 寧々ちゃん以外には 秘密!
気を使ってほしくないの
それは司くんや類くんは勿論 家族にも秘密だよ
同棲を初めて 2ヶ月がたった
はじめの二週間は 寧々ちゃんや皆と たくさん思い出を作った
思い出に必死に なりすぎて 司くん達に 不審がられたけど笑
ショーをしたり ちょっと遠出したり
楽しかったなあ
ちなみに最近は 羽も大きくなってきて もうすぐ 飛べちゃうんじゃないか ってほど
ベッドから出ることも 少なくなった
歩くとすぐ フラフラするからだ
でも、全然辛くないよ だって…
ガチャ
寧々
えむ
寧々ちゃんがいるもん
寧々
えむ
えむ
えむ
えむ
寧々
実は私 食欲が無かったりする
動かないからってのもあるけど それとは別に 気持ち悪いんだよなぁ
なんか胸のあたりが
食べると吐き気がしちゃうし…
寧々
寧々
えむ
寧々
えむ
なんだか 直ぐ眠くなる…
羽が重いから 寝ていたほうが 楽なのもあるけど
栄養が吸い取られて 体がパニックなんだよね
起きてるのも 辛い日あるし
着々と終わりに 向かってるのかなぁ
…とは言えないし
えむ
えむ
寧々
寧々
えむ
寧々
えむ
寧々
えむ
と、とまらない…
返事をしなきゃ
笑って…いつものように
えむ
パタリ
寧々
寧々
寧々side
寧々
何度揺さぶっても 呼びかけても
えむは返事をしない
羽がふわふわと揺れるだけ
寧々
私は半ばパニックに なりながら 救急車を呼んだ
病院に着くとえむは どこかへ運ばれていった
寧々
口に出してみたものの 不安になり震えが止まらない
あんなに急に逝くことなんて 許さない
まだ何も伝えられていないのに
看護師
寧々
看護師
寧々
看護師に つれられてきた部屋は 暗い場所
中心にはベッドが置いてあった
寧々
そう呟くと医師が来た
医師
寧々
医師
医師
寧々
寧々
医師
寧々
寧々
医師
寧々
出かけていた?
えむが?
どこに…?
医師
寧々
医師
医師
寧々
医師が差し出したそれは えむっぽい デコレーションされた DVDだった
医師
医師
寧々
医師
寧々
医師
ガラガラ
医師がいなくなったので 私は貰ったものを 開けることにした
私はゆっくりと 丁寧に袋を開ける
中に入っていたのは…
寧々
きれいな白い羽がついた イヤリングだった
その羽がえむの羽で あることくらい すぐ分かった
手触りでわかるのだ
何度も無ければいいのにと 夜な夜な泣きながら 触っていたのだから
寧々
寧々
寧々
医師が用意してくれたのか DVDをセットできる パソコンが置いてあった
寧々
寧々
不安だったが パッとついた
ビデオ ーーーーーーーーーーーー
えむ
えむ
えむ
えむ
えむ
えむ
えむ
えむ
えむ
えむ
えむ
えむ
えむ
えむ
えむ
えむ
えむ
えむ
えむ
えむ
えむ
えむ
えむ
えむ
えむ
えむ
えむ
えむ
えむ
えむ
えむ
えむ
えむ
ーーーーーーーーーーーー
寧々
私は泣いていた
涙が止まんなくて
ついには声も抑えられなくて
泣いてしまった
ビデオの中の彼女は 本物の天使のようで
美しかった
綺麗だった
寧々
それから
眠ってるえむに向かって
寧々
と誓った
えむ
どこからか 彼女の声が聞こえて きたような気がした
主
主
主
主
コメント
1件
(´;ω;`)ウッ… 大好きです