人生に絶望したので産まれ変わります

てんせいしてめがさめたらしせつにあずけられてた。きっとジャマやったんや、あのウサギさんもしあわせになれるかわからんっていってたもん。せんせいもみんなもやさしいのに、なぐられちゃうんじゃないかってこわくなってヒトリでかくれんぼするのがすきになった

うまれたときからトモダチのネコちゃんのぬいぐるみにきいてみるけどこたえてもらえない。でもきょうはだいじなオハナシがあるっていわれてたから、そろそろおへやにかえらなアカンよなぁ

せんせいは、むりにてをつなごうとせん。そのまますこしだけまえをあるいてくれるのをのんびりとついていく

ー🍣sideー

俺達は末の弟を迎えに来た。 どうして離れ離れだったのかと言えば父さんは母さんが妊娠中に事故で、母さんは末っ子出産後に亡くなったからだ。 当時は学生だった俺達には正直産まれたての赤ちゃんを育てられる自信がなかった。 そうして落ち着くまで面倒を見ると言ってくれた伯父夫婦だったが…迎えに行ってみれば施設に捨てたと言われるし今までの養育費は使い込んでるし最悪だ。

コンコン

丁寧なノック音の後に入ってきた女性職員の足に縋りつくでもなく、ただ所在無さげに大きなネコのぬいぐるみをギュッと抱きしめる子供がそこに居た。