「それじゃ、私はこれで…」 パタン、とドアの閉まる音がした。 客が出ていったのを確認すると、俺はサイドテーブルに置かれた札をサイフに移し、仰向けになったままぎゅっと目を閉じた。 ──ベタつく身体が気持ち悪い。
カナデ
重い足取りでシャワー室にきた俺は、 シャワーのハンドルを捻り、熱い湯を浴びる。 暫く壁にもたれたまま頭から湯をかぶる。 頭の天辺からつま先までお湯が伝う 身体の汚れは落ちるから、いい 洗い落とせるものなら記憶ごとなくしてしまえればいいのに
中途半端に弄ばれた身体が熱く、それにどうしようもなく苛ついた
カナデ
肌を滑るお湯がむず痒く、じれったい
カナデ
誰にともなく呟く
カナデ
浴室に荒い息が響き やがて頭の中が真っ白になる 消えてしまえばいい。 こんな世界なら、ぜんぶ
トモヤ
トモヤ
トウワ
トウワ
ソウ
トウワ
トモヤ
カナデ
カナデ
トウワ
カナデ
ソウ
カナデ
トウワ
カナデ
カナデ
トモヤ
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