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白猫プロジェクト メインストーリー

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4

アストラ遺跡に眠る謎

♥

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2023年01月01日

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カイル

この遺跡……まだほとんどの人の手が
入っていないみたいだな

カイル

探索しがいがありそうだ

キャトラ

(アイリス……気づいてる……?)

アイリス

(……うん。何かしら、この感じ……)

カイル

どんな罠があってもおかしくない。
みんな、焦らず進んで行こう

カイル

こ、これは……!

カナタ

大きい壁画だな……。
それに、なにか文字が刻まれている

カナタ

見たことない文字だな……

カイル

解読するのに、
何十年かかるか……

カイル

それに、この壁画……間違いない。
〈飛行島〉だ!

カナタ

これが飛行島なのか……!

アイリス

〈──敬愛する君へ。
これを読んでいる時、
きっと──〉

カイル

読めるのか!?
はるか昔に失われた言葉だぞ?

アイリス

……分かるんです。なんとなく。
……続き……読みますね

アイリス

〈──罰を受けよう。
禁忌を犯した報いとして──〉

アイリス

〈──闇を抱え永遠へ
彷徨うことが償い──〉

アイリス

〈──悠久の果て、
もし君がこの地を訪れたなら──〉

アイリス

〈──それは更なる罪の始まり──〉

アイリス

〈──その日が
来ないことを願い──〉

アイリス

〈──ここに、光の翼を
封印する──〉

カイル

光の……翼?

アイリス

ここ……

アイリスが指さした先には──

カイル

〈飛行島〉……

カイル

この遺跡に封じられてるって
いうのか!?

キャトラ

……アイリス?

アイリス

こう……でいいのかな……

アイリス

〈×△※×□○#%!"……〉

カナタ

うわっ!?地震か!?

キャトラ

な、なななななな、何が
起きてるっていうのよ!

壁画が崩れ、広間の奥へと続く 道が現れる──

アイリス

〈──君が、光の翼を望むなら──〉

アイリス

〈──その名を祭壇に刻め──〉

アイリス

……行きましょう

アイリス

この奥に、光の翼が──
〈飛行島〉が、あるはずです

カナタ

……ああ!行こう!

キャトラ

地震……止まないね。
大丈夫かな。いきなりグシャっと
潰れたりしないよね?

カイル

耐えてもらわなくては困る。
まだまだ調査したい所が
山ほど残っているからな

カイル

あの扉……どうやらあそこが
最終地点みたいだな

カイル

〈飛行島〉──いよいよか

カナタ

うわあああ!デカっ!

カイル

ドラ……ゴン?
冗談だろ、なんでこんなところに!

アイリス

光の翼の……守護者?

キャトラ

ど、どど、どうしよう。
逃げた方がいいよね、きっと!

ドラゴン

グオオオオオッ!!

カイル

逃がしてくれるつもりは
なさそうだな

アイリス

ごめん……なさい。
まさかドラゴンが眠っていただなんて

カイル

オレはオレの意志でここに来た。
別にアイリスのせいじゃないさ

カイル

カナタ、行くぞっ!

カナタ

ああ!

カイル

ハアッ、ハアッ、ハアッ……
やった……みたいだな……!

キャトラ

か……勝ったの……?

カイル

カナタ、アイリス。
よく戦ったな

カイル

オレ達、もしかしたら
いいチームになれるかも──

──と

アイリス

カイルさん──離れて!

ドラゴン

グオオオオオッ!!

カイル

な……なんだコイツ。
体が溶けかけて……!

アイリス

カイルさん!!

カイル

ッ……ぐ……せッ……ッ……!

カイルを取り込んだ闇は 瞬く間に大きくなり──

アイリスを、キャトラを、 カナタをも飲み込んでいく

キャトラ

わわわわわ!?
か、体が……うごか……

アイリス

…………ッ!

カナタ

クッ、なんなんだ……これッ………

──やがて、完全なる黒が訪れる

………………

…………

カイル

……………!

カイル

よう、カナタ

カイル

まったく大変な事になっちまったな。
どこまで続くんだ、この闇は

カイル

……ま、仕方ないか。
冒険にアクシデントはつきものだ

カイル

……なんてな

カイル

悪かったな、巻き込んでしまって

アイリス

カイルさん、カナタさん!
私の声、聞こえますか?

カイル

この声……アイリス。
君こそ大丈夫か!

アイリス

少しだけ、待ってて下さいね。
今、光を……

アイリス

〈*×○■!&%$…………〉

カイル

不思議な子だ。詠唱の声を
聞いているだけなのに
どこか安心するような……

カイル

何者なんだろうな、アイリスは

アイリス

おかえりなさい、皆さん

カイル

ありがとう、アイリス。
君がいなければどうなっていたか

キャトラ

ねぇ、こっちこっち!
外に繋がってるみたいだよ!

アイリス

行きましょう。みんなで、一緒に!

カナタ

ああ、もうすぐ飛行島だ。行こう!

カナタ

……どうした?カイル。
具合でも悪いのか?

カイル

…………

カイル

悪いな、カナタ。
ここで、お別れだ

カナタ

え!?なんでだよ!?
お前がずっと探してたものが
もうすぐ──

カイル

これ……見てみろよ

カナタ

………………え

カナタ

なんだよ……その体……

カイル

あのドラゴンは、仮の宿に過ぎず、
闇こそが……本体だったのさ

カイル

そして今度は、
オレが宿主ってわけだ

カナタ

そんな……

カナタ

そうだ!アイリスに頼めば!
あの闇を消してくれたように、
カイルのだって……!

カイル

よせ、あの子を呼び戻しても
もう……遅い

カイル

それに、闇が……
訴えかけてくるんだ。
アイリスを殺せ、ってな

カイル

どうやらあの子は、コイツにとって
重要なカギを握っているらしい

カイル

もう一度あの子を見たら──
オレはきっと、オレではなくなる

カナタ

…………

カイル

そんな顔するなって。
念願だった飛行島まで、
もう一歩まで辿り着けたんだ

カイル

冒険家としてはそれだけで充分だ

カイル

本当は最果ての地まで
行ってみたかったけどな

カイル

……そうだ、
お前にこれを渡しておこう

カナタ

……これは……

カナタ

……そんなもの渡すなよ……
……それじゃ……まるで……

カイル

だからそんな顔するなって。
死ぬって決まったわけじゃない

カイル

この闇を抑え込んだら──
オレも後からお前達を追うさ

カイル

……振り返るなよ、カナタ

カイル

オレをお前の足枷にしないでくれ

カイル

──さぁ、行け。早く!

カイル

早く……しないと……

カイル

きさ……ま……ノ……
カラ……ダモ……

カナタ

カイル!?……クソ……

カナタ

いつか絶対……
絶対助けに来るから!

カイル

………………

カイル

──さよならだ。カナタ

アイリス

カナタ、こっちよ!

キャトラ

ほら早く、
ぐずぐずしてたら埋もれちゃうよ!

遺跡からの道をひた走る

戦いに傷ついた体を 鼓舞し、一歩一歩、 振り返ることなく

やがて──

カナタ

なっ……これは……!?

アイリス

びっくりした?私達、今……

キャトラ

雲の上にいるんだよ!

アイリス

ねぇ、向こうに見えてる
あの島って……

ヘレナ

アストラ……私達の島よ

バロン

もしや、とは思ったが……
まさか本当に飛行島を
起動するとはな

カナタ

ヘレナ!バロン!どうしてここに?

バロン

お前達の帰りが
あまりにも遅いのでな。
ヘレナと共に後を追ったのだが……

バロン

よもやこんなことになろうとは

アイリス

あの……皆さんは……一体?

バロン

私はバロン。
古の時代の命により
飛行島の行く末を見守る者

バロン

お目にかかるのは初めてでしたな。
白の巫女──アイリス殿

アイリス

白の……巫女?

バロン

なんと──
自らの過去をお忘れですか?

バロン

いずれ、私の知る限りを
お話しさせて頂きましょう──

ヘレナ

……カイルさんは?
一緒じゃなかったの?

カナタ

………それは………

キミは、遺跡に取り残してきた カイルのことを話す

アイリス

そんな──すぐに助けに
戻りましょう!

「振り返るな」、とカイルは言った

──それなら

バロン

これは……ルーンドライバーか?
お前、どこでそれを……

カナタ

これは……別れる直前に
カイルから貰ったもので……

カナタ

あれ……なんか光ってる……?

まっすぐに、 遥かなる水平線を見据える

──進もう、前に

いつかカイルが追いかけてくる 日を信じて

バロン

決意は固いようだな。
よし、今日からお前達が
この飛行島の所有者──

ヘレナ

きゃああああ!!?

ヘレナ

ほ、星たぬき達が──!?

バロン

いつの間に忍び込んだ──!?
カナタ、叩き出すぞ!

カナタ

あ、ああ……!

キャトラ

ちょ、ちょっと、2人とも!
このタヌキ達……戦うつもりは
ないみたいよ?

アイリス

キャトラ──
彼らの喋ってることが分かるの?

キャトラ

『僕らはずっと空に憧れていて、
島が浮き上がるのを見て──』

キャトラ

『いてもたってもいられず、
飛び乗っちゃったんだ……
何でもするから、連れてって!』

キャトラ

──ですって。どうする……?

バロン

ほう──何でもすると言ったが
お前達、何が出来る?

キャトラ

『巣作りで鍛えた、
力仕事なら任せて!』
って言ってるわよ〜っ?

バロン

ふむ──星たぬき達は皆、
人も立ち寄らぬ高所に、丈夫な
巣を造る習性を持つと聞いている

バロン

どうだ、カナタ。
彼らに、島の施設建築を
任せてみては?

カナタ

な、なんで俺に聞くんだよ……

カナタ

でも、この飛行島で旅するなら
いろんな施設とか欲しいし……
いいんじゃないか?

バロン

ならば、タヌキ達──
ちょっと待っていろ

バロン

お前達に、これを贈らせてもらおう

カナタ

おお、星たぬきにぴったりの
工事道具だな……!

バロン

──よろしく頼むぞ。
今日からここが、
私達の〈アジト〉なのだから

カナタ

ああ、よろしくな!タヌキ達!

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