ダメだってわかってる...

俺はサク。

双子の弟がいる。

弟の名前はリク。

俺は、いつからか

弟に恋をしていた。

叶わない恋。

これは俺の

ほろ苦い恋の物語...

本当に可愛い

今すぐ「好き」って

伝えたくなっちゃう...

けどそんなことを伝えたら

リクはきっと困るから

俺は大切な弟を

困らせたくはない

〜学校に着いた〜

はぁ、もう部活まで

リクに会えないのかー。

寂しいな...

どうしよう、

休み時間、

会いに行こうかな

来ていいって言われたし

けど行ったら

「寂しがり〜」って

あいつ言うだろうな

それはなんか

腹立つなぁw

まぁいいや、

昼休みだけ顔出してみるか

部活まで会えないとか

結構寂しいしw

そういう関係性でしか

いられないんだ

もし俺たちが他人だったら

異性だったら

普通に恋をできたかもしれない

けど

もし他人だったら

出会えていないかもしれない

異性だったら

お互いを嫌いかもしれない

それなら俺は

双子の関係性でも充分だ。

出会えているのだから。

あいつに最も近い位置で

仲良くできているのだから。

だから俺は

それ以上望まない。

望まないようにしたい。

ごめんな、リク。

お前を嫌いにならないと

いつか全部伝えてしまいそうだ

好きだよ、

大好きだった。

本当にごめんな、

本当に...

〜放課後〜

〜家で〜

ﾋﾟｼｬﾝ!

リク怒ってる

そういう意味じゃないって

大好きなんだって

分かって欲しいけど

そんなこと俺は伝えられない

本当にごめん、リク。

本当に...