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画面良し
マイク良し
ヘッドホン良し
僕はOBSの "配信開始"をクリックした。
閲覧が1,2......と増えたのを確認し 声を発すれば
呼応するように コメントが返ってくる。
A
B
C
流れるコメントを見ながら、僕"ヨル"も言葉を返していく。
B
C
A
軽いノリで好意を示せばコメント欄は一気に色めき立つ。
僕はそれらを微笑ましく思いながら、今日話す内容のトピックを紹介した。
最近買い換えたカーテンが丈の長さが合わなかったこと
ネットで注文したカラコンの色素が薄すぎて、黒目が強調されただけただったこと
他愛のない世間話を中心に展開させ、僕は心をくっと固めて今日の出来事を話し始めた。
C
A
B
笑ってくれる。 そのことに僕は安堵した。
あの時、その場で嗤われるのは怖くてたまらなかったのに
"ココ"でみんなが笑ってくれるのは心地が良いだなんて
随分身勝手だ
A
B
C
C
自分から話を持ち出しておいて、 話が続かなくなった僕は、さらっと 話題転換で歌のことを口にした。
思いの外食いつきが良かったので、このまま話すことにする。
B
C
A
そんなこんなで定期枠の1時間を使い切り、僕は締めくくりの挨拶をする。
歓声や労いのコメントが流れ、僕は"配信終了"をクリックした。
ゲーミングチェアに背をもたらせると、OBSと配信サイトの2画面をそれとなく眺めた。
昼間の出来事の本題は そこでは無かった。
しかし、言ったところでどうなる?
幻聴が聞こえるだなんて
自意識過剰だと、そんな自分でもわかっている事実を言われるのが怖くて
僕はインターフェースのつまみを全て0にして、マイクの電源を落とす。
インターフェースの主電源を切り、pcの全てのタブを閉じる。
シャットダウンした黒いスクリーンに自分の顔がぼんやりと映った。
しばらく呆けていると、ふいに机の上のスマホが震え出した。
通話
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