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高校帰りに...私は”ある”場所に行っていた。
そこは街から離れた山道にある小さな神社だ。
私の祖母の話ではその神社は終戦した年に元軍人のおじさんが1人で作った神社だそうだ。
私の曾お祖父さんは神風特攻隊って言う場所で1945年3月の戦争でアメリカ軍の空母に特攻して亡くなった。
私はもちろん戦争反対派の人間だ。
もう古く年季の入った神社だけど...
私はその神社をずっと継承すべきだと思い毎日参拝にいった。
そして今日は8月15日、終戦記念日。
私は戦争犠牲者の方たちに敬意を示すためにお小遣いの1万円を持ってきた。
私は鳥居の前で1例し神社に近づく。
そして賽銭入れに1万円を入れ両手を合わし目を閉じる。
沙苗
やがて私は目を開け神社に向かって1例し去ろうとする。
すると、鳥居の近くに木箱が置かれていた。
沙苗
私はソッと木箱を持ち上げる。
木箱には”おみくじ”と書かれている。
沙苗
沙苗
私は試しに木箱の横の賽銭入れに100円を入れ木箱から紙を取り出す。
しかし、出てきたのはおみくじではなく写真だった。
沙苗
写真には三人の兵隊さんが写っていた。三人のうちの真ん中には私の曾お祖父さんが写っていた。
沙苗
沙苗
その時、私は激しい頭痛とめまいに襲われる。
沙苗
私の意識は遠のいていく。
沙苗
私はゆっくりと目を閉じる。
私はゆっくり目を開ける。
沙苗
そこは見慣れない風景が広がっていた。
街並みも人も...現代とは思えなかった。
沙苗
おじさん
沙苗
私はスカートについた土をはらい立ち上がる。
おじさん
沙苗
私はおじさんの容姿をまじまじと見る。服装は現代というより戦争中の服装のようだった。
沙苗
おじさん
沙苗
沙苗
おじさん
沙苗
沙苗
おじさん
沙苗
沙苗
おじさん
沙苗
おじさん
沙苗
沙苗
沙苗
その時、私の肩に男性がぶつかってくる。
圭介
沙苗
圭介
そこには、写真で見た曾お祖父さんがいた。
圭介
沙苗
圭介
沙苗
おじさん
圭介
沙苗
圭介
彼は私の言いたい事を察したのか私の手を握る。
圭介
沙苗
曾お祖父さんは私をつれて近くの建物の細道にはいる。
おじさん
圭介
沙苗
沙苗
私は少し口が拒む。しかし、はっきり言う。
沙苗
圭介
沙苗
圭介
沙苗
私は写真を見せる。
圭介
沙苗
圭介
圭介
沙苗
圭介
沙苗
曾お祖父さんは興味津々に私の肩を掴み尋ねる。
圭介
沙苗
圭介
沙苗
その時、私は学生カバンを落としてしまう。カバンの口が開き教科書が出る。
圭介
沙苗
圭介
沙苗
曾お祖父さんは歴史の教科書を拾い中を見る。
圭介
沙苗
圭介
圭介
沙苗
圭介
私はこれ以上隠すことができないと思い曾お祖父さんに言う。
沙苗
圭介
沙苗
圭介
曾お祖父さんは笑みをつくる。
圭介
沙苗
私は去ろうとする曾お祖父さんの手を掴む。
圭介
沙苗
圭介
沙苗
圭介
沙苗
圭介
沙苗
圭介
沙苗
圭介
曾お祖父さんは嬉しそうに、なおかつ悲しそうに片目から涙を流す。
圭介
沙苗
圭介
沙苗
圭介
沙苗
圭介
圭介
曾お祖父さんが私に写真を返し去ろうとする。
沙苗
圭介
沙苗
圭介
沙苗
圭介
沙苗
圭介
圭介
圭介
圭介
沙苗
圭介
曾お祖父さんはその場から去っていく。
私は再び写真を見つめる。
写真には涙が落ちる。
沙苗
私は全身の力が抜けるかのようにその場に座りこみ目を閉じる。
1945年 3月17日 太平洋上空。
圭介
俺はゼロ戦を操縦しながら肩からの出血を抑える。
まさに、アメリカ海軍との戦闘中だ。
アメリカ海軍の空母は対空機銃を乱射してくる。
圭介
俺は燃料を見る。
圭介
圭介
俺は操縦桿を倒し真上からアメリカ海軍の空母に突っ込む。
圭介
圭介
圭介
圭介
圭介
圭介
アメリカ海軍の空母に1機のゼロ戦が特攻する。ゼロ戦は空母の甲板で木っ端微塵に爆発し爆発が空母の艦載機に誘爆する。
空母は大規模な爆発を起こし海にひっくり返る。
この時の、アメリカ海軍の空母の死者は乗組員の9割以上となった。
私はゆっくり体を起こす。
沙苗
私の周りには教科書とノートが散乱していた。
沙苗
頭がジーンと痛む。
沙苗
私は手に握っていた曾お祖父さんの写真を見つめる。
しかし、写真が違っていた。3人の写真ではなく曾お祖父さん1人の写真だった。
沙苗
沙苗
私は写真の右下の折り目を気にして写真の裏を見る。
沙苗
沙苗
そこには、鉛筆で書かれた文字が並んでいた。
圭介
圭介
っと書かれていた。私は再び写真を見つめる。
メッセージを見てから、写真の曾お祖父さんが笑っているように思えた。
沙苗
沙苗
沙苗
沙苗
ありがとう...
私は写真をソッとポケットに入れ...
鳥居をくぐるのであった。