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コメント
2件
すっげぇスランプ 書き方おかしい
うわあああ〜〜〜〜!!!😭💦💦 第1話からこんなに重くて美しい悲恋持ってくるのずるすぎるよ!!「すち」って呼ばれた時のすいの動揺、そしてみことちゃんがずっと気づいてたって…胸がぎゅってなった…。最後の「自分の為に生きて」→「みこちゃんが居ないと意味ない」の流れで涙腺崩壊したよ…。月明かりだけが照らすラスト、エモすぎて言葉にならん…。続きあるなら読みたいけど、この一篇で完結してても心に残る名作だよ…🌸✨
緑黄
⚠異世界パロ⚠
夜の帳と銀の月
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裏社会で最強と言われる俺にとって 人を殺すことはただの作業だった
感情なんてとっくに捨てた
今回の任務はこの国の王子『みこと』を暗殺すること
俺は『すい』と言う偽名を使い新人執事として 王宮に潜入した
るま
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ターゲットであるみことは噂通りの王子だった
いつも優しくて、穏やかで、どこか少し抜けている
ガシャーンッ
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困ったように眉を下げて笑う彼を見る度 俺の胸がちくりと痛んだ
冷徹な暗殺者である筈の俺が 彼の前ではどうしても完璧な仮面を維持できない
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ふとした瞬間に 自分でも驚くような笑みを漏らしてしまっていた
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決行の夜は一際、月が綺麗な夜だった
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みことの寝室に忍び込み
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眠る彼に剣を向けたその時
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みことがゆっくりと目を開けた
彼は驚く風でもなく、ただ愛おしそうに俺を見つめた
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心臓が跳ね上がった
何故、其の名前を
動揺する俺にみことは静かに微笑む
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頭の中に鮮烈な記憶が蘇る
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暖かくて眩しくて
俺のくらい人生の中で一番輝いていた初恋の記憶
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目の前にいる頼りない王子が あの時の少年だったなんて
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みことはベットから起き上がり
俺の構える剣の刃に手を添えた
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其の優しい声に、俺は抗えなかった
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復讐の果てに血に染った俺の人生
みことはそれを静かに
全てを受け入れるように聞いていた
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すいくんが王宮にやってきた時から
俺の胸は高鳴っていた
名前も違うし、硬い表情をしていたけど
間違える筈がなかった
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彼がふとした瞬間に見せる笑顔は
俺の初恋の人、其の物だったから
俺を殺しに来たことなんて、最初から分かっていた
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すっち~から時折覗く銀色の刃が
あまりにも冷たかったから
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其れでも
彼が俺のそばにいてくれる時間が
たまらなく愛おしくて、甘かった
月明かりが差し込む寝室で
すっち~が剣を抜いた時
ようやく本当の名前を呼ぶことができた
すっち~は驚いていたけど
俺の話を聞くうちにあの頃の瞳に戻ってくれた
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彼が殺し屋になった理由を聞いた
父上と母上を殺され、復習を果たし
裏社会に拾われたこと
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話す彼の声は、どこか震えていて
優しくて切なかった
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大好きな人を こんなに苦しい世界に縛り付けてしまったのは
この国の歪みのせいかもしれない
最強の暗殺者なんて呼ばれて
本当は誰よりも傷ついているすっち~
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俺の命で彼が任務を果たせるなら
俺の血で彼の呪いを解くことができるなら
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俺は精一杯の愛を込めて優しく微笑んだ
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そして、すっち~が固く握りしめていた剣の柄に 自分の手を重ねた
迷いはなかった
強く、思い切り
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其の刃を自分の胸へと突き刺した
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すっち~の目が見開かれ
綺麗な瞳から涙が零れ落ちる
俺の身体はゆっくりと崩れ落ち
すちの腕の中に収まった
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俺の叫びが、静まり返った寝室に響く
腕の中に倒れ込んできたみこちゃんの体は
信じられないほど暑くて
そして急速に冷たくなろうとしていた
白い寝着が、鮮やかな赤に染まっていく
任務は果たされた
ターゲットは死ぬ
俺の持っていた剣で
だけど、そんなことはどうでもよかった
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裏社会で誰を殺してもなんにも感じなかった此、手が 今は激しく震えている
大切な人を
自分の初恋の相手を
俺が殺してしまった
任務達成の満足感なんて微塵もない
あるのは引き裂かれるような絶望と
胸を締め付けるような後悔だけだった
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みこちゃんが掠れる声で俺の頬に手を伸ばした
血に汚れた俺の顔を
彼は愛おしそうになぞる
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みこちゃんは最期に、まるでお昼寝するかのような
少し抜けた、いつもの優しい笑顔を浮かべた
そして其のまま静かに目を閉じた
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冷たくなっていくみこちゃんを強く抱き締めながら
俺は声を上げて泣き続けた
銀色の月光だけが
悲しいほど美しく、俺たちを照らし続けていた