一覧ページ

吸血鬼の王には逆らえません!!

第59話 - 凜音と京亮対面…（少し注意）

1,060

2024年12月09日

#BL

#創作

#吸血鬼

ドラえもん

エヴァルデ

さ、入るぞ

そう言うとその場の雰囲気がガラッと変わる

建太

（地面に膝をつき顔を伏せている）

ロードナイト

（建太と同様）

エヴァルデ

吸血鬼の王がご帰還だ

エヴァルデ

召使い黒影、扉を開けろ

黒影

王様の仰せのままに（胸に手を当て軽くお辞儀をした後扉に向かう）

黒影

眷属のロードナイト一緒に扉を開けてくれますか？

ロードナイト

はい、召使い様の言う事とあらば（そう言って扉に向かう）

雨宮凜音

……ｯ（その場があまりにも格が違うので息を飲むことさえ忘れる程）

ｷﾞｨｲｨ…

重々しい扉が召使いと眷属の力によって開けられる

黒影

王様、よくぞお帰りになられました

ロードナイト

眷属を代表し、王様のご帰還を祝います

エヴァルデ

ｺﾂｺﾂ（高い音を鳴らしながら城に入る）

大広間

黒影

吸血鬼の王がご帰還になられました

黒影

眷属のハスラーは直ちに挨拶を（大きな声で言う）

ﾀｯﾀｯﾀｯﾀｯ…（こちらに走ってくる足音がする）

ハスラー

はぁ…はぁ…（走ってきたせいか息があがっている）

ハスラー

（地面に膝をつき）

ハスラー

吸血鬼の王エヴァルデ様…よくぞご帰還なされました

ハスラー

眷属としてお喜び申し上げます

エヴァルデ

そう気を張るな

エヴァルデ

京亮は居るか？

京亮（キョウスケ）

俺？

京亮（キョウスケ）

俺ならここだけど（柱からひょこっと顔をのぞかせる）

エヴァルデ

京亮、お前に紹介したい人物がいる

京亮（キョウスケ）

珍しいなエヴァルデが紹介したい人だなんて

エヴァルデ

まぁな…

エヴァルデ

今回は特別だからの

エヴァルデ

ほれ、顔を京亮に見せるといい

建太

さっさと京亮に見せろやァ（後ろに隠れてる凜音を前に出す）

雨宮凜音

あ…えと

雨宮凜音

お兄ちゃん、元気にしてた…？

京亮（キョウスケ）

お兄ちゃん…？

京亮（キョウスケ）

俺が？

京亮（キョウスケ）

お前の？

エヴァルデ

知っておるか、こやつは凜音は京亮の弟だ

京亮（キョウスケ）

俺の弟…？

黒影

記憶にないですか？

京亮（キョウスケ）

ひとつ言っていいか？

エヴァルデ

良いぞ

全く記憶にない、弟は死んだから

雨宮凜音

死んだ…？僕が？

京亮（キョウスケ）

生きてるはずない

京亮（キョウスケ）

だって弟は…

京亮（キョウスケ）

"車に跳ねられて即死"だったから

エヴァルデ

あぁ…またややこしく……

エヴァルデ

まぁ良い説明してやろう

エヴァルデ

京亮

京亮（キョウスケ）

？

エヴァルデ

この世に天使と死神が居ることは知ってるな？

京亮（キョウスケ）

おう、知ってるぞ

エヴァルデ

死神が死者の魂を狩り地獄へ届ける

エヴァルデ

天使は気まぐれで人を助け能力を授けるんだ

京亮（キョウスケ）

…お、おう？

エヴァルデ

車に跳ねられて死ぬはずだった凜音はな

エヴァルデ

天使の気まぐれによって助けられた

京亮（キョウスケ）

えー…っと

京亮（キョウスケ）

つまりは死ぬはずだった凜音を天使が助けたって解釈で合ってるか？

エヴァルデ

そうだ

エヴァルデ

そのまま天使と死神に気に入られ育てられた

エヴァルデ

理解出来るか？

京亮（キョウスケ）

なんとなーく…だけどな

エヴァルデ

それで良い

エヴァルデ

そしてここからが本題…だな

エヴァルデ

京亮を半吸血鬼にしたのは

エヴァルデ

他でもない天使だ

京亮（キョウスケ）

は…？え、？

京亮（キョウスケ）

ちょっと待て、全然理解が追いつかねーんだけど……

エヴァルデ

それもそうだろう、無理はない

京亮（キョウスケ）

元から半吸血鬼じゃなかったのか？

京亮（キョウスケ）

元々俺は人間でその天使ってやつに半吸血鬼にされたって事…？

エヴァルデ

そうだ

エヴァルデ

その天使に吸血鬼にする方法を教えたのは…

エヴァルデ

死神、だかな

京亮（キョウスケ）

ﾊｯ…ﾊｯ…（理解しようとしても情報が雁字搦めになっている）

エヴァルデ

（理解に苦しんでいる…か）

エヴァルデ

そして閻魔大王様から吾輩に託された事がある

京亮（キョウスケ）

閻魔大王…？託された…事？

エヴァルデ

それは雨宮凜音を吸血鬼にする事だ

京亮（キョウスケ）

えぇ…!?

エヴァルデ

矢継ぎ早に情報を言われて整理出来ないだろう

エヴァルデ

整理出来るまで何度でも説明してやる、だから安心しろ

エヴァルデ

（黒影に目配せする）

黒影

ｺｸｯ（頷き行動に移す）

黒影

少し座りましょう京亮様（椅子に座るように促す）

京亮（キョウスケ）

ありがとう…（椅子に座る）

京亮（キョウスケ）

えっ…と

京亮（キョウスケ）

俺には弟が居て、死んでたはずだけど天使の気まぐれで助けられて…

京亮（キョウスケ）

生きている…

雨宮凜音

お兄ちゃん……（自分が何も出来ない事を悔やんでいる）

京亮（キョウスケ）

それで元々俺は人間

京亮（キョウスケ）

吸血鬼なんかじゃなかった

京亮（キョウスケ）

でも天使によって半吸血鬼にされた

京亮（キョウスケ）

吸血鬼にする方法を教えたのは死神…

京亮（キョウスケ）

そしてその弟を吸血鬼にする様閻魔大王から言われた……

エヴァルデ

ふむ…吾輩の手助けが要らぬようだな

エヴァルデ

大体は京亮が言ったことで合っている

京亮（キョウスケ）

となると…

京亮（キョウスケ）

なんで弟を吸血鬼に…？

エヴァルデ

閻魔大王様の意思はハッキリと分からんが

エヴァルデ

兄弟一緒の方が良いと判断したんだろうな

ハスラー

……（理解に苦しみつつも紐解いていってる）

ハスラー

なるほど事の経緯は分かりました

ハスラー

京亮様も理解出来ましたか？

京亮（キョウスケ）

まぁ、な…まだ混乱してるけど

ハスラー

そのうち収まりましょう

ハスラー

そして私達からもご報告がございます

エヴァルデ

ほう？

京亮（キョウスケ）

あぁそうだった

京亮（キョウスケ）

理解にばっか集中してた、危ねぇ

ハスラー

私から言いましょうか？

京亮（キョウスケ）

いや、自分で言う

ハスラー

承知しました

京亮（キョウスケ）

なぁエヴァルデ達聞いてくれ（椅子から立ち上がる）

エヴァルデ

なんだ？

建太

あァ？

黒影

何でしょうか？

ロードナイト

なぁに〜？

京亮（キョウスケ）

俺は半吸血鬼じゃなくなりたい

黒影

…？

京亮（キョウスケ）

つまりは"人間辞めて吸血鬼になる"って事

黒影

エヴァルデ

京亮、お前…

建太

あ〜…なんだァ吸血鬼になるって事はよォ

エヴァルデ

太陽の元を二度と歩けないんだぞ

エヴァルデ

それを知ってる上での発言か？（王らしく圧をかけるように言う）

エヴァルデ

軽はずみな発言なら罰が下るぞ

京亮（キョウスケ）

知ってる、ハスラーから教えてもらったんだ

京亮（キョウスケ）

俺は人間を辞めて吸血鬼になる

京亮（キョウスケ）

この気持ちはホンモノだ

エヴァルデ

…理由があるな？

エヴァルデ

全てお見通しだ

エヴァルデ

隠そうとしても無駄だ

エヴァルデ

吾輩を救う為だろう？

ハスラー

…ｯ

エヴァルデ

情けのつもりか？

京亮（キョウスケ）

ちが…ッ！！

エヴァルデ

何が違う？

エヴァルデ

そんな情けなど要らぬ

エヴァルデ

かえって迷惑だ

エヴァルデ

吾輩に情けは不要

エヴァルデ

寿命が半分削られただけで何を言う？

エヴァルデ

寿命が半分無くなる事を知って今回吾輩は天使と死神の元へ向かった

エヴァルデ

情けをかけるならこの城から出ていけ

京亮（キョウスケ）

え…？

エヴァルデ

確かに京亮、お前の血は他では味わえん

エヴァルデ

至極美味だ

エヴァルデ

だがな

エヴァルデ

王として変に情けをかけるやつなどこの城には要らぬ

エヴァルデ

この城は情けをなくした者たちが立ち寄る所なのだから

エヴァルデ

どうなんだ？京亮

京亮（キョウスケ）

え…っと

エヴァルデ

最後にもう一度チャンスをやろう

エヴァルデ

凜音、前へ出ろ

雨宮凜音

は、はひｯ!?（急に名前が出され声が裏がえる）

エヴァルデ

…京亮（凜音の肩に手を置く）

エヴァルデ

この雨宮凜音の首に噛みつき体内にある血半分全て吸え

京亮（キョウスケ）

え…ｯ

エヴァルデ

そして

エヴァルデ

雨宮凜音の体内に1つ宝石を埋め込む

エヴァルデ

それを探し出せ

京亮（キョウスケ）

どうやって探せば……？

雨宮凜音

…（肩にエヴァルデの手が置かれている為緊張している）

エヴァルデ

肉を弄り出せばいいだろう

雨宮凜音

ﾋｭｯ…（しれっと放たれた言葉に息が詰まる）

エヴァルデ

それこそ"情け"が試される

エヴァルデ

このチャンス、受けるか？

京亮（キョウスケ）

……（しばらく考える）

エヴァルデ

受けなければ城から出ていってもらうぞ

京亮（キョウスケ）

やる

京亮（キョウスケ）

そのチャンスしかと受け取る

エヴァルデ

ほぉ？

京亮（キョウスケ）

ホンモノだって事証明してやる

エヴァルデ

なら、決まりだな

𝘛𝘩𝘢𝘯𝘬 𝘺𝘰𝘶 𝘧𝘰𝘳 𝘸𝘢𝘵𝘤𝘩𝘪𝘯𝘨.

少しグロかったかな…？

ごめんね

いつもと違うエヴァルデ怖いねぇ〜（他人感）

皆♡押してくれてありがとうね

本当、励みなる

今回頑張ったから

♡530⤴︎で

よろしくお願いします

それでは

吸血鬼の王には逆らえません!!

作品ページ

次の話を読む

この作品はいかがでしたか？

1,060

0件

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう！

ドラえもん

プロフィール

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい！がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。